飛鳥駅から北東に約3㎞。飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)は普段ひっそりとした佇まいで参拝客を迎え入れてくれます。(下の写真は11月に撮影)ここで1年に一度催される「おんだ祭り」五穀豊穣、子孫繁栄を願うお祭りですが、ちょっとユニーク(露骨?)な表現があり、奇祭と呼ばれております。2024年2月4日(日)、4年ぶりに通常開催で斎行されるとの事で行ってきました!10時頃到着。前日夜に雪が降ったようで、屋根や山の方にはまだうっすらと残っていました。普段は人通りの少ない場所ですが、出店もありにぎやかでした!ちなみにこちら、元乃木坂46の齋藤飛鳥さんも卒業前にテレビ企画として来られたことがあるようです。幸せがつかめると言われている「力石」を持ち上げようと一生懸命格闘されていました。石を持ち上げるとき、女性は右手、男性は左手だけという規則があります! 30分前で既に超満員!明日香の建物や行事の中には歴史が古すぎて、年代、詳細な縁起や由来がわからないものが多いのですが、おんだ祭りもそのひとつです。最初は天狗と翁が耕作や田植えを行う様子が見れます。手前の四つ足で歩いているのは牛ですね。一番盛り上がりをみせるお多福と天狗の交わり。お多福の面をかぶっている方は男性です。しかも体が一番大きい為、女性役に適していないのがとてもユニークです。観客からも笑いが起きていました!子孫繁栄を願う奇祭は他にもありますが、「モチーフ」を掲げた表現が多い中、おんだ祭りはかなり‘露骨’な表現をする事が奇祭たる所以ですね。昨年から、コロナの影響低下により全国各地でお祭りや行事が復活しましたが、それとは別に地方伝統行事は後継者不足や担い手不足により縮小や中止になる事もあります。例として、岩手県の伝統行事「蘇民祭(そみんさい)」が今年を最後に2025年からは執り行わないことが決まっていますね。文化の継承というとテーマが大きすぎるので、まず自分たちにできる事は情報を発信する事です。「知ってもらう」「興味を持ってもらう」ということが第一歩目です。この活動報告もその一歩目になれば幸いです。