▲写真提供:CACTUS
みなさんこんにちは、bar & stay VAN 代表の 宮澤篤と申します。
当ホテルは日本で有数の温泉街である群馬県草津町で昭和52年にオープンした「barに泊まり湯を頂く」をコンセプトとしたバーホテルです。
今回はより良い体験をお客様にご提供するため2020年から全面リニューアルを行い、今年4月草津で唯一のバーテンダーが経営するバーホテルとしてオープンします。
「お酒を通して日本一の草津温泉を盛り上げたい」という想いを実現するべく、本プロジェクトを開設いたしました。
▲写真提供:宮澤篤
私は群馬県草津町で生まれ、20歳でバーテンダーとして修業を積みました。
バーテンダー協会主催の大会で群馬県で1位、2005年の関東大会では銅賞、2006年の関東大会銅賞 全国大会では10位を経て、家業のペンションを継ぎお酒をコンセプトとした宿の経営をはじめ現在に至ります。
▲日本バーテンダー協会群馬県大会の様子(写真提供:宮澤篤)
私が得意とするのは「土地に根ざした創作カクテル」です。
四季折々変化する果実や葉の風合いや後味など素材本来の風味や味わいをカクテルで表現することを大切にしています。
草津温泉に自生している山菜を使ったカクテル
▲秋をイメージし、柿の葉を添えた山のドングリとアマレットディサローノ(写真提供:宮澤篤)
▲草津温泉の原生林を生かしたカクテル(写真提供:宮澤篤)
訪れた方にその日に仕入れた食材を使った特別な一杯を提供する「メニューのない」バー体験を目指して日々研究を重ねております。
▲これまでつくった創作カクテルの例(写真提供:宮澤篤)
近年では群馬県内でお酒の作り方のレクチャーやイベントへの参加、パフォーマンスを行いながらお酒をテーマに様々な場所に出張し、お酒の作り方や楽しみ方を伝えることをテーマに地元に貢献してきました。そんなバーテンダーである私がこの度、草津で唯一のバーテンダーが経営するバーホテルをオープンいたします。
▲出張イベントの様子(写真提供:宮澤篤)
今回立て替える建物は父が経営していた工務店の保養所を改装し1979年昭和52年にオープンしたペンション 酒仙の宿 晩 です。私自身幼少期をこの場所で過ごし、バーテンダーとしての経験を積んだ後に2006年に家業を継ぎました。これまでネットのクチコミなどで評判を呼び、お客様にお酒をコンセプトとしたサービスを提供してきました。建物の老朽化とより良い体験をお客様にご提供するため、ホテルの建て替えを決意しました。
▲幼少期を過ごしたペンション晩(写真提供:宮澤篤)
私が生まれ育った草津町は漂う湯けむりや硫黄の香り、特徴的な温泉の成分によって緑色に染まった街並みなど、都会の喧騒から離れ非日常を感じられる「秘境」のよう場所です。そんな草津温泉の中でbar & stay VANが建つペンション街は、湯畑から徒歩15分程度のベルツ通りと呼ばれる林道にあります。
▲(地図作成:CACTUS 写真撮影:CACTUS)
ではここから新しいbar & stay VANの体験を紹介します。
ベルツ通りの林道を抜けると見えてくる当ホテルの外観には看板や窓がありません。
まるでバーに入っていくような特別感を演出するようにひっそりと入館していただきます。
▲外観イメージ ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
当ホテルにはロビーやラウンジはございません。
正面の扉を開けると高い吹き抜けと小さな坪庭がお客様を静かにお出迎えし、影と光が非日常を演出します。
▲エントランスホールイメージ ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
▲barイメージ ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
チェックインはウェルカムドリンクとともにバーにてご案内いたします。ホテルの顔となるバーは1920年代に成立した禁酒法の最中に密造酒を提供していたバー(スピークイージ)をイメージした洞窟のような空間です。
かつて店での提供販売が禁止されていた時代において人々は地下に潜り、取締りの目を避けるようにカウンターには酒はなくメニューもない空間でした。
▲「http://theroaringtwentieshistory.blogspot.com/2010/06/prohibition-and-speakeasies.html」より引用
そんなかつてのスピークイージーの「何もない」バーをイメージし、背面には酒類は一切並んでいない特別なバースタイルを目指しています。ちなみに今では聞きなじみのある「隠れ家バー」という言葉の語源にもなっています。
訪れた方にその日に仕入れた食材を使った特別な一杯を提供する「看板もメニューのないbar」として、客室にご案内する前に1枚板のゆったり座れるローカウンターで、旅の疲れを癒して頂ければと思います。
