こんにちは、紅龍堂書店の久利生杏奈です。
今日は表題の件についてなど、3つお知らせがあります。
当事者の方には命にかかわるニュースのため、ぜひ最後までご覧頂きますようお願い申し上げます。
①郵便局の転居情報開示について
住民票を移さないで引っ越している方は早急に確認してください。
Twitterでは先んじて注意喚起をしていたのですが、6月1日より、郵便局の転居情報が開示されるようになりました。
総務省と日本郵政のホームページによると、「(転居情報の開示は)弁護士会が照会申出を審査してDV・ストーカー・児童虐待の事案との関連が窺われない法的手続であり適当と判断した旨を表示して発出した照会に限ります。」とありますが、具体的にどうやって「DV・ストーカー・児童虐待の事案との関連が窺われない」と判断するのかは不明瞭です。
参考までに、日本郵政に「住民票を移していない人はどうやって『DV・ストーカー・児童虐待の事案との関連が窺われない』と判断するのですか」と問い合わせたところ、回答は「不明」とのことでした。
問い合わせ窓口についても郵便局では把握していないらしく、「誰か法律に詳しい人に聞いてください」と言われたのが実情です(実質的な判断は各弁護士会が行うので、不安な方・心あたりのある方は、弁護士会に問い合わせるのがよいと思います。例えば、加害者側の弁護士が分かっている場合は、その弁護士が所属する弁護士会の「弁護士会照会」担当者に事情を説明しておくなどの方法が考えられます)。
DV等支援措置を利用していれば、加害者が誰かは弁護士にも分かりますが、住民票を移していなければ基本的に判断材料が無いため、転居情報を開示されてしまうリスクが高いと思われます。
ですので現時点でできることとしては、住民票を移さずに加害者から逃げている方は、今後はDV等支援措置の利用を検討してください。
申請方法などについては本書『毒親絶縁の手引き』でも解説しています。
本日6月5日(月)まではゲラ読み募集キャンペーンも行っていますので、すぐに情報が必要な方はぜひご活用ください。
(午前0時を過ぎてもしばらくの間は応募フォームを開けておきますね)
②「片親疎外症候群」非科学的概念を国連が否定
子どもが虐待を訴えるのは「母親が洗脳しているせいだ」「子どもは片親疎外症候群に罹っているのだ」といった文脈で使用されることが多かったのですが、国連の特別報告者が明確に、「片親疎外症候群の概念は非科学的だ」と否定するレポートを発表しました。
「共同親権の問題について正しく知ってもらいたい弁護士の会」の皆様が全文翻訳をされているので、心あたりのある方はぜひご活用ください。
(物凄い長文で、翻訳してくださった弁護士の皆様には頭が下がりました。ありがとうございます……涙)
■「片親疎外」ないしそれに類似する似非概念の濫用により、DVや虐待が無視されていることを指摘した国連の特別報告者のレポート
https://note.com/kyodo_shinpai/n/nb878c8a3d30b
③ゲラ読み募集キャンペーン、本日まで!
『毒親絶縁の手引き』のゲラ(印刷前の校正刷り)をお読み頂けるキャンペーンを行っています。リターンの発送は電子版でも9月になると思われますから、お急ぎの方はぜひこの機会をご活用ください。
特に①の転居情報について不安のある方は、どうぞ躊躇わず応募してください。
(募集〆切は今日23:59なのですが、午前0時を過ぎてもしばらくの間は応募フォームを開けておきます)
■募集要項はこちら
https://skyroad.asia/%E3%80%8E%E6%AF%92%E8%A6%AA%E7%B5%B6%E7%B8%81%E3%81%AE%E6%89%8B%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%80%8F%E3%82%B2%E3%83%A9%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3/
■お申込みフォームはこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSenOp39m-AHck0cKIytIaoE1_V7wB1f6L9cpcOog-B0pKMCWQ/viewform
以上でございます……!
ちなみに制作状況としては、つい先ほど、ゲラ読みキャンペーンになんとか間に合わせて組版の修正を終わらせたところです(この後、3校を廣田さんに送ります!)
製品版はここからさらにブラッシュアップされた物になります。
ご応募頂いた方、また日頃より応援・拡散のご協力を頂いている皆様、本当にありがとうございます。
国や行政窓口への取材では疲弊することも正直多いのですが、クラウドファンディング内の応援コメントに気づく度、Twitter等で応援メッセージを頂く度、励まされて「まだやれることがあるはず」と奮い立ちます。
いよいよ折り返し地点です。残り36日で65万7,350円。
私たちにもまだまだできることがあると信じて、一つずつ地道に実行に移していきます。
最後まで応援よろしくお願い致します!
紅龍堂書店
久利生杏奈
<参考URL>
日本郵政「法令に基づく転居情報の提供について」
https://www.post.japanpost.jp/notification/productinformation/2023/0531_02.html
総務省「郵便の転居届に係る情報の弁護士会への提供の開始」
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu14_02000132.html