ご挨拶
はじめまして、アーチストの関口恒男と申します。
今回初めてクラウドファンディングという方法で多くの方々のご協力を得て、自然の中で踊
ることのできるスペース、レインボーハットを作りたいと思っています。
レインボーハットとは虹の映る掘っ建て小屋(HUT)という意味です。
虹と言っても空にできるアーチ状の虹ではありません。
水の中に鏡を置き太陽の光を反射すると、プリズムのように虹を作ることができます。
水面が風で波立つと、虹も炎のように揺らめきます。
その揺らめきは人類の祖先が暗く寒い夜、一緒に踊っていた時にその中心でゆらめいていた
かもしれない炎を思い起こさせます。
まだ言葉も無かった時に、一緒に踊ることで、お互いを理解し合えたのかもしれません。
そのような人々が集まって踊れる場所、レインボーハットを作りたいと思っています。
私の過去の作品はこちらのホームページでご覧になれます。
(右端に見えるのが椰子の葉で作ったアンジュナレインボーハット 1989年 ゴア )
1989年にインドのゴアで最初のレインボーハットを作って以来、様々な場所でレインボ
ーハットを作ってきました。
日本では2006年から大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭などで美術作品として多くの方
々に見ていただきました。
今回からは美術作品としてではなく実際に踊る場所として作っていきたいと思っています。
クラウドファンディングは人々の善意によって、積極的に、直接に、個人がいいと思うプ
ロジェクトに資金を調達していただける素晴らしい方法だと思いましたので、今回のプロ
ジェクトを立ち上げました。
レインボーハットが皆様方から親しまれる存在となるよう、デザイン、品質の向上に努め
てまいります。
ご協力よろしくお願い致します。
(注:今回のプロジェクトは大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭との関係はありません。)
このプロジェクトで実現したいこと。
( レインボーハットで人々が踊っているイメージ。)
1、「原始未来レイヴ」というダンスイベントを年に一〜二回ほど毎年開催します。
2006年以来、地元のDJの方達と大地の芸術祭の中でイベントとして行ってきました
が、来年からは独立したイベントとして有料(入場料は3千円。)で開催していきます。
踊る場所としてはクラブやフェスなどがありますが、「原始未来レイヴ」の特徴としては、
まず自然の中で自由に踊れること、また、フェスのように巨大なイベントではなくて原始
人が集まって踊っていたような小規模(100人くらい)のダンスパーティーであること
です。
原始未来レイヴは1980年代のインドのゴアのパーティーをイメージしています。
私は1986年から1991年まで毎年ゴアに半年は滞在し、毎日のように踊っていまし
た。
現在に続いているエレクトロニックダンスミュージックによるダンスカルチャーは、19
80年代の中頃にイギリスで始まりましたが、ゴアでは同時期に最も原始的な形態のダン
スカルチャーが生まれていました。私は幸運にもレイヴの生まれる時期に居合わせること
ができました。
当時は、ただ「パーティー」と呼ばれていました。
ジャングルの中に「プリムローズ」という質素だけれどトラベラーの溜まり場のようなレス
トランがありました。
夜になるとプリムローズに人々が集まり出し、そのうちに「今日のパーティーはチャポラで
やる」とか、「アンジュナビーチだと聞いた」などという噂が口伝えで伝わって来ます。
インドののどかな夜道をバイクや歩きで、音を頼りにしなが探しているうちにジャングルや
ビーチから電子的なベースの音が聞こえてきます。
会場の周りには地元のお母さんたちがゴザを敷いてチャイショップを開いています。
その向こうでは、もうすでに何人かが踊っています。
初期のパーティーのサイズは100人もいない小さなものでした。
イギリスやイスラエルなどからきたDJたちが、当時の最先端の音楽をカセットテープに詰
め込んで、ソニーのプロフェショナル・カセットウォークマンを二つ並べてボリュームで
コントロールしながら、ミキサーなしでプレイしていた。
まるで原始人が焚き火の周りで踊っているようなパーティーでした。
原始未来レイヴはそのような小規模なダンスイベントを目指しています。
(原始未来レイヴの収益は、私、関口恒男が管理します。利益はDJの方達へのお礼、DJ機器
の充実などに使われます。)
2、原始未来レイヴとは別に、柏崎レインボーハットでイベントなどを行いたい方に有料で
お貸しします。
* 自分自身の小さなコンサートを開くことができます。
* ダンスパーティーイベントを開くこともできます。
* さかえ茶屋には宿泊もできるので、ヨガリトリートの場所としても最適です。
* 誕生日会やパーティーの会場などとしてご利用していただけます。
* レインボーハットの中では焚き火も可能ですので、テントを張ってキャンプすること
も可能です。
(これらの収益はさかえ茶屋さんが管理します。レインボーハットは様々な場所に作って
行きたいと考えていますので、管理してくださる方にとって利益が得られるよう心がけた
いと思っています。)
3、また、さかえ茶屋ではカフェとしてレインボーハットを使うことを検討しています。
レインボーハットを作る場所。
新潟県柏崎市西山町石地47-29。
5キロのロングビーチが広がり、海の家などが数軒あります。
石地から見える夕日は気象条件がそろえば世界一大きく見えると言われています。
また、佐渡まで見渡すことができ、海水がきれいな海水浴場としても有名です。
写真の青い屋根の建物がさかえ茶屋です。
柏崎レインボーハットは、写真上でさかえ茶屋のすぐ上の空き地に作ります。
400台の車を駐車できる駐車場のすぐ隣です。
冬は風の強いところで、10月から4月ごろまではオフシーズンとなります。
