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『籠編みものがたり あけびの蔓で籠を編む 地をわたる草の聲を聴く』(仮)出版企画

秋田県横手市在住、日本を代表するあけび蔓細工職人、中川原信一さん(68歳) 信一さんが父・十郎さんから引き継いだ籠編みという仕事を縦軸に、秋田の自然、暮らしを横軸に一年かけて取材、撮影を行い 生み出される籠の魅力に迫ります。

現在の支援総額

2,385,600

119%

目標金額は2,000,000円

支援者数

174

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/03/20に募集を開始し、 174人の支援により 2,385,600円の資金を集め、 2018/05/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,385,600

119%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数174

このプロジェクトは、2018/03/20に募集を開始し、 174人の支援により 2,385,600円の資金を集め、 2018/05/30に募集を終了しました

秋田県横手市在住、日本を代表するあけび蔓細工職人、中川原信一さん(68歳) 信一さんが父・十郎さんから引き継いだ籠編みという仕事を縦軸に、秋田の自然、暮らしを横軸に一年かけて取材、撮影を行い 生み出される籠の魅力に迫ります。

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2018/05/17 22:46
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山へ

春編の取材に秋田に行ってまいりました。

今年は季節の進み具合が早く、東京が夏日を記録したあたりから気が気ではなかったのですが。

(秋田への取材日程は連休明けと決まっていたので)

まず、2月冬編の取材からわずか3ヶ月弱で景色が激変していることに驚かせれました。

そして案の定、平地はだいぶ季節が進んでいると感じました。

しかしながら、山に分け入って行くと残雪が行く手を阻む場所もあり、

こごみやフキノトウといった山菜の芽吹きを見ることができ、まだまだ浅い春を体感することが

できました。

中川原さんが本格的に蔓取りに山に入られるのは秋になってからですが、この時期雪解けとともに

山に向かい、あけびの蔓の芽吹きの様子を見て回り、去年生育したものが見つかれば採取もされる

ということで、山に同行させていただきました。

低木が茂る前で見通しの良いこの季節は、秋よりも蔓を見つけ易いのだそうです。

そう言われて見ると、木に絡んだ三つ葉あけびの若い葉や黒っぽい小さな花を目印に

その周辺の地面に目を凝らすと、籠の材料になる地を真っ直ぐに這う「ランナー」と呼ばれる蔓を

見つけることができます。

新しく伸びはじめた蔓はちょっと紫がかっています。そしてわずか20cmあまりの新芽でも

すでに木に絡むものとランナーになるものとでは伸びる方向に違いがあります。

木に絡む新芽の先は湯がいて食べられるというので、採って味見させていただきました。

ちょっと苦味があって美味しかったです。

 

蔓取り

「あけびの蔓、今年は良さそうだ。」と中川原さん。

毎年入るという山の様子を見ておっしゃいました。

沢山雪が降ることは悪いことではなく、一気に春が来るのは芽吹きを促すようです。

これで季節が順調に進めば、秋には真っ直ぐに育ったいい蔓が採れます。

しかし、これでまた寒の戻りがあったりすると、蔓の成長が一旦止まり、また伸び出すときに

二股に分かれてしまうこともあるとのこと。自然相手の材料探しは容易ではありません。

ご一緒させていただき、低木の間を腰をかがめて分け入って、しかも地面に目を凝らして進むのは

大変です。ふと腰を伸ばしてみると、中川原さんははるか遠くに進まれていて、置いてきぼりに

ならないように慌てて追いつくということの繰り返しでした。少しはお役に立ちたいと思いました

が、役に立つどころか足手まといもいいところ。本当に大変な作業です。

それでも、お仕事の一旦を経験させていただいたことは

皆さまにより実感のこもったご説明ができます。

中川原さん、ありがとうございました。

そして、山に感謝ですね。

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