はじめに
こんにちは。大学で講師をしている田辺翔平と申します。
タパヌリ・オランウータンの残された生息数が800頭に過ぎず、絶滅寸前であることを知り、何とかしなければとの思いから、このプロジェクトを立ち上げました。
以下は朝日新聞デジタルによる記事で、タパヌリ・オランウータンについて、「生息数は800頭未満とみられる。生息地のスマトラ島の森林は1985~2007年に約6割も減少しており絶滅の危険性が高い。研究チームは早急な保護策の必要性を訴えている。」と記載されています。
https://www.asahi.com/articles/ASKB06THJKB0ULBJ00W.html
(このページで使用されている画像の使用許可は取得済みです)
解決したい社会課題
絶滅の危機に瀕しているオランウータンを救うために、力を貸してください。
残りの生息数は800頭未満です。
タパヌリ・オランウータンとは、2017年11月2日に新種と確認されたオランウータンで、
インドネシア・スマトラ島の約1000平方キロメートルのエリアに800頭足らずが生息しています。
私はこのタパヌリ・オランウータンが危機に瀕していることを知りました。
まず現地でタパヌリ・オランウータンの保護活動を行っているNGO団体のスコーピオン(SCORPION)に連絡を取り、
どうすればいいのかを相談しました。
スコーピオンの活動はタパヌリ地区で違法狩猟が行われていないかを監視し、
住民が違法伐採を行わないように、芋畑の作り方を教える等の活動をしています。
日本の経団連自然保護協議会から財政支援を受けた活動を行ったので、
しっかりとした団体だと私は判断しました。(注:経団連自然保護協議会は本プロジェクトとの関係はございません)
この経団連自然保護協議会のサイトの4番目にその活動報告がされています。
https://www.keidanren.net/kncf/fund/results/fund_2022
そこでスコーピオンのメンバーのグヌン・ギア(Gunung Gea)さんと連絡を取り合いました。
スコーピオンは日本から活動の支援を受けることに興味を持っていました。
インドネシアの賃金は日本の10分の1ほどなので、日本から援助があれば、
活動がより活発に行えます。
私は今、スコーピオンの英語サイトの日本語訳を作成しています。
彼らの話を聞くうちに、まず第一に残された800頭を観察し、違法な密猟から守るために監視する必要があり、保護活動に必要な装備を強化していく必要があることが分かりました。現在必要とされているのは、タパヌリ・オランウータンの保護のための監視活動を強化するために、一つ5万円の6つの高性能望遠鏡でした。これがあれば密猟者が現れれば証拠の写真を撮影した後に追い払うことができます。スコーピオンとインドネシア林野省(MoEF)の森林警備隊員、そして地元住民の協力者たちが監視活動に使用するためです。これを日本の支援により購入したいと考えています。いきなり6つをそろえるには多額の支援金が必要になるため、今回は一つ分の購入費を目標額に設定しました。
CAMPFIREでは第三者への寄付を目的としたクラウドファンディングを禁止していますので、支援金をスコーピオンに送付するのではなく、私が高性能望遠鏡を購入し現地で使用する予定です。
なぜ私自身が働いて資金を賄わないのか疑問に思ったと思います。
私はこれまで、ボルネオ・オランウータンの保護活動を行う日本の認定特定非営利活動法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンの活動を支援しており、残念ながら資金面でタパヌリ・オランウータンの本プロジェクトにまわす余裕がないためです。そこでスコーピオンと協力し、クラウドファンディングで本プロジェクトを始めようと考えました。(注:私は現在、認定特定非営利活動法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンの正会員として活動していますが、本プロジェクトとボルネオ保全トラスト・ジャパンとの関係はございません)
ボルネオ保全トラスト・ジャパンからの礼状。
ちなみに、ボルネオ・オランウータンを取り巻く状況も、タパヌリ・オランウータンと同様に危機的な状況です。
パーム油の大規模栽培で森林が破壊され、違法な狩猟も行われているためです。
資金の使い道
高性能望遠鏡の購入費:50000円
クラウドファンディング手数料
税金(10パーセント)
このうちクラウドファンディングの手数料と税金は私費で賄いたいと思います。
実施スケジュール
クラウドファンディング終了後の2023年8月31日に高性能双眼鏡を購入いたします。もしこのクラウドファンディングプロジェクトが成功した場合、継続的に同様のプロジェクトを続け、毎月、望遠鏡を新たに配備していこうと考えています。もし、目標額に支援金が満たない場合は、数か月に一個の割合で、ペースが落ちますが、私費を捻出して望遠鏡をスコーピオンに届けたいと思います。
以下の、今後の活動に対する質問と答えは、スコーピオンで顧問として現在活動しているグヌン・ギアからの返事を日本語訳したものです。
Q: ①このクラウドファンディングが成功したら何ができるか?
