■はじめに・ご挨拶
こんにちは!今回クラウドファンディングにチャレンジさせていただく芸術縁日実行委員会です。
私達は沖縄県大宜味村で「ぶながやの森 芸術縁日」というイベントを2020年から開催してきました。今回は、第7回を迎えるこのイベントをより充実させ、次回以降につなげたいとの思いからクラウドファンディングを立ち上げました。
■ぶながやの森 芸術縁日とは
「ぶながやの森 芸術縁日」は作品や体験を通して、表現者とお客さんのお互いの幸せを見つける場所です。美術館のように並ぶ作品を眺めるだけでなく、縁日のような気軽さで参加してもらい、出会いが縁となってなにかにつながってほしい。
そんな思いから芸術 × 縁日というスタイルを選びました。
表現の形に関わらず常に新たな視点を見出すことにチャレンジしているさまざまな表現者が集まります。
ふらっと立ち寄り、心を惹かれた作品や体験を通して 「私もなにかやってみたい」と湧き出てくる衝動があることに気づく場所。 そしてお客さんとして来ていたあなたが次の出店者になるような、 そんなサイクルを生み出せるイベントにしたい。
ぶながやの森という人知を超えたエネルギーが宿る地で、 芸術の視点を通して縁日の新たな形を探りましょう。
(「ぶながや」は、平和と自然を愛し、森や川の恵みを巧みに利用し、時折私たちにその姿を見せてくれる不思議な生き物である。―大宜味村ホームページより)
ーーーー私たちはこのようなビジョンを軸にこのイベントを運営してきました。
■クラウドファンディング挑戦へ至った背景
当初は出店数15-16程度でスタッフの手作りで行ってきたイベントも、回を重ねるうちに規模が倍以上に大きくなってきました。今回は縁日に合わせて県外から来てくれる人もいると聞いています。イベントが育つにつれ、より質の高い内容にしようと思うと、やはりコストがかかります。今回はパワフルなパフォーマーの方をたくさんお呼びしていますが、イベントに照準を合わせて練習に励んできた演者のみなさんにきちんと謝礼をお支払いするための資金。今回は300円のエントランスフィーを設定しましたが、それでも足りなさそうです。パフォーマーのみなさんが気持ちよく演じられるために欠かせない、盛り上げ役の司会。記録を残すためのカメラ担当、夜開催のための照明器具などの備品、宣伝のための印刷物、などなど。
来場者にも出店者にも楽しんでいただけ、冒頭にかかげたビジョンにより近づけるようよりクオリティの高いイベントにするために、共感してくださるみなさまに応援いただきたいとクラウドファンディングに挑戦することにしました。
お察しのとおり今回の資金がまだない状況で見切り発車をしていますが、資金があるからやるのではなく、なくてもやる、資金はどうにかする、どうにかなるという気概で走りながら準備を進めています。応援よろしくお願いいたします!
■このクラウドファンディングで実現したいこと
私たちは、「ぶながやの森 芸術縁日」が地域に新たな風を吹き込み、人々が自己表現を通じて生き生きと暮らせる場所になることをめざしています。そしてこの活動が子どもたちに波及し、地域の豊かさと多様性を再確認し、生き方や職業の選択肢を広げることにつながってほしいと思っています。
本プロジェクトは、このクラウドファンディング実施期間中の7月8・9日に開催予定の第7回芸術縁日をより充実させ、新しい視点や未来的なビジョンを伴う表現活動を追究するための基盤を作り、来年の同時期に開催予定の第8回へつなげるために立ち上げました。クラウドファンディング実施期間中にイベントを開催することで、体感した方に応援いただけるかもしれないとこのような日程にいたしました。
今回はライブやダンスなどのパフォーマンスを充実させ、また初の試みとして夜まで開催し、より「芸術」と「縁日」を体感できるイベントにしようとスタッフ一同張り切っています。獅子舞や青年会エイサー、フラサークル、フラッシュモブ風参加型バンド、インド古典舞踊、全国レベルの沖縄市のダンススクール、チアダンスクラブ、古武道演舞、ファイヤーフュージョンベリーダンス、書道パフォーマンスなど、地域内外からパワフルな演者が集結してくれます。
体験は定番のマイ箸づくりや藍染め体験、草編みの他、お絵かき体験、風鈴づくり、さをり織り、炭焼き、デジタルアート、ロックバランシング、ジャグアタトゥーなど。工芸品や本などお買い物あり、美味しい飲食ありと充実の内容となっています。
