はじめに・ご挨拶
NPO法人コスモスは、0 歳~18 歳までのお子さんを対象に、育ちの心配ごと、保育園・こども園、学校での躓きや不登校、発達障がい等の相談をお受けし、支援をする機関です。
木曽郡6町村の交付金を資金に、木曽郡子ども自立支援運営協議会の依託を受けて活動しています。支援資源の少ない木曽郡にあって、子どもたちの躓き、保護者の困りに対して、より専門的な支援の提供を目指しています。
認定心理師、元教員、元保育士に加え、非常勤の支援員を加えた少数精鋭で活動しいますが、支援の担い手の確保に課題があり、人的に代えの効かない組織です。
また、支援に必要な検査機器、個別支援の教材、環境整備や子どもたちの学習・活動資金等を補完するため、経済的にも自転車操業の実情です。
このプロジェクトで実現したいこと
NPO法人コスモスの支援活動の一環として、木曽郡小中学校の不登校の児童生徒の学習や体験の場、第三の居場所として中間教室を運営しています。
学校の活動になじめない、集団参加への不安から学級に入れない等、躓きのある子どもたちは、発達障がいの傾向等による周囲との違和感や、様々な失敗体験から自信を失い、学校へ通うモチベーションや前向きに活動に取り組む意欲が持ちにくいため、同世代のこどもと比べて、人とのコミュニケーションや体験が圧倒的に不足しています。
こうした子どもたちに、より豊かな活動環境と、人とのふれあいの場をつくることにより、体験の拡大と社会性の伸張を促したいと考えます。
プロジェクトをやろうと思った理由
木曽郡は、長野県南西部に位置し、人口 24,001人、6町村で構成する山間地です。のどかな景色とは裏腹に、不登校や学校で不適応を感じる子どもの割合は高く、その支援は各学校の喫緊の課題であるとともに、将来を担う人材育成の観点からも重要な地域課題となっています。
南北に最長50㎞を越える移動距離を考慮し、本年度より教室を2カ所に増設、曜日を指定して開室していますが、それぞれの教室の指導員確保、環境整備は中々整わないのが実情です。
できるところからと考えていた最中、法人職員宅に眠っているピアノの存在が明るみになり、「街角ピアノ」のように中間教室(南部教室は大桑村村民体育館内)脇に置き、通室児童生徒のピアノを通じた音楽体験、情操の育成、地域の方々とのピアノを介した交流の場として活用しようとの構想が浮上したのです。
法人化に至る過去5年間、以下のような相談支援体制を整え、業務にあたってきました。
①教育相談・トレーニング、家庭相談 |
お子さんの発達や、学習・集団適応、不登校について相談をお受けします。専門的なアセスメントに基づいて、社会性の獲得や、自立に向けた適応指導(トレーニング)を行います。保護者の方へは、家庭で行えるトレーニングや、お子さんへの関わりについてのアドバイスなども行います。 |
月曜日~金曜日 9:00~16:00予約制 |
②諸検査 アセスメント、支援提案 |
依頼に応じて、お子さんの課題を客観的に判断するための検査を行います。また学校やご家庭の日頃の様子をお聞きしながら、総合的なアセスメントを行い、学習や集団生活について、お子さんに最も適した支援を提案します。 |
適宜 木曽養護学校 教育相談員等 |
③心理相談カウンセリング 医療相談 |
お子さんや保護者・支援者の方を対象に、心理士による学習や適応に関するアドバイス、継続的なカウンセリング等の専門相談、児童精神科医による医療相談を行います。 |
医療相談 各月第2水曜日 |
④啓発・研修 |
教員や保護者、支援者を対象に、不登校や発達障がいへの理解を深め、支援の方法を学ぶ研修会を開催します。 |
適宜 外部講師 |
⑤不登校支援 中間教室 親の会 |
小学生・中学生の不登校傾向のあるお子さんが、指導員や他の通室自生と学習や趣味の活動等に取り組み、在籍校と連携しながら社会適応を目指します。在籍校にご相談の上ご利用ください。中学校卒業後のアフターケアも実施しています。 また保護者の方を対象に「親の会」を開催しています。 |
月曜日~金曜日9:00~16:00 |
資金の使い道
支援金の用途は以下のとおりです
ピアノ運搬・修理・調律 250,000円
椅子 15,000円
楽譜 10,000円
その他・環境整備 80,000円
CAMPFIRE手数料 支援金の9%
NPO法人コスモスは非営利法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。
リターンについて
NPO法人コスモスの相談支援紹介パンフレット、支援実績(令和4年度)
子どもたちのお礼の手紙をお届けします。
実施スケジュール
ピアノ運搬・搬入・設置 6月上旬
調律見積・修理 6月中旬~
修理完了・稼働開始 8月~
村内にアナウンス 〃
「公園ピアノ」の音が広がります。
最後に
「不登校」って何だろう・・・「登校したいけどできない自分」「行こうと思うと気持ち悪くなる自分」「親に悲しい思いをさせている自分」「学校に行っている友だちがうらやましく、でも合いたくない自分」「授業に出ていない、勉強が日々遅れてしまう自分」「『楽しい行事の時しか来ない』、という友だちの声が胸に突き刺さる自分」
「辛ければ行かなくて良いよ」と言われても、やっぱり「普通に学校に通えるのが当たり前」と思ってしまう。
「心の負い目」は消えない。「学校に行けない自分はダメな人間?」・・・少なくとも将来「自己否定感」は払拭して大人になって欲しい。
そのために今居る場所で、今しかできない「自分がやりたいこと」を見つけて欲しい。
今は音の出ないピアノ 50年の眠りから覚めて、聞く人の音の琴線に触れる音を取り戻したい。それが子どもたちの希望や意欲に繋がる助けになれば幸いです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-nothing方式で実施します。目標金額に達するまで計画を実行し、リターンをお届けします。
*なおご寄付に際しては、支援金に加えてシステム利用料一律250円お支払いいただきますのでご承知ください。
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