当プロジェクトにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。一般社団法人みよしＳＬ保存俱楽部代表の小畠と申します。私たちは蒸気機関車（以後「SL」）を維持・保管することを目的に、広島県三次市で活動する一般社団法人です。設立から今年で10年目を迎えました。

SL48650号機というSLを、国内最高クラスの状態で保存し、市内にある「三次もののけミュージアム」敷地内にて展示をしております。このSLは大ヒットアニメ「鬼滅の刃」に登場する無限列車のモデルとなった、8620型機の同型機・兄弟機にあたります。

また、私たちは既に廃路線となっている旧三江線の尾関山駅や駅周辺の、維持管理や利活用を行っています。

これまでは年に2回、普段は歩くことができないレール上やトンネル内を散策できたり、レールカートに乗って走行できるイベントを開催してきました。

レール上から見える緑豊かな美しい景色やトンネル内を通る臨場感は、ファミリーを中心に年齢や性別を問わず好評をいただきました。

そして、これらイベントでの経験やノウハウを活用し、通年で楽しんでいただけるサービスを作りたいと考え、自転車で廃路線のレール上を走行できるアクティビティ「レールマウンテンバイク」を始めることにしました。

今年の1月には岐阜県飛騨市のNPO法人神岡・町づくりネットワーク様より、レールマウンテンバイクの車両、その名も「ガッタンゴー」をお借りしまして、試乗イベントを開催いたしました。

レールマウンテンバイクとは？

「レールマウンテンバイク」は、自転車と廃線後の鉄路を組み合わせたアクティビティです。レールに沿ったガイドローラー付きのフレームに、2台のマウンテンバイクを固定させます。マウンテンバイクの後輪タイヤを直接レールの上に接地させ、マウンテンバイクのペダルをこぐことで前進し、安全かつ快適にレール上を走行します。

また、マウンテンバイクは身長140センチ以上の方、2名で乗車いただきます。マウンテンバイクの間に座席を設置し、身長140センチ未満のお子さま1～２名と一緒にご乗車いただくことも可能です。

※動画は2023年1月23日に試乗会を行った様子を、中国新聞様に取材いただいたものです。

走行するコース

旧三江線尾関山駅周辺の廃線跡の上を走行します。距離にすると往復約1.5km（2.5kmに延伸の予定）になり、途中280mほどのトンネル内も走行します。時間にすると約30分ほどになります。

営業日時・料金、その他

・営業日：土曜日、日曜日
・営業時間：9時～16時
・料金：1車両（自転車2台SET：1,500円）
　※身長140cm未満のお子さま1～2名が乗車できる観覧席を+500円で追加できます。
・場所：三江線旧尾関山駅（住所：広島県三次市三次町1770-1）
　※駅構内に無料駐車場あり
・予約：インターネットでの予約システムを導入予定

①四季折々の美しい景観

旧尾関山駅の廃線路上のレールから見える、尾関山公園周辺の美しい景色がなによりの魅力です。春には桜やツツジ、夏は青葉に秋はモミジ、冬は雪景色が広がり、四季折々の景色を感じながら走行できます。

1990年に日本さくらの会により「別撰さくら名所」に選定されているなど、国内でも観光名所として認知されている場所でもあり、レールマウンテンバイクでの走行を楽しいんでいただいたあとは公園内の散策もおすすめです。

②トンネル内でのライトアップやプロジェクション

マッピングコース内には約280メートルに及ぶトンネルがあり、トンネル内はライトアップやプロジェクションマッピング（プロジェクターを使い、映像をトンネル内部の壁に投影するパフォーマンス）で幻想的な空間を演出します。

トンネル内をガタゴトと音を響かせながら自転車で走行する非日常的な体験と併せて楽しんでいただくことで、みなさまの記憶に残る貴重な体験をご提供できたら幸いです。

③自ら自転車を漕ぐ体験型の観光

まだ体験していない方にはイメージが湧き辛いかもしれませんが、実際のレール上で自転車を漕ぎ走行するのは新鮮な体験です。自らの脚で漕ぐことで伝わってくる振動や音を感じると、まるで自分が列車になったような不思議な感覚を味わえます。また、目線も走行する列車からの視点になり、目の前に開けた壮観な景色の中をペダルを漕いで進んでいくことは、大人の方にも楽しんでいただける体験になることでしょう。特にSLや鉄道好きな方にとってはたまらないはずです。   

広島県三次市は観光スポットとして楽しめる地域です。美しい自然もさることながら、歴史を感じられる街並みや温泉地としても人気です。地元の料理も味わい深く、親しみやすい地域の人々とのふれあいが、旅をより一層特別なものにするでしょう。レールマウンテンバイクと一緒にこの地域を満喫していただけるよう、おすすめの観光スポットをご紹介します。