■私たちの地域のご紹介
沖縄県の大宜味村はやんばるとよばれる自然豊かな沖縄本島北部に位置しています。国の重要無形文化財に指定されている芭蕉布を筆頭に、焼き物や木工ほか多様なジャンルの工芸がさかんな地域で、年に一度「いぎみてぃぐま」という村の工芸市が開催されています。また、イベントのタイトルでもある「ぶながや」という大宜味村に生息する精霊は、地域の人達に大切にされている存在です。
沖縄県内で最古の鉄筋コンクリート造建築物として知られ、腕の良さで知られた大宜味大工の技術を垣間見ることができる、カッコいい大宜味村役場旧庁舎(国指定の重要文化財)もあり、歴史文化の薫り高い地域です。
■これまでの活動
縁日の運営メンバーは、設計業/陶芸家、デザイナー/サウナ経営、本屋、自然ガイド、書家、陶芸家、工芸品店/廃校跡地活用など。(書きながらこの3年間で肩書がアップデートされている人が多いことに気づきました。)誰にやらされるでもなく自発的にやろうやろうと勝手に集まってきました。26~64歳と年齢層も幅広く、陽気にわいわいやっています。
芸術縁日はコロナ禍でも表現活動を続ける場として、道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンターにて2020年にスタートしました。当初はコロナ禍であれこれ試行錯誤しながら3か月に1度のペースで開催していましたが、現在はスタッフの事業の関係で年に一度のペースとなっています。またスタッフの一人が事業を開始した学校跡地「喜如嘉翔学校」に前回から会場を移転、自分たちがめざすビジョンにより取り組みやすくなりました。
この間さまざまな表現者たちがイベントを賑わせてくれました。
そんななか、表現をしたいと衝動にかられて行動に移した人たちをご紹介しましょう。
<すなおの場合>
“帰るとき、切なくなったら、良い縁だ”
縁日の最初のキャッチコピーはこれでした。すなおさん(30)はコピーを担当するなど芸術縁日立ち上げメンバーです。
「私はもともと芸術縁日を運営するスタッフをしていましたが、出店している作家さんたちの作品やパフォーマンスを見ているうちに、自分も出店してみたいなと思うようになりました。
そこで何か自分の好きなことを形にした作品を作らなければ!と、地元の方たちの体験談をまとめた本を作りました。写真にある「やん話る」というジン(個人で作った本)です。
そのジンを引っさげて参加した芸術縁日が人生初の出店でした。当然ながら売れるかどうか不安でしたが、用意していた24冊がすべて売れました。ものすごく嬉しかったです。作って良かったと思いました。もともと読書は好きだったのですが、本を作ってみようという気持ちは芸術縁日に参加してみたいという衝動に背中を押されなければ湧き出てこなかったと思います。
その後も、他のイベントに出店したり、廃校に残された本を配布するイベントを主催したりしました。こういったリアルなイベントの場で何か仕掛ける楽しさを覚えたのが人生初出店をした芸術縁日だったのかなと思います。
話は少し飛びますが、現在、自分の本屋を開業しようと準備をしています。今思えばここに至るまでのきっかけは芸術縁日で本を売った経験だったのかもしれません。
芸術縁日のコンセプトには「心を惹かれた作品や体験を通して私も何か作ってみたいと湧き出てくる衝動があることに気づく場所」と書かれています。誰かが何かに挑戦するきっかけが生まれたり、多くのアーティストの表現の場所になっています。ぜひこのイベントを続けていけるように応援よろしくお願いいたします。そしてぜひ実際に参加しに来てくださいね〜!」
<たつきの場合>
宇良南仙(たつき)さん(26)は芸術縁日開催当初から出店、そのチャレンジ精神と気迫の書道パフォーマンスで周囲に刺激を与える力も凄いです。現在はイベントスタッフとしていっしょに縁日をつくっています。
「僕は幼少のころから書道家を目指してきましたが、書道を目指した先にあるのは学校の先生か書道教室の講師という道しかないと思っていました。そんななか、縁あって芸術縁日に出てみないかと声がかかり、作品やパフォーマンスで参加してみました。
