12月3日は国際障害者デーです。こんにちは、エファの高橋です。年末も近づき忙しい時期ですが、今日という日、障害者の方を取り巻く「本の飢餓」という問題について皆さまと一緒に心を馳せたく、改めてここでご紹介させていただきます。本の飢餓とは、障害があっても利用可能な書籍(点字、音声、大活字本など)が非常に限られている状況のことをいいます。その数字は、先進国でも7%程度。開発途上国においてはわずか1%以下つまり100冊に1冊もないのです。カンボジアやラオスの障害児やその家族の多くは、利用可能な本にアクセスできず、読み書きもできません。彼らに本を届けるため、エファは障害児のための学習サポートや新しい教材の開発に取り組んでいます。エファの願いは、すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し「自分ものがたり」を描ける社会をつくること。皆さまのご支援のおかげで自分ものがたりを描き始めた、ある女の子のお話をご紹介します。カンボジアのサトスレイ・トーさんの「自分ものがたり」私は、サトスレイ・トー。 小学校6年生です。 赤ちゃんのとき、ポリオ(急性灰白髄炎)にか かりました。いまでも足に障害があり、歩くのが困難です。「勉強する必要なんてある?どうせ障害者は仕事に就けないでしょ」「障害者は、生きようとするよりも、死んだ方がいいんじゃない?」いつもこんな言葉を投げつけられ、毎日、泣いていました。二年前、村にチルドレン・スタディ・クラブが できました。同じように障害がありながらも学びたいと願う友だちと出会い、一生懸命勉強しています。クラブの先生は、いつも温かいまなざしで私を見つめてくれます。今年、何百人もの人が集まる式典に代表として選ばれ、詩の朗読をしました。気が付けば、私をからかう人はいなくなりました。私は将来、先生になって、障害がある子もない子も支えたい。「自分の夢を実現するために努力を続ける」私たちのことを想い、 支えてくれる、遠い国・日本で暮らすあなたに、お礼とともに、私の決意をお伝えします。いつかお会いできる日を楽しみにしています。