はじめに
ープロジェクトの概要
はじめまして、株式会社未来cretion 代表取締役 山崎栞里です。
2020年創業、2022年に法人化し、ファイナンシャルプランナーとして生活に苦しさを抱える人たちのご相談にのってまいりました。その他にも終活や相続のお悩みを聞いている中で、お子様やお孫さんに関するご相談も何度かお伺いしてきました。
2021年からは児童養護施設にクリスマスプレゼントを贈るためのクラウドファンディングを毎年開催させて頂いております。2023年は1施設から、静岡県中部全域の2施設へとプレゼントを贈る施設を増やして実施予定です。
また2011年から所属している更生保護ボランティア団体の活動を通して、少年院への訪問や行事への参加、鑑別所での学習支援などを行いました。その他にも性売買の現場でのインタビュー調査なども行ってまいりました。
そんな弊社が今回チャレンジするクラウドファンディング。
虐待に関わる実話を基にした小説を書いて出版します。
身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト。
社会にはそんな環境の中で生き抜いてきた元子どもたちがたくさんいます。
私自身、お客様からのご相談やボランティア活動を通してたくさんの元子どもたちに出会ってきました。そんな私もすべてを経験した当事者です。
この元子どもたちを取り巻く社会的環境。
児童養護施設を経験したか、していないかに関わらず、成人してからもぶち当たる壁はとても多いです。
たとえばアパートを借りるときや、就職するときの保証人。結婚するときの相手のご家族からの理解。
けして元子どもたち本人が自分の意志で選んだわけではない、避けられることの出来なかった要因によって元子どもたちの人生の選択肢が減っている、自己責任ではどうにもならない事情によって生きづらさを抱えている、という現実がここにはあります。
そのような元子どもたちが抱える問題に対して、「成人したら自己責任」「大人になって親のせいにするな」などという心ない言葉によって困難を抱えていても周囲からの理解を得られない、助けてという声をあげられない、そんな苦しみを抱えたまま抜け出せずにいる元子どもたちはたくさん存在しています。
分かりやすい例で言うのなら、「就職するなら原則親に保証人になってもらいなさい」という慣例に対して親のいない、または頼れない元子どもたちはどうしたらいいのでしょうか?保証人がいないから就職できなかった、という問題は少なからず起きがちですが、そこに対して何の支援も得られずにいる元子どもたちは少なくはありません。
そして虐待の問題は貧困、性、非行の問題へとつながっていきます。
虐待×貧困
虐待によって学校に通える環境になく不登校になってしまったり、進学出来なかったり、中退してしまったり。
早くに実家を離れて一人暮らしを始め、アルバイトをしながら定時制高校に通う子たちもいます。
卒業しても就職時の保証人を親に頼めず、他の人になってもらうことも出来ず、就職先からの理解も得られず、正社員としての就職自体を諦めざるを得ないケースもあります。
このような学歴や就職が困難となる問題によって、その後も経済的に困難な生活を余儀なくされる元子どもたちがいます。
虐待×性
貧困の問題とも関連しますが、経済的に困難な生活を余儀なくされた場合、あるいは中学生などで年齢的に働けないが泊まる場所やお金が必要になった場合、女性が年齢や学歴を問わず、保証人も必要とせずに早く大金を稼ぐための方法のひとつとして”性売買”があります。
『生きるための最後のセーフティネット』とも呼ばれる場所です。
行政からの支援を受けられない場合、もしくは支援を求めても強制的に親元に帰されてしまう場合、生きていくためのお金を稼がなければならないとなると、やむを得ない方法と言えるのかもしれません。
現在ではインターネット上の出会い系サイトでの売買が増え、駅前で待ち合せたりするので一昔のような「一目でわかる」という女性は減り、支援を必要としている女性が分かりづらくなったと感じます。
また繁華街で声をかけられたり、SNSを見ているとライブチャットの広告が流れてきたりと、本人が求めていなくても性売買につながるきっかけはたくさんあります。
ライブチャットは直接的な身体の接触がないため若い女の子が気軽に始めがちですが、風俗業界への抵抗が少なくなったり、男性のユーザー数よりも待機している女の子の方が多いためライブチャットで稼げなくて風俗業界で働き始めたりするなど、”性売買”を始めるきっかけのひとつにはなっています。
性売買以外の性の問題としては、性的虐待を受けて自分の身体を大切に思えなくなったり、心理的虐待などの孤独感から異常に性に執着してしまったりなどのメンタル面での問題も生じています。
虐待×非行
虐待から逃れるように家出して補導されたり。家に居場所を得られない少年同士で集まって非行を行ったり。
母親の口うるささから県外へと家出して、コンビニで出会った成人男性の家に泊めてもらった上に、その男性から覚せい剤を薦められていっしょに使用して逮捕された女の子に出会ったことがあります。
また最近話題となった闇バイトのように、経済的な理由から犯罪を行ってしまう場合もあります。
まだまだ語りたいことはたくさんありますが、このように虐待と貧困と性と非行はお互いに関連し合って新たな困難を生んだり、そこから抜け出せなくなったりというスパイラルに陥ってしまいます。
虐待を受けてきたことは元子どもたち自身のせいではないのに、それが原因で成人してからも困難を抱える、自力では変えることが出来ない、そしてその困難が自分の子どもたちへと受け継がれていく。そんな現実があります。
もちろん虐待を受けて育ってきても立派な大人になったという方はいますが、全員がそれだけの能力やパワー、運などを持ち合わせているというわけではありません。
このような虐待に関わる現実をたくさんの人に知って欲しい、そして社会を変えるきっかけになって欲しい。
そのような想いから”書くことを通じて伝える”というプロジェクトを行おうと決意いたしました。