そこでは表現を生業としている人が生き生きと活動していて、自分も型にはまった書道に収まらなくていいんだ、自分の表現したいことをもっと外に出したい、と創造意欲に火が付きました。あるとき周囲に背中を押されて出店中に急にパフォーマンスをすることになりました。ステージ上で極度の緊張の中、背中に会場中の視線を感じながら、自分がここにいる「縁」、ここにいる人同士がつながる「縁」という漢字に思いを込め、「芸術縁日」を表現しました。
別の機会には、かねてからファンだった三線奏者の仲宗根創さんがリリースしたばかりの「Bunagaya(ぶながや)」を披露すると聞き、コラボさせてもらいたいと本人に直談判し、共演が実現しました。こういうエネルギーが沸き上がり、発散させる場所が芸術縁日なのだと思います。」
<ゆうやの場合>
ゆうやさんも芸術縁日立ち上げメンバーで当初は施設スタッフでした。今は独立したため、事業に専念するため縁日スタッフとして関わるのは今回が最後だとか(涙)
「私は2019年に大宜味村に観光の仕事をきっかけに移住しました。観光で地域に関わるうちに、様々なモノづくりをされている方がいることを知り、豊かな自然から素材や創造力を享受する、『芸術の里』でもあると思うようになりました。
様々な社会活動が抑制されるなか、少しでも芸術活動にふれる機会を創ろうと始めたのがこの芸術縁日です。できうるかぎりの安全配慮と工夫をし、毎回カタチを変えながら実施して参りました。それはまるで環境の変化に適応していく1つの生命体です。会場も変え、今また更に進化しようとしています。この進化が、過疎化の課題を抱える大宜味村の、新たな可能性になれば思います。
芸術縁日ではすごいエネルギーを持った方たちが好きな事をきちんとカタチし、それを世の中に出したり表現する力、果敢に挑むチャレンジ精神を目の当たりにしました。自分の本業のガイドも縁日の雰囲気に感化され熱が入ります。私自身も個人事業で自然ガイドをしながら、やんばるの美しい自然(ぶながや)に感化され、ぶながやが棲むとされるこの豊かな自然の魅力をガイド以外の切り口からも伝えようと生きもののイラスト描くようになりました。本業のガイドに芸術の要素を組み入れながら、自分の事業を何とかカタチにしたいと思っています。」
■資金の使い道・実施スケジュール
目標金額:30万円
2023年7月と2024年7月に開催される芸術縁日をより魅力的にするための基盤づくりと運営にあてさせていただきます。
備品購入、委託費、諸経費、リターン送料、CAMPFIRE手数料
リターンのご紹介
▼2,000円
【とにかく応援!プラン】
▼ 3,500円
【山ブックスのオリジナルZINE(ジン)やん話る】
▼ 5,000円
【ぶながや神社にお名前記載プラン】
▼ 6,500円
【次回エントランスフリー+1,500円分クーポン】
▼ 9,000円
【観光クリエイツぶながやオリジナル/ヤンバルクイナのキーホルダー】
▼ 15,000円
【ぶながや神社にお名前記載プラン】
▼ 20,000円
【次回エントランスフリー+5,000円分クーポン】
▼ 30,000円
【書人・南仙/リクエストをいただいた文字を作品に!】
▼ 30,000円
【ぶながや神社にお名前記載プラン】
▼ 50,000円
【運営メンバーと飲み会に参加して次回芸術縁日の話やバカ話をする権利】
▼ 90,000円
【書人・南仙/リクエストをいただいた文字を作品に!】
▼ 100,000円
【運営メンバー+クリエイター数名との飲み会に参加して芸術や人生の話やバカ話をする権利】
▼ 150,000円
【書人・南仙/リクエストをいただいた文字を作品に!】
■最後に
私たちは、「ぶながやの森 芸術縁日」が地域に新たな風を吹き込み、人々が自己表現を通じて生き生きと暮らせる場所になることをめざしています。そしてこの活動が子どもたちに波及し、地域の豊かさと多様性を再確認し、生き方や職業の選択肢を広げることにつながってほしいと思っています。
皆様の温かいご支援とともに、「ぶながやの森 芸術縁日」を一緒に創り上げていく場所にしませんか?一人でも多くの人々が「私もなにか作ってみたい」と感じる、そんな場所を一緒に創りましょう。
私たちのビジョンに共感し、応援していただける方々の参加を心よりお待ちしております。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るHONEN Fes!!!×芸術縁日ポスターできました
