2023/07/22 11:35

ある時の日本酒の会の料理。

私は料理の世界に入って24年目になります。そのほとんどは和食の技術を磨くものであり、牛肉を扱うことが多くありました。和食と牛肉の知識や技術に関しては自信をもってご提供出来ると思っております。そんな私がこの度のお店で表現するのは、五感を刺激する事と料理のルーツや背景、季節感と情景の体験です。目の前でリアルタイムに作られる料理は調理中の音や香り、形作られていく景色が感じられます。

料理で季節感は必須でありよく耳にする言葉ではあります。ですが、ただ旬のものを使うだけではなく昔からの風習や言葉遊び、その食材の持つ意味と土地の個性、この盛付けである意味などの突き詰めと、私が感じ心が動いた景色も同時に表現し料理にとって重要な物語をお伝えしたいと思っております。

【食】はただ食べるだけでなくて人の命を形成する重要な事で、その大事な一時のお手伝いをさせて頂ける日を楽しみにしております。

私を形成している料理人としての礎と自分自身の体験から新しい未来を産みだす、そんなお店を目指します。