▼はじめにご挨拶
プロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
御嶽山噴火災害被災者家族の会「山びこの会」事務局代表のシャーロック英子と申します。
今回、「山びこの会」主催で、遺族会に集まった噴火当時の写真を皆さまに見て頂き、火山災害の
認識を深めていただきたく、東京で写真展を行うにあたり、このプロジェクトを立ち上げました。
このような遺族会の活動は皆さまからの募金や支援に支えられて続けていくことができます。
皆さまの応援、ご支援、よろしくお願いします。
▼写真展の詳細
▼このプロジェクトで実現したいこと
私たちはこのプロジェクトを通じて、実現したいことが2つあります。
1つ目に
昨今の登山ブームや、温泉などの恵みを求めて訪れる山が火山であるという認識、
私たちが住んでいる日本は火山大国だという認識、これらの認識を深めるための一助になりたい。
2つ目に
この災害を知ってもらうことによって、この災害で亡くなった方々のことを忘れないでほしい。
そのためにも一人でも多くの方にこの災害をより深く認識し、見て頂きたい。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
当時、多くの登山者がおり、昼食を楽しんでいる時に噴火が起きました。
温泉や登山、スキーなど、山はたくさんの恵みを提供してくれますが、それと同時に日本は火山大国
だという認識がまだまだ薄いと思います。この写真展で当時の状況を知り、亡くなった方々を忘れない
と共に、いかに火山と共生していくかを考える機会になれば幸いです。
「山びこの会」ではこれまでに地元町村や県に対して様々な要望を出すなど、主に被災地である長野県
での活動が中心になっていました。しかし、災害の風化防止や火山防災の啓蒙活動をしていくためにも、
最初の写真展を東京で開催しようと思いました。
▼これまでの活動
【会発足の経緯】
2014年9月27日、死者・行方不明者63名という戦後最悪の噴火災害が御嶽山で起こりました。
私はこの噴火で義理の弟を亡くしました。同じ悲しみを持つ遺族が集まり、支え合い、
励まし合う場を設けるため、また、二度とこの悲劇を繰り返さないための火山防災提言・実現
していくため、2015年4月に「山びこの会」を発足しました。
【年に4回程度の遺族会】
全国から遺族が集い、写真の共有や情報交換を通じて親交を深めています。
【2か月ごとに会報の発行】
【慰霊登山】
これまでに2回の慰霊登山を行いました。
1回目は二の池まで登り、黙とう、献花をしました。まだ灰が多く、息をのむ光景でした。
2回目の慰霊登山は雨の降る中、警戒区域手前の9合目まで登りました。
【慰霊祭の開催】
毎年、地元の方々の協力を得て、田の原で慰霊祭を開催しています。
(上)地元のおばあちゃん達のご詠歌
(下)それぞれの想いをメッセージボードに込め、掲げました
【ドローンによる行方不明者の再捜索】
これまでに2回、ドローンを使って行方不明者の捜索を行ってきました。未だに大量の灰が残っており、
有力な証拠は見つかっていませんが、警戒区域が縮小され、実際に登って捜索できるまで続けていきます。
【行政への要望活動】
これまで地元町村、長野県、国に対して再捜索、情報公開、事故の検証、メモリアル施設の設立など、
様々な要望をしてまいりました。
昨年12月には長野県の阿部知事に要望書を渡しにいきました。
それ以外にも、Facebookページにて活動報告をしています。
ぜひご覧ください。
▼資金の使い道
展示場レンタル代
展示パネル作成代
展示物搬入代
展示物保管倉庫代
報道協賛社などとの打ち合わせ費用
など
▼最後に
繰り返しになってしまいますが、遺族会の活動は皆さまからの募金や支援に支えられています。
二度と御嶽山のような被害を繰り返さないためにも、私たちは啓蒙活動を続けていきます。
皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
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