2024/11/21 22:33HONEN Fes!!!×芸術縁日のイベント内容がほぼ固まりました。ステージは、豊年祭の演目や琉球舞踊など伝統的な踊りのほか、豊年祭のそもそもの目的である自然への感謝としての神様への奉納の舞、大宜味村とうるま市出身で東京で活動しているファッションデザイナーのショー、はじめ微かな音から始まり次第にボリュームが上がり最後には最高潮に達する「ボレロ」をストリート的に演奏するナゴボレロ、急遽出演が決まった辺士名高校のダンス部、どこでも大人気の旧喜如嘉小学校の新しい伝統、獅子舞、そしてラストにはポップスと民謡で盛り上がって楽しく終えようという構成になっています。芸術に伝統をぶつけかきまぜ、若い世代が主体的に地域の未来をつくっていくきっかけの一つになるようスタッフ一同がんばっております。ぜひ会場に足をお運びください! もっと見る
次回芸術縁日は12月7日 HONEN Fes!!!と共同開催
2024/11/05 16:36大変ご無沙汰しております。「【芸術×縁日】をテーマにしたイベントで、 やんばるを盛り上げたい!」プロジェクトオーナーのbunagaya_art_ennichiです。去年の暑い暑い7月の「芸術縁日」開催から、1年以上が経ってしまいました。もう7月の屋外の開催はやるまいと決め、次はどのような形でやろうか検討した結果、メンバーの半分以上が関わっている「HONEN Fes!!!」というイベントとドッキングして、お互いをパワーアップしよう!ということになりました。(去年のHONEN Fes!!!のようす)https://www.instagram.com/reel/CzbSP74PjbV/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==HONEN Fes!!!は、やんばるの尊い文化である豊年祭を次世代に継いでいくことを目的に2018、2019年に国頭村で開催されたイベントを、昨年はやんばる3村に拡大し、旧喜如嘉小学校の体育館で地域の20代の若手が中心になって運営しました。豊年祭の演目を丁寧に解説したり各演者さんにインタビューするなど自分たちなりの工夫をし、老若男女、地元、海外の方も含めた観光客と多様な来場者に好評を博しました。今回は、伝統文化に芸術を掛け合わせることで豊年祭を再構築し、「その先」へとつなぐイベントをつくっていきます。芸術縁日にも「ぶながや神社」がありますが、豊年祭の本質も、神様への感謝をベースにみんなでわいわい楽しむお祭り。人々を表現する側、祭りを構成する側にいざない、自分たちの手で楽しみながら地域の未来を創っていくきっかけになるようなイベントをめざしています。イベントの詳細は追ってお知らせいたします。どうぞよろしくお願いいたします。プロジェクトオーナー bunagaya_art_ennichi もっと見る
ようやくリターンの発送終わりました!
2023/09/26 22:19「【芸術×縁日】をテーマにしたイベントで、 やんばるを盛り上げたい!」プロジェクトオーナーのbunagaya_art_ennichiです。だいぶ時間が経ってしまいましたが、この度は、プロジェクトを応援いただきまして誠にありがとうございます。台風やメンバーの起業などで延び延びになってしまっていた反省会&打ち上げを先日ようやく行うことができました。そして、ようやくリターンの発送がすべて終了しました。ご支援いただいた皆様、遅くなりましてたいへん申し訳ございません。地域で大切にされている「ぶながや」というおちゃめな精霊が存在する場所で、楽しい遊び=芸術が沸きあがる機会を私たちなりのやり方でのどうやってつくっていくか、模索とチャレンジは続きます。このような活動をご支援いただき、たいへん心強く励みになっております。改めまして心よりお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。芸術縁日実行委員会一同★★★メンバーの近況です!実行委員会メンバーのサウナ「BUNA-SAUNA]は9月にOPENを果たしました。https://sauna-ikitai.com/saunas/78457また、やん話る編者による本屋&共同書店「山ブックス」は10月後半オープン予定です。https://www.instagram.com/yama.books/ぜひ喜如嘉翔学校に遊びにいらしてくださいね~! もっと見る
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