柏崎レインボーハットのデザイン、構造、材料などについて。
(柏崎レインボーハットの模型)
ハットの大きさは、高さ4メートル、幅8メートル、長さ12メートルです。
ハットは木の枝を番線で縛って作ります。
今回は潮風で錆びやすいところなので錆止めを塗装した番線を使用します。
今回制作のレインボーハットは、仮設ではありません。
少なくとも10年間使用できるように、メンテナンスします。
木の枝は、新潟県津南町の山から調達します。
私は大地の芸術祭で制作をしていた関係から、2年ほど十日町市に住み、津南森林組合で森
林作業員として働いていました。間伐をする際、まず周りの生い茂った雑木を切ってから間
伐の作業に入ります。その切られた雑木でハットを作っています。雪国の山の斜面に育った
木は、根曲りと言って、雪で押しつぶされ、春になって起き上がるということを繰り返して
いくうちに曲がった木になっていきます。この地域では「ボヤ」とか「ボイ」と呼ばれてい
て、昔は薪などとして活用されていましたが、今は切って捨ててくるだけです。しかしこの
ボヤは、とても強く、しなりやすく、ドーム状のハットを作るのに最適の素材です。
このボヤを番線で縛って作る構造物はとても強靭で、台風でもびくともしません。
虹はより暗いところでより強く発色するので、ボヤで組まれたドームの上に屋根にあたるも
のを取り付け、ハットの内部を薄暗くする必要があります。今回はFRP製の花の形をしたも
のを多数取り付けます。それは同時に虹が映るスクリーンとなります。
ハットの中は木陰のように涼しく、また、母体の中にいるような安心感があります。
FRPは廃棄することが難しい素材ですが、このFRPのパーツは将来制作予定の、他の地域の
ハットでの使い回しが可能なデザインとなっており、10年、100年と使い続けることで環境
に負荷をかけないようにしています。
屋根の低くなっている部分は、DJブースとなるので、雨が降っても機材が濡れないように、
テントで覆います。
レインボーハットはハットの部分と虹を作るための器から成っています。
虹の器もFRP製です。直径180cmくらいです。これも長く使いたいと思っています。
鏡は水の中に入れるので錆びます。裏面にエポキシなどを塗ることにより強度を増すことが
できますが、5年から10年で交換しなければなりません。
レインボーハットはDJがプレイして人々が踊ることを想定したデザインとなっています。
DJテーブルもオリジナルのものを作り、DJがいいプレイをできるようにします。
プロジェクトを立ち上げた背景
日本では美術展の中で作品として、レインボーハットを制作して来ました。
しかし、実際に踊る場所として機能させたいと強く思い、独立したイベントとして
あらためてレインボーハットを作っていこうと思うに至りました。
日本人はあまり踊らないと言われますが、本来、踊ることの好きな民族だと思うの
です。
踊ることは様々ないいことに結びついていますが、何かを得るためではない
「無償の行為」であることがダンスの素晴らしさだと思います。
海の波の中に体を置けば自然と体が動くように、音楽が鳴っていれば自然と踊り出
すのではないでしょうか。
私がダンスに興味を持ち、そのためにエネルギーを注いでいる理由は、私たちが
自分自身を理解し、根本的に変わらない限り、世界はこのまま悪くなっていくのだ
ろうと思うからです。
自分自身の理解にダンスは大きな意味を持っていると私は考えています。
それがダンスをする場所、レインボーハットを作る理由です。
返礼品のステッカーやTシャツに、
Dance beyond all the imaginations.
と書きました。
私とは何か、と思う時、私は過去の記憶や未来への希望であるような気がします。
しかし、思考を超えた、思い描くことのできない世界が広がっていると思うのです。
体という乗り物に乗って、イマジネーションの向こう側に行こうと思うのです。
それぞれが自分自身の体で、自由に踊れる場所を作っていきたいと思います。
資金の使い方
目標金額は100万円です。
レインボーハットを作るための材料費が60万円くらいかかります。
その中にはトラックのレンカー代、高速料金、ガソリン代なども含みます。
CAMPFIRE の手数料と決算手数料が17%、プラス消費税10%です。
返礼品の制作などに10万円くらいかかります。
もし60万円以上になった場合は、DJ機器、スピーカーなどを購入します。
All-in方式なので、目標額に達しなくてもレインボーハットを制作します。
実施スケジュール
今年の10月末日までに返礼品を制作し、お届けします。
2024年4月まで、レインボーハットのパーツを作り、5月から現地で制作します。
現地での制作期間は1ヶ月を予定しています。
2024年 6月に原始未来レイヴを開催予定です。
リターンのご紹介
( 原始未来レイヴステッカー )
返礼品は、たつまき堂のドリンク券、ドリンク&オープンサンドセット券、
さかえ茶屋のコーヒー券、海水浴などで利用できる休憩所の席料券、
原始未来レイヴチケット、原始未来レイヴステッカー、
原始未来レイヴTシャツ、虹を発生する器、レインボーヘッド。
また、柏崎レインボーハットでのイベント開催権、キャンプ、誕生日パーティーなど
を用意しています。
最後に
今回の「柏崎レインボーハット」は世界中にレインボーハット作るプロジェクトの
最初の一歩となるものです。
柏崎レインボーハットを訪れた人々に気に入っていただき、次のレインボーハットに
繋げていきたいと思っています。
海や山で人々が自然と調和して自由に踊っている光景を思い浮かべています。
是非とも、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
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