はじめまして。Syncom Agritech(シンコムアグリテック)の山村英司と申します。この度は弊社プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。
かつてはお茶の生産量が全国1位だった静岡県の牧之原市ですが、現在の耕作放棄茶畑は面積にしてなんと"約500ha"!東京ドームに換算すると、約100個分の広さです。そして、そのほとんどがアクセスと作業性の悪い「斜面」にあります。
正直、農地にも「引退」というステータスがあってもいいとも考えたのですが、牧之原は日照時間が長く・茶畑用の農業用水も豊富で「この地域の農業をなんとかしないと日本の農業はだめになる」と思い、このプロジェクトを立ち上げました。
木を抜いて→他の木を植える転作において初手は「伐採伐根(ばっさい・ばっこん)」です。平地なら重機を使ってサクッと作業できますが、今回は「斜面」です。重機作業が制限されるため「手作業でやったらどのくらいかかるのか」をトライしてみました。
かなりシンドイです。
茶ノ木は根が密集していて人力で抜くのは時間がかかりすぎるため、現在、重機の通り道を作る方法や重機に特殊なアタッチメントをつけて作業する方法を開発しています。それから「土砂崩れ」へのリスクにも対応するために、急斜面では茶ノ木の根を残しながらの作業を進めています。
茶ノ木を抜いたあとの課題が「酸性土壌」の課題です。
茶ノ木は窒素が大好物です。土壌に窒素肥料をたくさん入れて、茶葉を緑豊かにすることがおいしいお茶づくりのコツです。一方、窒素は土壌を酸性にするため、お茶から転作するためには酸性の土壌をアルカリ性に改良する必要があります。
耕作放棄茶畑の細菌叢と土壌検査結果~pHは4.8の酸性土壌
バイオ炭とは、土壌への炭素貯留効果とともに土壌の透水性を改善する効果が認められている土壌改良資材です。一般的に、バイオ炭はアルカリ性(pH8~10程度)であり、その施用により、酸性土壌のpHを調節する効果があります。
バイオ炭の原料となる木材や竹等に含まれる炭素は、そのままにしておくと微生物の活動等により分解され、二酸化炭素として大気中に放出されてしまいます。しかし、木材や竹などを炭化し、バイオ炭として土壌に施用することで、その炭素を土壌に閉じ込め(いわゆる「炭素貯留」)、大気中への放出を減らすことが可能になります。
農地へのバイオ炭の施用は、2019年度より国際的な排出・吸収量報告(温室効果ガスインベントリ報告)における温室効果ガスを吸収する取組の1項目として認められました。
また、2020年9月30日にはJ-クレジット制度の対象としても認められました。J-クレジット制度は、温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証し、そのクレジットを売買することができる制度です。https://japancredit.go.jp/about/outline/
本来は捨ててしまう伐採した茶ノ木を原料にバイオ炭を作り、カーボンクレジットを創出して売買できれば「転作」にかかる農家の資金負担を少しでも軽減し、農地の再生と転作を同時に進めることができます。
中日新聞12月22日掲載
(この記事は、中日新聞社の許諾を得て転載しています)
伐採した茶ノ木を集めてチップ化
無燃料で約半日かけて炭化できる装置に投入します
炭化された炭をこのあと農地に戻します
*レモン500g(5~9個程度):3000円(消費税・送料込み)
*レモン1kg(10~15個程度):4000円(消費税・送料込み)
*レモン1kg+釜炒り茶 牧原草人"藤かおり":5500円(消費税・送料込み)
*レモン1kg+花ここち(香り緑茶):5500円(消費税・送料込み)
*レモン2kg(20~30個程度):7000円(消費税・送料込み)
*レモン3kg(30~40個程度):10,000円(消費税・送料込み)
※レモンは量り売りとなります。
※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。
※商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書をご確認ください。
10か月後に新シーズンがスタートします。
次回はもっと出荷できるように力を合わせてがんばります。
レモンはお茶と比べて収穫時期が長く、1年を通じた農業が「ゆっくり」です。国産の需要も高く、他の果樹と比べて防除等の作業時間も多くありません。今も元気な農家さんが少しでも長く続けられるようにレモンの産地化を進めてまいります。
今回のプロジェクトで支援頂いた調達金額は、
以下の資金の一部として使わせて頂きます!
・耕作放棄茶畑の整備費用
・レモンの苗木代
・CAMPFIRE手数料とリターンの品
今後のスケジュールは、
2023年1月中旬 クラウドファンディング開始
2023年2月7日 クラウドファンディング終了
2023年2月末 リターン品の送付
2023年2月後半 耕作放棄茶畑の伐根
2023年3月末~ 次年度以降に向け、レモン苗の植え付け、Jクレジット制度への登録
募集方式は、
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします。
農地に炭を投入し土壌改良とカーボンクレジットでの収入補填モデルが進めば、日本中に広がる耕作放棄地の課題解決につながると考えています。
どうぞ、応援をよろしくお願いします!
最新の活動報告
もっと見るレモンの苗木を植えました!
2023/03/14 20:15こんばんは。本日牧之原の圃場にレモンの苗木を植えてきました!茶畑を伐根してこんなにきれいなレモン畑に生まれ変わりました♪今回は、リスボンレモンとスイートレモンの2種類です。1年生の苗なので、実際にレモンが収穫できるのは2~3年後、たくさん出荷できるようになるのは5年後くらいになりそうです。日当たりが良い斜面なので、美味しい実をつけてくれますように!明日も土壌改良の作業など引き続き行う予定です。 もっと見る
積極的にビタミンCを!寒い冬はレモンで元気に過ごしましょう♪
2023/02/03 22:41今週はとっても寒い日が多いですね。朝晩がとても冷え込むようになり、体調を崩しやすいこの季節。積極的にレモンからビタミンCをとりましょう!レモンはお鍋に入れたり、スープに入れても美味しいです♪コンソメスープでも、クリーム系のスープでも、中華スープでも、アジアンテイストのスープでもどんなスープにも相性抜群です!!!皮をすりおろしてトッピングしてもいいですね。もうすぐ、クラファンでの販売も終了です。2月中にはみなさまにお届けしますので、もう少しお待ちくださいませ。 もっと見る
レモンの皮は捨てないで!活用アイディアをご紹介します♪
2023/01/31 16:00レモンの皮はなかなか食べきれないですよね。でも、捨てるのはもったいない!!!レモンはお掃除にも使えるんです♪レモンのすっぱい成分は「クエン酸」です。クエン酸はキッチンなどで出る油汚れや、水垢、石鹸かすなどの汚れを取る効果もあります。レモンの皮はこんなところで活躍♪・キッチンシンクの掃除・フライパンなどの油がたくさんついたもの・電子レンジの内側・蛇口・コップなどの茶渋汚れ 等々いろんなものがピカピカ+レモンの良い香りになります♪特に排水溝まわりは匂いが気になることもあるので、いい香りになったら癒されますよね。レモン絞って、ぽいっと捨てるのはもったいないので、水回り・キッチンの汚れを落としてみてくださいね! もっと見る
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