タパヌリ・オランウータンの保護には長期的な計画が必要で、問題も多くあります。しかしスコーピオンはタパヌリ・オランウータンを保護するために全力を尽くします。望遠鏡だけではこの問題を解決できるものではありません。しかし日本の経団連自然保護基金と他の支援者からの支援金によってオランウータンの生息地のパトロールを継続することが可能となっています。高性能望遠鏡があれば、オランウータンの生息地でのあらゆる違法活動を監視することが可能になります。違法活動を高性能望遠鏡で見つけ出せれば、その証拠写真を撮影して追い払えます。
Q: ➁長期的な計画はどうなっているか?
長期的な計画では、オランウータンの生息地を法的に保護できる体制を目指しています。
Q: ➂どうしてスコーピオンはオランウータンを助けたいのか?
個人的には、私(グヌン・ギア)はタパヌリ・オランウータンが住むタパヌリに生まれたからですが、オランウータンは人間に最も近い兄弟だからです。地球の歴史において重要です。
Q: ④オランウータンを保護しようとしたきっかけは何ですか?
現地で違法伐採された森の木々を見たことです。
Q:⑤これまでの活動は何ですか?
私(グヌン・ギア)はイギリス・ロンドンに拠点があるNGOのオランウータン・ファンデーション(Orangutan Foundation)のジャカルタ支局長、イギリスのケンブリッジに拠点があるNGOのファウナ・フロラ・インターナショナル(Fauna and Flora International)のボルネオ・オランウータン・プロジェクトのリーダー、 FLEGT (Forest Law Enforcement, Governance, and Trade)のヨーロッパによる支援プロジェクトの広報局長、スマトラオランウータン保護プログラム (SOCP)の局長 , そしてスコーピオンで管理局長をしていました(現在は顧問として活動しています)。
(注:スコーピオン以外の団体は、本プロジェクトとの関係はございません)
Q: ➅どの程度オランウータンの保護のプロジェクトは進行中ですか?
私たちはしっかりと管理されたチームを、政府の森林警備隊とともに組織しています。違法な森林伐採と密猟を防ぐために活動していますが、完全にそれらを阻止することはできていません。
Q: ⑦活動中の写真
Q: ⑧夢は何ですか?
全てのオランウータンが、よりよい野生環境で幸せに暮らしていけるようにすることです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-In方式で実施します。目標金額に満たない場合でもプロジェクトを遂行し、リターンのお届けを行います。
リターン
①500円支援の方:スコーピオンが撮影した現地のオランウータンの赤ちゃん達の画像を、解説とともにメールで送付いたします。お届けは10月中を予定しています。
追って、現地での活動報告をいたします。
➁500円支援の方: 私は歴史に興味があり、歴史ゲームを開発しています。自作の戦車ゲームPanzer Rollenを500円の支援者様にメールにて送信いたします。第二次世界大戦の戦車戦を再現したゲームです。ゲームプラットフォームitch.ioで私が海外向けに販売しているものです。プレイヤーは戦車を操縦し、敵戦車を撃破しながらミッションをクリアーしていく内容です(10のミッションが用意されています)。プレイする戦車を組み替えることで、様々な歴史的な戦車戦が再現できます。パソコンのみで起動し、スマホは非対応となります。お届けは10月中を予定し、GigaFile(ギガファイル)便を利用して、メールでゲームのファイルを送付いたします。
以下はゲームプラットフォームitch.ioの販売サイトのリンクと、ゲーム内で1939年の日本とソ連の国境紛争であるノモンハン事件を再現したミッション動画です。(この動画の著作権は私が持っています)
https://plastun.itch.io/panzer-rollen
プレイ可能な戦車
イギリス:クロムウェル、シャーマン・ファイヤフライ
ロシア:KV-I, KV-II, T-34-76, T-34-85, T-35(多砲塔戦車), BT-7
