こんにちは!4回生の鈴木梨奈です。
本日も活動報告に目を通してくださりありがとうございます。
遅くなってしまいましたが、今回はパリでの病院研修についてご報告いたします。
私たちは7月3日にパリ市内にある総合病院「Hospital de la Croix Saint-Simon」を見学させて頂きました。特に感染病を得意分野としており、感染病治療のためにフランス全国から患者がいらっしゃるとのことでした。
また、医療保険に加入していれば、来院した際にかかる費用はなんと0ユーロだそうです。(羨ましい…) ただし、患者の費用負担が無いために来院する人が非常に多く、重症患者を受け入れられないことが社会問題になっているそうです。
※保険に入らずフランスで1日入院した場合、2500ユーロ(約39万円)かかりますので旅行に行く際にはご注意ください!(笑)
病院見学では、日本には無いものをたくさん拝見することができました。
こちらは患者のリハビリに使われる小さいスケートボードです↓ 片足をボードに乗せて動かすそうです。「スケートボード=両足で乗るもの」と思っていたゼミ一同が驚きでした!
また、日本と形が異なる歩行器には、3回生の来羅さんが代表してチャレンジしました!
酸素ボンベや座れる台が付いている歩行器は、日本ではあまり見ないと思います。
(来羅さんが右手で握っている棒に青いベルがついているのですが、これは医療関係者が遊び心で付けたものだそうです(笑))
さらに、ベッドで寝ている人を持ち上げて車いすなどに移動させる装置も拝見しました。
寝ている患者の下に専用の布を敷いて、こちらの装置に引っかけて持ち上げるそうです。
日本では2人がかりで1人の患者ベッドから車いすに移動させるイメージがあったため、画期的な装置だと感動しました。
最後に、右腕骨折を想定して、4回生の祐輝君が先生にギプスを巻いて頂きました。
お湯で濡らした素材を腕に巻き、少し待つだけであっという間に完成しました。
先生の素早い処置に、全員が目を凝らしておりました。混んでいる時はこの数分の処置のために1日ほど待たなければならない場合もあるそうです。混むのは日本と同じだなぁと感じました。
このようなフランス医療の実態把握や病院内の見学は、大変貴重な経験となりました。
快く私たちを受け入れてくださったクロワ サン=シモン病院の方々や通訳してくださった立花先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。
海外の医療について知ることで、日本の医療の利点や改善点を考えることができると思いました。これからは日本国内だけでなく、海外の実態把握も大切にしていきたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
同志社大学 鈴木梨奈