2023/08/01 08:00

道宝(どうほう)

弓道に触れたことがない方もいらっしゃると思いますので、道具の説明をします。

弓には弦を張ります。
張った弦に矢をつがえます。
つがえる矢は弦がはまるように溝になっており、弦から矢が外れないように矢をつがえる部分だけ弦を少し太くした部分を「中仕掛け」と呼びます。
道宝は、中仕掛けを作る道具です。

江戸時代の有職故実書 、貞丈雑記に記載されています。
当時は「どうほ」と呼んでいたそうです。
大きさは4寸(約12㎝)、弓の弦をこしらえるときに用いると書かれています。

現代の弓道具の多くは江戸時代初期に形ができました。
新素材を使った和弓を作る会社はどこも伝統的な和弓を作っています。
形や特徴は少しずつ違っても、「和弓」という形から逸脱しないよう、伝統文化のひとつを作っている誇りをもって弓を作りつづけています。