古書と骨董の「Le Cafard」と申します。鎌倉市小町の鶴ケ岡會館第2ビルの一室に、テナントとして入居致します。
骨董と古書を処方します
このビルは裏小町通りに繋がつており、芋洗い状態の小町通りから抜け出た安心感があります。
當店は只今内装を戦前の診療所ふうに改装中で、完了後には人体模型、點滴と診察䑓、囘診ワゴン、實験器具、醫療棚等を設置します。診察䑓では古書を試し讀みしていただけます。
古書は醫療機関の史料、近代の醫學書、東西の古典醫學の聖典、藥草の百科事典といつた、診療所コンセプトに合致したもののほか、寄生蟲、菌類、昆蟲、化學、數學、文學などの書籍を集めています。
『ヒポクラテス全集』『藥物誌』『醫心方』(『本草綱目』『傷寒論』『金匱要略』ほか)『古事類苑』などは、大學でさえ必ずしも閲覧できる譯ではなく、ぜひ當店でお手に取つていただきたいものです。名著を何處かに居る筈の専門家の物にせず、「聞いたことがあるけれど實物を見たことがない」というラインで好奇心を強く刺激します。
昆蟲と化學に関しては、今後ハンドメイド作家さんのアクセサリーも仕入れさせていただきたいと考えております。
時間をかけるという藥
湘南は、差別意識があまり强くないと思います。東京では土地のブランドが第一、大阪では性格の明るさが第一、名古屋では外見を盛るのが第一であり、どの土地にも陽キヤと陰キヤ、勝ち組と負け組が存在します。しかし神奈川縣の海の前で、「真つ白」を名乗る者はおらず、黒も居ません。
當店の重要な商品のひとつに、『危ない1号』があります。鬼畜系は酒鬼薔薇聖斗がこれを愛讀していたこと、そして青山正明編集長が自死したことで終幕しましたが、青山氏は横須賀の出身です。青山氏の鬼畜系は、猟奇殺人鬼さえも内包し、ひとに「いまのままでいいんだ」と思わせる文化でした。
此の湘南で、嘗て右翼以前のサブカルがもつていた寛容さ、優しさに満ちた店を作つて参ります。ご来店いただくことは自慢になりませんが、白を目指す戦いを中断することができます。というのも、當店にはフオロワーに速讀を披露するための、流行りの自己啓発本がないからです。古書と骨董は無駄な時間を取り戻す、藥のようなもので、まるで入院中のように、誰かのためではない時間を得ることができます。
集まった資金は初期費用に
今囘は、30万圓の支援金を募集して居ります。ご支援の際、宜しければ先述の分野の書籍でいま讀みたいもの、マニア向けの店として在つたほうがいいものを教えていただきたく、おひとりの支援金額は幾らでも結構です。
資金は初期費用、特に高額な古典醫學の聖典や解剖圖を仕入れるためのお金です。All-in方式で實施しますので、目標金額に満たなくても開店し、リターンをお届けします。
(CAMPFIRE手数料があるので、全額が店主に入るわけではありません。)
リターンのこと
感謝のしるしは開店後に御利用いただける500円引き券です。お手紙と共に郵送致します。期限は本年12月末迄。
実施スケジュール
4月29日募集終了
6月内装リフォーム
6月末ごろオープン
7月リターン發送開始
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