2023/09/14 08:00

今月23日に行われます、この度の大規模修繕プロジェクトの実行委員会開催を前に、昨日役員会を開きました。その中で、現時点で観音堂の修繕ができるのであれば、来年の火祭り(毎年4月15日開催)が終わってから着工に入ったらどうか、という意見がでました。当然早くに着工できることはいいことではありますが、もう一つの鐘楼堂については全く資金が集まっていない状態ですので、まだまだ足らない状況であるということも報告されました。今度の実行委員会ではこの辺りの検証が行われ、工事規模の見直しの議論も出てしまうかもしれません。

役員案としては、観音堂については早めに着工する、それと同時に、鐘楼堂も工事規模縮小することなく、きちんとした形を残していく為に、引き続きクラウドファンディングを始め、まだお声がけをしていない方々へお願いにいく、という提案がなされることと思います。

近しい方からお久しぶりな方まで、ご縁のあるたくさんの方にご協力いただき、これまで3000万円を集めることができましたが、いよいよもってここからが正念場。普段お付き合いのない地元事業所様にもお声がけをしにまいらなければ、いや、それをしたとしても残りの1000万円を集めることは難しいと思います。少しでも多くクラウドファンディングにて皆様からのご支援をいただけたらと思います。目標金額以上を目指して頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

そしてこの度の修繕は、片方では文化財指定を目指すための一つのきっかけとしております。これは、この度の修繕までには間に合いませんが、何十年後かに迎えるであろう次なる修繕の時には、行政からの助成金によって修繕できるよう今から働きかけたい、という思いももっておりました。

長い歴史をもつこの峯寺の文化的価値をしっかりと調べていただくため、先月から教育委員会文化財課の方が度々訪問してくださいました。そして今月27日には、審議官の方や大学の教授を招いての協議が行われることになっております。

実は、ここまでの話にもってくることができたのは、三刀屋高校JRC部の皆さんが、雲南市教育長に自分たちの活動報告(昼食が無くて困っている生徒の為の昼食販売の実現、献血の復活と啓発の工夫、長崎で被爆されて平和へのメッセージを後世に残された三刀屋町出身の永井博士に関するプロジェクト等)をされたのに合わせ、文化財指定にむけての雲南市の方針の確認をしていただき、その際に峯寺で学んでいただいたことを率直に教育長に対して伝えていただいたお蔭です。その他多くの方にもご尽力をいただきました。とても私一人の力ではここまでくることはできませんでした。改めて御礼申し上げます。

地域の宝として、全国からいらっしゃる方の心の拠り所として、長くこの景観を保つためには、今あるものをしっかりと残していかなければならないのです。

少しの力が大きな力に

どうかご支援のほどお願い申し上げます。