不慣れなのでなにからやっていこうと、考えたのですが少し深掘りしておきたいことが、クリスマスの活動についてです。
那須塩原市にある、『NPOこどもの育ちを応援する会』の代表の吉成さんの協力のもと、こちらは昨年はじめて実現しました。
15回以上クリスマスを厨房の中でたくさんたくさん働いているなかで、私が思うことは
クリスマスはどんな日であってほしいか、どんな日にしたいか
ということ。お菓子屋さんにとってクリスマスはご存じ一年に一度の大イベントです。その中で、私は
食べ物を捨てる国で、どんな理由であれ子供が餓死してしまうなんておかしい
とダダをこねていた時間がとてもながく、その上で
せめてクリスマスには、こどもがお腹いっぱいになる日がいい。食べ物と、寝る場所に、困らない日がいい。
とても子どもっぽいと言われるかもしれませんが、私はクリスマスとはそんな日であってほしいと思っています。
とはいえ、私はただの菓子職人です。
そんな折に、
吉成さんが届ける役割を請け負ってくださいました。困窮家庭にフードパントリー や、子どもお弁当の配布を企画したり、子どもの居場所作り、オレンジリボンマルシェを企画したりと、親御さんの孤独、子どもの孤立、多角的に向き合う活動をされております。
私ができることは少ないのですが、クリスマス、人一倍頑張りますのでほんの少しもし願うことが許されるなら、そうなりたい。そこに近づきたい。昨年は仕入れたりんごと、バナナと、売り上げの一部を寄付させていただきました。困窮家庭に配布するにもまた、ガソリン代や配布する方の時間は必要なものであり、スズメの涙みたいな金額でしたが、お客様からもとても好評いただき、こんなに心からケーキを予約したいと思ったのは初めてとお声をいただいております。
今年はクリスマスカードを添えて、届いた報告と、この動きそのものを広く知っていただけるように工夫したいと思っていますよ。
クリスマス=苺のショートじゃなくてもいいということ
これも兼ねてよりフードロスの問題がうたわれておりました。クリスマス前に高騰する苺たち、そしてクリスマスすぎるとがくんと下落する価格。
当店では那須町の美味しい林檎が主役になります。
そして福島からのルレクチェ。
そして中米からの素敵なショコラ。
苺がダメと言いたいのではありません。偏らずに選べる、ということを大事にしています。冬のタタンは当店の冬の人気商品です。
那須町の大野りんご園さんのフジだけで作ります。シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグが光ります(^^)
こんな感じで、とびきり美味しく、楽しくて。お菓子にはもっと果たせる役割があると信じています。それをもっと、形にしていきたいです。