１．高校オケを支えてきた楽器たち

　山梨県の富士山の麓、山中湖畔にあるホテル清渓は、日本国内では唯一といっても良いオーケストラのための様々な大型楽器を有する宿泊施設です。

ホテル清渓WEBサイト：https://nippon-seinenkan.or.jp/seikei/ 

　これまで全日本高等学校選抜オーケストラのウィーン公演の国内合宿、全国高等学校サマースクール、サマーオーケストラの会場や、全国の高校オーケストラの音楽合宿の施設として沢山の高校生を支えてきた大型楽器たち。かつては全国高等学校選抜オーケストラフェスタで全国の100を超える学校の舞台も支えていた楽器です。その他にも年間を通して、清渓の楽器は学生オーケストラ、アマチュアオーケストラなど様々な音楽団体に使われており年間を通して学生・社会人の音楽活動を支えています。

　これまで様々な音楽団体にこれらの楽器を無償で貸し出し、25年間以上使い続けてきましたが、経年劣化で楽器が壊れてきており、中には完全に使用できなくなってしまった楽器もあります。一方で新型コロナウイルスの影響や施設の老朽化が進んでおり経営も依然厳しい状況で、楽器修理に手がつけられない状況です。

　これらの楽器を修繕し、新しく生まれ変わった楽器達と共にこれからも全国のオーケストラを愛する高校生を、ひいてはオーケストラ界をサポートしていけるよう皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

２．所有している主な楽器とその状況

・コントラバス9台
　楽器状況：板割れ・剥がれ・指板落ち・2台が使用不可
　修繕見積：弦交換・オーバーホール (約450,000円)
コントラバスの破損箇所

・ティンパニ ラディックプロフェッショナルペダル式（23・26・29・32インチ）
　楽器状況：ヘッド皮の経年劣化・チューニングメーター欠落
　修繕見積：ヘッド皮交換 (約65,000円)、チューニングメーター (約265,000円)

・バスドラム ラディック CB40 (スタンド付)
　楽器状況：ヘッド皮の経年劣化・スタンド破損
　修繕見積：スタンド交換 (約75,000円)

・スネアドラム ソナー D515PA (スタンド付)
　楽器状況：ヘッド皮の経年劣化・響き線のたわみ
　修繕見積：オーバーホール (約22,000円)

・シロフォン ムッサー M51
　楽器状況：足が折れて使用不可
　修繕見積：脚部修理 (約100,000円)

・グロッケン ムッサー M646 (スタンド付)
　楽器状況：鍵盤の錆び

・タンバリン
　楽器状況：穴が空いて使用不可

・トライアングル
　楽器状況：錆び

・譜面台(折りたたみ式)約１００台
　楽器状況：一部破損

３．これまでどんな思い出を支えてきたか

①夏の音楽合宿サマースクール・サマーオーケストラ

　演奏技術のレベルアップと音楽を通じた仲間づくりを目的に、夏休み期間の8月中旬にホテル清渓で開催され、毎年全国から200名を越える生徒が参加しています。楽器ごとの専門の講師による個人レッスンを中心とした「サマースクール」と、4日間で交響曲1曲を仕上げる実践的な内容の「サマーオーケストラ」の2つの事業が行われています。

②全国高等学校選抜オーケストラフェスタ

　毎年12月の年末に日本青年館ホールで開催する日本最大規模の高校オーケストラの祭典、通称「オケフェス」は全国のオーケストラ部を対象に、コンクール形式ではなく全国から集まった高校オーケストラ同士がお互いの演奏を鑑賞しメッセージカードを送りあい交流することを大切にしているイベントです。1995年に第1回オケフェスが10校700名でスタートしてから、参加校は年々増え、2018年の第25回オケフェスには全国81校より約4,300人の生徒が参加しています。各校演奏の他にも、オーディションにより選抜された生徒によって編成される憧れの舞台「選抜オーケストラ」や、参加校生徒が主体的に企画する会場全体を巻き込んだ「交流会」などを行っています。かつては全国高等学校選抜オーケストラフェスタでもこの楽器が使用され、全国の100を超える学校の舞台を支えていました。

③全日本高等学校選抜オーケストラ・オーストリア公演

　全国の音楽を愛する高校生で選抜オーケストラを結成し、オーストリアの音楽の都ウィーンでコンサートと交流会を行うことを通じて、一人ひとりの音楽性の向上とグローバルな人材を育成することを目的に毎年春休みの３月末に派遣されています。「ウィーン隊」という愛称で呼ばれており、OBOGには元広島交響楽団第１コンサートマスターのヴァイオリン奏者の佐久間聡一さんや、東京都交響楽団首席オーボエ奏者の鷹栖美恵子さんなど一流の演奏家も名を連ねています。オーストリアに渡る前の日本での合宿を支えているのも清渓の楽器たちです。

　この楽器たちを新品で買い直すと総額1,000万円を越えてしまいますが、約100万円あればこれらを楽器業者に依頼して修繕し、オーバーホールすることで引き続き使っていくことができます。皆様の暖かいご支援を何卒よろしくお願いいたします！！

４．資金の使い道

・楽器の修繕・部品交換の費用
・楽器庫の湿度などを調整するための設備費用(除湿機等)

５．リターンについて

・清渓WEBサイトへの名前掲載　1,000円
・清渓楽器庫に設置するパネルへの名前掲載　10,000円
・ホテル清渓の宿泊券(ペア御招待)　30,000円
・ホテル清渓の宿泊券(ペア御招待)+焚き火プラン付　35,000円
・ホテル清渓の宿泊券(ペア御招待)+BBQプラン付　40,000円

６．スケジュールについて

2023年4月上旬　　クラウドファンディング終了
　　　　　中旬　　清渓の楽器の修繕・部品交換作業
2023年5月下旬～　リターン発送（宿泊調整含む）　

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。