2023/03/29 00:08

植田薫です。目標金額が75%超えて、残すところ25%となりました。本当に皆様のおかげです!ご支援いただいた方に何かお役に立ちたい気持ちでいっぱいになっています。お困りごとがあればお気軽にご相談いただけたらと思っています。


今回は、「いたちとぼく」ではなくて、カップリングの2作目「いたちとあの子」について、とっても嬉しい感想をいただきました。ご本人に許可をもらったのでシェアしたいと思います。

それではどうぞ!

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薫さん、おはようございますー 遅くなりましたがいたちとあの子の感想です。
<いたちとあの子感想>
まずは、絵が好きです。
女の子たち可愛い♪
お母さんいたちとこたつでほのぼのお茶のシーンはちょっとほっこりします。
物語はどうやって解決して、いたちとぼくにつながるのだろうと思いながら読みました。
少女たちの冒険劇のようでとても楽しかったです。
いたちの少年のために怒り、悪魔のようになった流れを読みながら、以前心理学の先生に「正義感は暴力を生む」と言われたのを思い出しました。
いたちと・・・では悪魔の攻撃は不特定多数に向かっているけど ネットなどでよくみられる、正義感からの過剰な個に対する攻撃はこの悪魔と似ているように思います。
少女の、いたちの死体がなぜ片付けられないんだろうと思いながらも自分では全く動くことはなかったのに 少年のために勇気を持って行動していく変化はその後どう変わっていくのかと引き込まれます。 勇気を出して行動することで大きく変われること、そしてそこから心も成長していくんだということを感じる物語でした。
少女たちの優しさからくる心の強さと友情がとても素敵です。
素敵な絵と文章がマッチしていて とても素敵な作品だと思いました。

***** ここからは私が引っかかった部分
(:D) が何かわからず誤植かと思ったら、何ヶ所か出てきて、後で聞こうかと思ったら、今わかりました。顔文字だったんですね(^^; 「愛着心」という言葉の使い方に引っかかりました。母の愛情を悪魔が「愛着心」という言葉に変えていましたが、「愛着心」という言葉には「執着」「未練」のようなネガティブなイメージが私にはあり、母の愛情は「無条件の愛」というイメージがあるので、少し違和感がありました。とはいえ、変わる言葉が浮かばないのですが。 と、余計なことを書いてしまいましたが、
いたちとぼくとは違った視点で描かれた物語は始まりは同じでも
感じること、考えさせられることが全く違い
だけど同じ場面に到着するというスタイルはとても面白いと思いました。
素敵な本をありがとうございます。

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感想ありがとうございます(涙)
こんなに深く読み込んでいただいて本当に感謝です。絵が可愛いって言ってもらって嬉しいです^_^(本当はもっと丁寧に描きたかったんですが、点数を考えると、このくらいの粒度で進めないと後々しんどくなりそうで…)
母の愛は、無条件の愛というのが美しいかもしれません。(でも実際はどうだろう?)確かに、『愛着心』は、依存心や執着心も含まれていると思います。本作で登場する悪魔が、愛について歪んだ捉え方をしている象徴的なフレーズです。なので、ひろってもらいうれしかったです。

この「いたちとあの子」では、「いたちとぼく」でテーマとする“義憤”にたいして承認する最後のシーンを補完するものとして描きました。ただ、それだけでは味気ないので、実は夢じゃなかったところに、どんなテーマを込めてストーリーにするか、悩みました。そこで取り上げてみたのは「いじめの原因てなんだろう?」でした。僕なりの答えは、違和感についてネガティブな反応や言動。その根本は、違いを認めることのできない心。攻撃的で、一方的な視点の押しつけなど、言い方を換えると、わがままが裏目に出ているんだろうと…。そんな風にたどり着きました。

『素直な気持ちが裏目に出た話は、わがままが裏目に出た事による悲劇』という設定を試みました。悪魔は、そんなわがままによって蔑ろにされた憎悪・悲しみにつけ込んで、災いをもたらします。悪魔は、善悪でいうと悪でしかないんですが、悪魔自体が悪いんじゃなくて、悪魔が顔を出すような状況をつくった人の心にフォーカスを当てたかった。わがままな状態だと、人を愛することもできないし、許すこともできない。感謝の気持ちすら芽生えない。そんなネイビーブルーな状態って、いっときは誰だってあるかもしれない。でも、悪魔のせいにしちゃいけない。みたいな。悪魔と打ち克って、あるべき姿を追い求めていく姿勢を、少女たちに演じてもらいました。素直な気持ちは、わがままも含んでいるからこそ、感謝の気持ちを忘れずに正しく扱うことが大切。ということをこの作品では伝えたいと思いました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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