⑴ 三次もののけミュージアム

🄫Miyoshi Tourism Authority

実は、三次市は「稲生物怪録（いのうもののけろく）」という、江戸時代から現代まで絵本や漫画の題材にもなった妖怪物語の舞台です。

そのような【妖怪のメッカ】とも言える土地に、日本屈指の妖怪コレクターである湯本 豪一（ゆもと こういち）氏から約5,000点という膨大なコレクションの寄贈を受けて開館した、日本でも珍しい妖怪専門の博物館です。

常設展示室「日本の妖怪」では、日本の妖怪に関連する様々な資料が展示されており、日本の文化としての「妖怪」がどのように捉えられ、表現されていたのかを知ることができます。

また、企画展も随時開催されていますので、お越しになるタイミングでどんなイベントが開催されているか、ぜひチェックしてみてください。

博物館の敷地内では、私たちが保存・整備している蒸気機関車 48650号機が展示されています。三次にいらっしゃった際には必ず！見ていただけると嬉しいです（笑）

⑵ 三次ワイナリー

🄫Miyoshi Tourism Authority

実は、三次はワインでもとても有名な地域です。

世界的な英国の酒類コンテスト「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)2022」では、三次市の個人経営のワイン醸造所「ヴィノーブルヴィンヤード&ワイナリー」の白ワインが、金賞に輝いているなど、ワイン界でも三次市の名前は認知されています。

そんな三次の有名なワイン施設が三次ワイナリーです。

綺麗な水の循環を重視したぶどう栽培・ワイン醸造を行なっているワイナリーであり、年間生産量はなんと20万本！代表的なブランドとして『TOMOEシリーズ』が有名です。

🄫Miyoshi Tourism Authority

施設では瓶詰めラインや地下貯蔵庫展示農園の見学や、ワインの試飲をすることができます。

その他にも併設のレストランやカフェ、BBQガーデンでワインと美食を味わったり、季節ごとに開催される様々なイベントやワークショップに参加することもできます。

ワイン愛好家はもちろん、グルメ好きの方にもおすすめのスポットです。

🄫Miyoshi Tourism Authority

⑶ みよし本通り商店街

🄫Miyoshi Tourism Authority

みよし本通り商店街は石畳と卯建がある三次町の商店街です。情緒あふれる趣のある通りで、歴史的な雰囲気を感じることができます。昔ながらの石畳が美しく舗装され、歴史を感じる古い商家や昔ながらの看板なども連なる通りです。きっと素敵な写真も撮れるでしょう。

この通りには、地元の特産品を販売するお店や古民家風のカフェやレストランもあり、地元の味覚を楽しむことができます。特に、地元の名産品やお土産を求める観光客にとっては魅力的なスポットです。

🄫Miyoshi Tourism Authority

各リターンの詳細情報は、リターン欄をご確認ください。

＜三次ワイナリーバーベキューガーデン＞
【住所】広島県三次市東酒屋10445-3
【営業時間】バーベキューガーデン 11：00～18：00（LO17：30）
【定休日】12/29〜1/1、1〜3月の第2水曜
【URL】https://www.miyoshi-winery.co.jp/miyoshi.php

＜もののけミュージアム博物館情報＞
【住所】広島県三次市三次町1691番地4
【営業時間】9：30～17：00（16：30 最終入館）
【定休日】原則毎週水曜日、年末年始（12/29～1/3）
【URL】https://miyoshi-mononoke.jp/

＜もののけダイニング店舗情報＞
【住所】広島県三次市三次町1691番地4　※三次もののけミュージアム併設
【営業時間】10：00～16：00
【定休日】水曜（不定休あり）、年末年始（12/29～1/3）
【URL】https://www.miyoshi-dmo.jp/mononoke-dining/　
　　　　※三次観光推進機構による紹介ページ

皆さまからいただいた支援金は、レールマウンテンバイクの車輌購入費の一部や設備費、サービスの維持管理にあたって発生するその他費用に大切に使わせていただきます。

・2023年11月30日：クラウドファンディング終了
・〜2024年2月：車両整備、予約システム等その他設備の準備
・2024年3月2日：オープン記念イベント / サービスオープン

廃線跡の利活用という目的から、このプロジェクトはスタートしました。しかしそれ以上に、私たちはレールマウンテンバイクを通して、三次市の素晴らしさをより多くの方に知っていただきたいという想いがあります。みなさまがお住まいの地域にも、その土地特有の魅力があると思います。私たちも三次の住人として、この緑豊かな美しい城下町の魅力を知っていただきたいのです。

廃線跡という貴重な過去の遺産、それをレールマウンテンバイクという新感覚のアクティビティを通して楽しむことで、家族や友人との幸せな記憶になることを私たちは願ってます。市内外の多くのみなさまに楽しんでいただき、その結果として観光客の方々が増え、この地域が活性化することを当プロジェクトを通して目指して参ります。

是非、レールマウンテンバイクを！そして、三次を楽しみにきんさい！