しっぽ企画は農家さんと連携して、鹿や猪の個体数調整をしています。
そんな中ある農家さんと雑談していたときのはなしです。
「この前よ~さつまいも350本、全部やられたよ~」と困った顔。
「猪ですか?」
詳しく聞くと、まだ実も何もない頃に全部掘り起こされてなぎ倒されたそうです。
「たぶん子供が数頭。遊んでいったよ。たまんないよなぁ・・・」といいます。
こちらの方は他に柑橘類や養蜂、養鶏、野菜もやられているので、
どうしようもなく大きな被害というわけではありませんでしたが、
それでも苦労して植えたサツマイモです。
入るはずだった収入がなくなってしまったことには変わりありません。
かなり広い農園なのですが、周囲をぐるりとネットの柵で覆っています。
それでもどこからか侵入してくるそうで、埒が明かないと嘆いていました。
以前、九州のサツマイモ農家が収穫直前のサツマイモを
猪に荒らされて全滅させられた、という記事を読んだことがあります。
全国的に鹿や猪の農業被害というのが多くなっています。
ですが彼らもまた生きるのに必死なのです。
駆除された鹿や猪は『廃棄』するのは簡単です。
しかし人間の都合で命を奪うのですからせめて大切に活用していきたい。
資源化は大変な作業ですが、そんな想いで日々活動しています。
私たちしっぽ企画の活動は全国的に見れば微々たるものですが、
このクラウドファンディングのプロジェクトを通して
そんな想いに共感してくださる方が少しでも増えてくれると嬉しいです。
しっぽ企画