客室はそれぞれコンセプトが異なる客室4部屋のみの贅沢なつくりとなっています。
草津発の全ての個室にお風呂とバー完備、露天風呂でもお酒が飲めるデザインとなっています。
お酒を最大限楽しむために様々な人数や用途を想定したお部屋をご用意しています。
▲1F客室 カップル専用 最大2人対応」の例 ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
「夏の午後、庭から抜ける湯風を感じながら白ワインを」
景色を邪魔しない埋め込み式のベッドと浴槽で庭とリビングの一体感を演出した客室です。ミニバーが窓際に併設されているためお酒を飲みながら足湯も楽しめるお部屋となっています。
▲2F客室 家族対応/女子旅対応 最大 3-4 人対応」 の例 ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
「春の昼時、湯舟に浮かぶ日本酒を」
半個室やテラスに面して座れるリクライニングチェアーがある客室です。
リビングと洗面上の間には大きなアイランドシンク付きミニバーがあります。ミニバーの中にはグラスやマドラーなど自分でお酒を作り楽しむことができるカテラリーなどをご用意しております。
入浴時には洗面所からもお酒を取ることができ、晩酌カウンターのある浴室でお酒を楽しみながら温泉を頂くバーならではの新しい宿泊スタイルとなっています。
▲レストランイメージ ※実際の完成時と異なる場合がございます。(提供:CACTUS)
唯一無二の体験、季節の料理など素材本来の風味を体験いただくため、レストランでは群馬県産の食材を使用した天麩羅をメイン料理としてご提供します。
一体感のあるレストランでは、「味」や「見た目」だけでない「香り」や「音」など五感を刺激するライブ感ある鉄板焼きでお客様をおもてなしいたします。
▲打ち合わせ時に作成いただいた模型やサンプル(提供:CACTUS)
▲建築家や指物職人、工務店との打ち合わせの様子(撮影:CACTUS)
ホテルの新築には東京の若手建築家2名によるCACTUS DESIGN、レストランの陶器や廊下のアートは群馬県を代表するアーティストの方々に製作を依頼し、3年間様々な方々の協力を得ながらオープンに向けて準備しています。
しかしながら期中のウッドショックによる木材の高騰、ウクライナ戦争による資材高騰による工事費の高騰や、工期の遅れによって想定していた準備資金を上回ってしまっているのが現状です。
今回のクラウドファンディングでは、家具や備品の整備と外構の植栽整備の一部に対し、クラウドファンディングで支援をお願いしたく、何卒ご協力のほどをよろしくお願いします。
今後のスケジュールは下記になります。
2023年2月 新築建物完成
2023年3月 HP開設
2023年4月 クラウドファンディング開始
2023年4月 ホテルオープン
2023年6月 リターン発送
※状況に応じて変更になる場合がございます。予めご了承ください。
▲撮影:CACTUS
多くの方々にご協力いただき
オープンまで後少し
皆様本当にありがとうございます!
みなさまに出会えてよかった!
外観も内装もすごく良いです、後は1番大切なサービス面を磨いて皆様を笑顔にできるように頑張ります。
最新の活動報告
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2023/05/03 09:41ウッドショックによる予算オーバー、、、頭を抱えましたそれでもこれは自分が決めた道様々な方のご協力を得て、何とか踏みとどまりました建物が組み上がってきたときは、少しの希望が見えて来ました もっと見る
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2023/05/03 09:37私の人生で1番のプロジェクトが始まりました。設計図が完成して確認申請を提出しようとした所、、、コロナによるウッドショック!!建築材料が急激に高騰、、、予算オーバー30000000宿プロジェクト2回目の諦めに、、、 もっと見る
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2023/05/03 09:34実は宿泊業をやることを諦めていました。莫大な費用、、、24時間体制の労働、、、メンタルと体調、、、経営の難しさ、、、でも、これからの人生何がやりたいのか?色々考えた宿泊業をやりたい!barに泊まるをコンセプトにした宿をやりたい!これしかない!草津温泉に生まれ、温泉の権利をいただき、親から継がせていただいた宿私にしかできない想いの詰まった宿、皆様に安らぎとくつろぎを提供できるよう、これまで日々精進して参りました もっと見る
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