いそがばまわれ
私と夜主まゆみさんはどうもマイペースらしくて、まわりの方々から見るとどうも危なっかしいらしい。
でも二人の間では変な焦りはなくて(まゆみさんはどうも焦っていたらしいけれど)動きだしたらきっと止まらくなるわたしたちの...
師匠と自称愛弟子な私
直方にはひしや染物店という染物屋がある。昔ながらの天井の低い敷居の奥から頭を避けながら出で来るのが私が勝手に師匠と呼んでいる店主である。
師匠の創る洒落っ気のこもった手ぬぐいを見て素敵だ!!!と感じて、勝手に...
大切にしていきたいもの
Boutonボタンの中にはたくさんの大切なものが詰め込まれている。それは、時間も同じである。
このBoutonボタンの装飾はほぼこの場所が 高須糸店 だった時のものをそのまま残している。
そして大家さ...
外から見えたもの…
オープン2日目。静かに雨が降っていた土曜日。
ふらりと立ち寄られたスーツ姿の男性。
「どちらからお越しになったんですか?」
夜主永久が話しかける。
「実は高速バスで仕事してたら乗り越しちゃって。直方駅で降...
まちを開く門 まちを守る門
Boutonボタンにはグレーの扉と時々開放する門があります。
グレーの扉はいつも人が出入りする扉です。
道路側に面していてかわいい擦りガラスからは光がぼんやりと射し込んできます。
そして商店街側...