ご挨拶
皆さま、初めまして。兵庫県加西市で食品の製造会社を営んでいます、西村です。
会社を営んでいる、というと少し偉そうですね、えらいすいません。身の回りの食材を新しいものに生まれ変わらせる研究をしています。
日本人はとても古い時代から独自の食文化があります。味噌汁とか、お漬物とか、正月には甘酒を飲むでしょう。そうです、日本食には発酵が欠かせないんです。そんな私の、発酵にかける思いを皆さんに伝えたいと思い、こうしてクラウドファンディングを行うことにいたしました。
せっかくこのページをご覧いただいたので、少しだけ、お付き合いください。
このプロジェクトはですね、簡潔にいうと、皆さまに助けてほしいんです。
実はこの3年間、コロナでね、えらいことになっておりまして。
うちの会社の仕事は食品を添加物等使わず保存させることに特化しておりまして、引出物とか、お祝い事に使っていただく赤飯とか、そういうのを作って卸していたんですけれどもね、まあ、ご存知の通り、そういった人が集まる会合がめっきり減ってしまいまして、それで、これじゃいかんと、自分で何か発信していかなあかんと、今回クラウドファンディングに踏み切りました。
私の持っている技術を知っていただきたい、そして皆さまのお役に立ちたいとも思っています。
もったいない。
私の好きな言葉です。
この食材、なんとか保存させて長持ちできへんやろか。これ、発酵させたらうまいこと新しいものが作れるんじゃないやろか。
うちに持ってこられる食材たちを見て、私が考えることです。
お客さんとああだこうだと話し合い、こんなことは出来へんやろか、あんなことは可能やろか、と議論を交わします。
そしてどうにかなれへんやろかと考えているうちに、あれもこれもと、いろいろなアイデアが浮かんできて、お客さんが喜んでくれる。
こんな幸せなことはないです。
食品が変われば未来が変わる
私がここまでやってきた歴史を少しだけ紹介させてください。
うちの会社は平成16年、2014年に設立されました。
当時はまだ今ほど保存技術が確立されておらず、全国のお弁当屋さんからお声掛けいただいて、食品を衛生的に保つ技術を開発する事業をしておりました。
そんな中、うちの会社の近所にあるお煎餅さんから相談がきます。
「うちの煎餅の原料で使っている米、化けさせられるか?」
そこのお米は山田錦という、お酒を飲まれる方はご存知だと思いますが、主に日本酒の原料として使われているお米でした。
お酒の原料に使われているお米なので、普通に食べることはできません。何かしら加工が必要です。
どうにかしてこのお米を美味しくできないかと試行錯誤し、私は甘酒を作りました。
これがね、自分で言うのも憚られるのですが、美味しいんです。
山田錦で作った甘酒、とても美味しいんです。
そこからです。私はただ保存させるだけでなく、発酵させることや麹について興味をもち、研究を始めました。
発酵で見えてくる景色
僭越ながら、発酵について研究し続けた結果、日本で特許の取得をさせていただきました。
『「密封糖化製法」特許第7162794』という、糖度を上げ、かつ、日持ちするよう澱粉が糖に変換できる工程を工夫したもので取得しております。
難しいですね。
やわらかい言葉でいうと、麹のちからで食材の甘味を引き出し保存性を高める製法です。
この製法のおかげで、食材に砂糖を使わず甘味を引き出すことができるようになりました。
古代から伝わる日本の文化は素晴らしいですね。こんなことまで出来るようにしてくれました。
技術を後世へ
私のこの技術をもっとたくさんの方、企業さんにお伝えしたいと思っております。後進の育成、というとおこがましいですが、この知識を必要としている方へ届けたいのです。
日本の技術は世界から見ても高水準ですが、培ってきた人の技をなかなか後世に伝えられない問題があります。
日本を衰退させたくない。今の私はその思いでいっぱいです。
ゆずの木
うちの会社にはゆずの木がたくさん植えられています。
ゆず、というのも、日本の文化的な食材です。
私ね、ゆずが好きなんです。レモンよりも、ライムよりも、ゆずの香りが一番好きです。
柑橘類の香りには癒しの効果があると言われています。その癒しを、食事でも表現できないかなと考えました。
毎日の食卓からほのかに香るゆずの匂い、これね、最高に贅沢なんですよ。
ゆずから生まれた食品
このゆずを使って何かできないかなと考えました。
ゆずの香りが食事の邪魔をしないようにしたり、単品でも芳醇な香りが出るようにしたり、試行錯誤を繰り返し、作り上げました。
ゆずの甘酒、ジャム、ゆず皮ピール、ポン酢。
自分で申し上げるのもなんですが、どれもとても美味しくできています。
皆さんの食卓を彩るものの一つに、加えていただけたら幸いです。
この、日本の伝統的な果物、ゆずを使った食品を、今回、このクラウドファンディングを通してお届けいたします。
資金の使い道
今回のプロジェクトで集まった資金はこれからの研究、そしてこの技術を発展させていくための設備投資に使わせていただきます。
リターンについて
ゆずジャム
ゆずポン酢
ゆず甘酒
ゆず皮ピール
この4点をお届けいたします。
詳細は各リターンをご確認ください。
実施スケジュール
2023年5月プロジェクト終了
2023年8月リターン品送付開始
最後に
ここまでお付き合いくださり誠にありがとうございます。
菌の研究者として、これからも食品を安全に保存できる研究を続けてまいります。
また、このプロジェクトを皮切りに、これから皆さまにたくさんのご恩を返せるよう努めてまいります。
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