ドイツ:4号戦車、ティーガーI、Sdkfz251(ハーフトラック)
日本:89式中戦車
フィンランド: BT-42
推奨動作環境は以下のものです。パソコンの環境によっては起動は保証できない点をご了承ください。
OS:Windows10 64bit
プロセッサー:AMD Ryzen7Extrem Edition
メモリー:160GB RAM
グラフィック:AMDRad (TM) graohics
Directx: Version 12
ストレージ:893MB利用可能
サウンドカート:Realtek High Definition Audio
万が一、パソコンの環境が原因でこのゲームが起動できない場合、このゲームの代替品として、私が制作した第二次世界大戦の零戦の写真をカラー化した画像集を送付いたします。古写真は著作権が切れたものを使用しており、カラー化したものは私が著作権を保持しています。以下のものは、私が以前制作した零戦のカラー化画像集です。ゲームの代替のリターン品として、このような零戦カラー化画像集をメールにて10月中に送付する形を取ります。サイパン島の零戦は空襲を避けるために日の丸を脱色して迷彩を施していた事実を反映させたりと、できる限り史実を反映させたカラー化を行っています。(この動画の著作権は私が持っています)
最後に
NGO団体のスコーピオンで活動しているグヌン・ギア(Gunung Gea)からのメッセージの日本語訳を掲載します。
タパヌリ・オランウータンはは地球上でもっとも絶滅の危機に瀕している類人猿です。インドネシア・スマトラ島のバタン・トゥル・エコシステム・エリアにわずか800頭以下が現在生息しています。生息数が危機的状況であるにも関わらず、密猟、違法売買、生息地の違法伐採、違法な食肉の為の狩りが行われています。ローカルNGOのスコーピオンは、これらの動物を保護する活動をしています。スコーピオンはインドネシア環境省と林野省(MoEF)の森林警備隊員とともに、オランウータンへの違法活動が行われていないか監視活動を行っています。日本の援助により、スコーピオンは2つのオランウータン監視所をバタン・トゥル・エコシステム・エリアに設置しました。1つの監視所は完成しており活動中です。2つ目のものは設置中です。タパヌリ・オランウータンの保護のために監視活動を強化するために、現在スコーピオンは6つの高性能双眼鏡を必要としています。スコーピオンと林野省(MoEF)の森林警備隊員、そして地元住民の協力者たちが監視活動に使用するためです。スコーピオンは日本の方々にこのクラウドファンディングを通してご支援をお願いします。手遅れになる前に、私たちはタパヌリ・オランウータンを絶滅から救うために全力を尽くします。
最新の活動報告
もっと見る5つ目の望遠鏡の支援金の送付
2024/03/07 17:02こんにちは。本日、ウータングループの石崎さんの協力のもと、スコーピオンに5つ目の監視用望遠鏡用の支援金を送付いたしました。グヌン・ギアさんからタパヌリオランウータンの画像も送られてきましたので添付いたします。 もっと見る
森で使われている第一弾の望遠鏡
2023/11/28 18:38こんにちは。第一弾で送付した望遠鏡が現地で使われている画像がグヌン・ギアさんから送られてきたので添付いたします。遠くから人とオランウータンを監視できるため現地で好評とのことです。支援金で購入した第2弾の望遠鏡が使われている画像が送られ次第、すぐに活動報告いたします。なお、リターン品のオランウータンの赤ちゃんの写真ですが、今しばらくお待ちください。スコーピオンが撮影に成功してこちらに届き次第送付いたします。ご支援に重ね重ねお礼申し上げます。 もっと見る
第一弾の望遠鏡がようやくスコーピオンに届きました。
2023/10/13 18:59第一弾の望遠鏡がようやくスコーピオンのもとに届いたことを報告いたします。グヌンギアさんからビデオを送っていただきました。これを使って森で監視活動を始めたら、また動画を送ってもらうことになっています。https://www.youtube.com/shorts/eXIAMsq7SQA もっと見る
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