今回はファーストフードの空調機に対しソルベジェルとイオンブースターを設置した際の効果についてご紹介します。長文になりますが、是非読んでいただけたらと思います。
以前「百貨店で業務用エネフューチャーをつけたら…」でも説明したとおり、ソルベジェルはエネフューチャーの業務用で、その導入実績を元に家庭用の「エネフューチャー」を開発しました。イオンブースターについては弊社サイトに掲載していますので、興味がありましたら下記URLよりご覧ください。
・新しい省エネ方法のイオンブースター&ソルベジェル
https://www.ionwave.jp/user_data/ionbooster1.php
結果は上の画像のとおり、消費電力が46%減少しています。計測期間は、電力計測開始日から含めると1か月ほどです。
実施期間
電力計測開始日:2013年9月21日
取り付け日:2013年10月3日
計測終了日:2013年10月17日
取付け前有効期間(現状把握):2013年9月22日~2013年10月3日午前
取付け後有効期間(商品効果):2013年10月3日午後~2013年10月16日
ソルベジェル&イオンブースター取り付け前後で、それぞれ解析対象日を選定し、1日あたりの平均消費電力量を比較しました。その結果、1日あたり消費電力量としては取り付け後では取り付け前に比べおよそ46%の減少が見られました。
なお、取付けの前後期間で外気温の分布に大きな差はなく、温度の影響で消費電力差が生じたとは考えにくいです。
解析対象日の考え方
※可能な限り、同一の運転状況による電力消費差を評価するため、
以下2点の判断基準の下、使用条件が他と異なると見られる日を
解析対象から除外しました。
①一日中空調の使用が見られなかった日(外気温が低すぎる等)
②運転状況が通常と明らかに異なっていた日
①一日中空調の使用が見られなかった日について
以下、赤丸で記した日については、対象機器の電力消費が見られず、解析対象から除外しました。電力消費が見られない理由としては
・外気温が低く、使用の必要性が無かった
・他の空調機を使用し、解析対象機器を停止していた
などが考えられます。
仮に解析に加えた場合は、停止日の日数によって平均値が大きく引き下げられる事となり、かたよった結果となる恐れがあります。
②運転状況が通常と明らかに異なっていた日について
以下に赤丸をつけた9月25日と10月12日は、気温が高い等の外的要因も無く、使用電流のレベルが一時的に通常の2.5倍近くにもなっています。
現場の空調使用状況をヒアリングした結果から、他の空調機を止めるなどして負荷が厨房用空調機に集中したと考えられます。
よって通常の運転状況ではない、人為的な操作による異常データと判断し、解析対象から除外しました。
以上により、解析対象日を以下のように決定しました。
詳細分析と考察
①取付け前後の作業中停止率の変化について
ソルベジェル&イオンブースター取付けによる消費電力量の削減は、吹出し温度の低下により、目的温度に早く到達するため、運転を停止または弱められる時間が長くなることによるものと考えられます。
今回の取付け前後の停止率を比較したところ、下のように取付け後は5%の停止率増加が見られました。
②取付け前後の電流値波形の変化について
対象機器が冷風を出し始めてから、温度が安定するまでの代表的な電流値波形を見比べると、取付け前はサーモスタットが動作し、停止するまでだらだらと運転し続ける傾向があるのに対して、取付け後は、1回1回の連続運転時間が取付け前よりも総じて短めになる傾向がありました。このことから、冷却効率が向上していると推測されます。
③取付け前後の電流分布の変化と統計的な差異について
取付け前後の電流値を度数として下のように表しました。取付け前の電流値分布に対して、取付け後の電流値はより低い値を取っていることがわかります。
また、統計的にも分布にあきらかな有意差があります。
(99%以上の確率で違う分布を取っている)
結論
以上を総合すると、ソルベジェル&イオンブースター取付け後の消費電力量は明らかに削減しており、その要因となる停止率も上昇、電流値の使用分布も統計的に明らかに減少方向に変化しています。
資料提供:株式会社イオン科学
最後までお読みいただきありがとうございます。 いかがでしょうか、このソルベジェルの技術を使って家庭用に作られたのが、エネフューチャーです。参考になりましたら幸いです。ご支援どうぞよろしくお願いいたします。