こんにちは、紅龍堂書店の久利生杏奈です。
活動報告ではお久しぶりです……!
まさかの発売日重版が決まってスケジュールが大幅に変動し、主に柳瀬と二人で二版の原稿修正、リンクやノンブルの再確認(校正校閲)、初版正誤表の作成、FAX注文書作成(初版だけでなく重版分も!)、書店&図書館リスト随時更新、PDF版アップデート、epub版修正、さらに営業など、誇張ではなく膨大な作業に追われていました。
五十嵐も書いたとおり、初版は1500部刷ったのですが、重版前日倉庫には19冊(!)しか残っておらず、あと数日でも入稿が遅れたら在庫切れになり、発送できない書店さんが出てきてしまうところでした。生きた心地がしないスケジュールだったのですが、無事に乗り切れて心からホッとしています。
クラウドファンディングを始めた当初は、とてもではないですが想像できなかったことです。
忘れもしない5月14日、緊張で眠れなかったことをよく覚えています。
毒親育ちのための本なんて、誰も振り向いてくれないのではないかと鬱屈と考えたこともありました。
それが蓋を開けてみれば、こんなにも温かい人たちに支えられて、発売たちまち重版となり、少しずつ、でも着実に、全国へと広がり始めています。
……以下はクラウドファンディングとは直接は関係のないことですが、皆様のおかげに他ならないと痛感しているので少しだけ近況を書かせてください。
本書が、全国各地の書店さん、また図書館さんからご注文いただいていることはご報告してきたとおりなのですが、先週、ついに高等裁判所のブックセンターや、男女共同参画などの行政窓口からご注文が入り始めました。
クラウドファンディングから地道に始まった書籍が、多くの人から支えていただいたことによって、国の制度にまで食い込み始めたのです。
本書を必要とする方への導線が確実に生まれ始めていると感じています。
メインライターであり当事者の柳瀬が、昨日、「……生きててよかったぁ」とつぶやいたのがとても印象的でした。
本当にありがとうございます。
これからも、『毒親絶縁の手引き』に関連するイベントや、重大な法改正の折などはご報告しますが、クラウドファンディングへの返礼を全て終えた節目として、こちらでご挨拶させていただければと思います。
クラウドファンディングへの多大なご支援、誠にありがとうございました。
今後も驕らず、愚直に、荒れ野に寄り添う本を作って参ります。
きっといつか、書店でもお目にかかれたら嬉しいです。
あなたと、あなたの大切な人たちの毎日が、いつも穏やかでありますように。
毒親育ちの方は特に、これまであったどんな苦難も引っくり返して余りあるような幸せが降り注ぎますように。
本書がその一助となればこの上ない幸いです。
たくさんの応援、本当に、本当にありがとうございました。
紅龍堂書店
一同