しかしながら、ノンフィクションとして私が今までに出会ってきた人たちのことを書いてしまってもいいものか。
たとえ仮名で書いたとしてもいつか特定されてしまうのではないか。
特定されたらその後の人生に影響を与えてしまうのではないか。
そんな不安がありました。
もちろん「他の誰にも話さない」という約束の下で話してもらった内容もたくさんあります。
そこでノンフィクションではなく、実話を基に脚色を加え小説として書くことにいたしました。
小説として「実在しない創造の人物」として登場人物の姿を書くとともに、実話に基づいた「現実に起こっている物語」としてストーリーを書きます。
虐待をベースに、【貧困】、【性】、【非行】と3つのストーリーに分けて3人の主人公を中心に話を進めていく構想です。
有限会社ニシダ印刷製本様の自費出版サービスを活用しての自費出版です。クラウドファンディングで実施する旨の許可は得ています。
このプロジェクトで実現したいこと
虐待をテーマにした実話を基に、そこから生じる「貧困」、「性」、「非行」のそれぞれの問題を題材とした3つの短編小説を書きます。
私の実体験、仕事やボランティアを通して知った今まで出会ってきた人たちの体験が基になっています。
それぞれ50ページ程度、合計150ページで1つの本にします。
この小説を通して虐待やそこから生じる問題を多くの人に知って欲しい、そして社会を変えるきっかけのひとつになれば、という想いを込めてプロジェクトを実施します。
資金の使い道
ー目標金額の内訳、具体的な資金の使い道
出版費:約15万円
広報費:約1万円
リターン履行費:約2万円(おやつ会開催費、切手代、印刷代等)
手数料:約2万円 (9%+税)
実施スケジュール
ープロジェクト自体の実施スケジュール
6月上旬 クラウドファンディング開始
6月30日 クラウドファンディング終了
7月中 リターン発送
執筆開始
8月中 おやつ会開催、インタビュー・講演の打ち合わせ
9月以降 インタビュー・講演の開催
10月 小説完成
11月 書籍化
12月 リターン発送、小説の発売
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
リターン
ーリターンの紹介
お礼のメッセージ・・・個人情報提供不要です
お礼のハガキ・・・手書きのメッセージ入りです
おやつ会参加権・・・虐待当事者限定!おやつを食べながら語り合う会を開催します、8月頃静岡市内予定、交通費自己負担
発売前に本1冊発送(サイン入り)・・・ご支援者様限定!発売前に本1冊お送りします
本1冊とオリジナルマグカップのセット(サイン入り)・・・発売前に本1冊とオリジナルマグカップをセットでお送りします
活動報告・・・12月に弊社の2023年の活動報告をお送りします
ホームページでお名前の公開
虐待に関わるインタビュー開催(オンライン)
虐待に関わる講演開催(リアル)
最後に
虐待のこと、もっとたくさんの人に知って欲しい、そして社会が変わるきっかけになって欲しい。
虐待を受けてきた元子どもたちが生きやすい社会をつくるためには、まずはたくさんの人が現状を知ることが大切だと思います。
知るからこそ考える、考えるからこそ考え方が変わる、考え方が変われば行動が変わる、ひとりひとりの行動が変われば社会全体が変わる。
そのための第一歩がこの小説によって作り出せたらと幸せだなと感じております。
そんな想いを込めてクラウドファンディングを実施いたします。
チーム/団体/自己紹介・活動実績など
ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。
改めて株式会社未来creation 代表取締役 山崎栞里です。
私の人生、今まで本当にたくさんのことがありました。
つらかったこと、苦しかったこと、なんで生まれてきてしまったんだろうと悩んだこともありました。
それでも支えてきてくれたたくさんの人たちのあたたかさに気づき、前を向いて頑張ろうと思うことが出来る環境で生きてこれたことに感謝しています。
家庭環境にはけして恵まれなかった方だと思います。
でもだからこそ、虐待についてこうして伝えることが出来る、小説にすることが出来る。
それが私が生まれ来た意味だと思うから。
今まで出会ってきた元子どもたちの気持ち、そして今まだ助けてという声を出せずにいる子どもたちの気持ち、そのすべてを1冊の小説にまとめられたらいいなと思っています。
ここまでかなり文章が長くなってしまいましたが、まだまだ書き足りません。この続きは小説でご覧ください。
この小説を出版することが私の目標です。
ここまでお読みいただいたみなさま、小説の出版によって苦しんでいる人たちの現実をよりたくさんの人に知ってもらうために是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見るご協力ありがとうございました!
2023/07/01 11:40昨日をもちましてプロジェクトが終了いたしました。 今回は残念な結果で終わってしまいました。 ご支援してくださったみなさま、誠にありがとうございました。 CAMPFIREから返金があるかと思いますのでお待ちください。 ご不明点がございましたらご連絡ください。 もっと見る
残り5日!
2023/06/24 12:45こんにちは、山崎です。 なんとこのプロジェクトも残り5日となりました。 まだまだ足りてません。 是非シェアなどでプロジェクトを広めるお手伝いをして頂けると嬉しいです! よろしくお願い致します。 もっと見る
残り10日となりました!
2023/06/20 08:39こんにちは、株式会社未来creation 山崎です。 今回のプロジェクトも残り10日となりました。 あと15万ちょっと。50人が書籍購入してくれたら達成出来ます! 莉子、唯愛、陽翔たちのこれからを描くためにもみなさまのご支援が必要です。 よろしくお願い致します! もっと見る
コメント
もっと見る