▼ごあいさつ
私たちの活動する米子水鳥公園(鳥取県米子市)は、ラムサール条約登録湿地中海の一部にある野鳥の保護区です。1995年にオープンした施設で、コハクチョウやカモ類を中心に多くの野鳥が観察できます。この度、ここを管理する公益財団法人中海水鳥国際交流基金財団は、ネイチャーセンターで『水鳥のバードカービング・デコイ公募展』を企画しました。
米子水鳥公園の景色
▼「デコイ」とは?
多くの水鳥は、警戒心が強く、仲間の多くいる場所に集まる傾向があります。集まることによって、天敵などに襲われる危険性を減らしたり、効率よく採食できるといわれています。
この鳥たちの集まる習性を利用して作られたのが「デコイ」です。木片や藁などで鳥の形に似せたデコイを水辺にたくさん置くと、鳥たちが仲間がいると思い集まってきます。
古いデコイ (島根県立三瓶自然館 所蔵)
▼「デコイ」から「バードカービング」へ
当初は、素朴な鳥の形をしたデコイですが、狩猟効率を高めるために次第に本物に見えるように、精巧に作られるようになっていきました。
すると、精巧に作られたデコイを置物として楽しむ人が現れるようになり、芸術的な要素が加わって「バードカービング」に発展しました。
デコイから発展した芸術的なバードカービングの作品(西村新次郎作)
▼野鳥保護のために利用しよう!
近年、このデコイを用いて、絶滅しそうな野鳥の保護に役立てようという動きが盛んになってきました。
絶滅しそうな鳥の繁殖地にデコイを置いて、仲間を呼び寄せたり、新たな繁殖地に誘引したりしています。
日本野鳥の会鳥取県支部が設置しているコアジサシのデコイ(手前の2羽)と デコイに呼び寄せられたコアジサシ(鳥取県由梨浜町)
▼まだまだ発展が必要!
しかし、日本ではこのような取り組みはまだ始まったばかりです。今回、「デコイ」による保護の取り組みや、バードカービングを皆様にご紹介するとともに、「水鳥のバードカービング・デコイコンクール」を実施することで、全国に公募してデコイの製作技術の向上や、デコイを用いた保護活動の発展を目指します。
▼デコイを水に浮かべて審査する全国初のコンクール
バードカービングによる展示会・コンクールは、全国で多く開催されていますが、デコイとして実際に野外に作品を浮かべて審査をするのは全国で初めての試みです。
▼リターン
ご協力をいただいた方には、『水鳥のバードカービング・デコイ公募展』を観覧できるよう入館券をお送りします。
① 3千円 ご協力の方
: 米子水鳥公園 ネイチャーセンター 入館無料券 一枚
② 5千円 ご協力の方
: 米子水鳥公園 年間パスポート 一枚
➂ 1万円 ご協力の方
: 羽根のカービングによるブローチ 一個
: 米子水鳥公園 ネイチャーセンター 入館無料券 一枚
④ 2万円 ご協力の方
: 米子水鳥公園 生態系と野鳥図鑑 一冊
: 羽根のカービングによるブローチ 一個
: 米子水鳥公園 年間パスポート 一枚
: 米子水鳥公園 ネイチャーセンター 入館無料券 一枚
✻ブローチのデザインは選べません。
▼公募展の概要
公募展は、下記の日程で行います。
① 名 称 水鳥のバードカービング・デコイ公募展
② 場 所 米子水鳥公園ネイチャーセンター 視聴覚室
鳥取県米子市彦名新田665
➂ 展示期間 平成30年12月23日(日)~平成31年1月6日(日)
休館日予定 12月25(火)/12月29日(土)~12月31日(月)
ホームページ http://www.yonago-mizutori.com/event_guide/
▼お問い合わせ
〒683-0855 鳥取県米子市彦名新田665 米子水鳥公園
公益財団法人 中海水鳥国際交流基金財団
電話 0859-24-6139 FAX 0859-24-6140
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