『グレープパークコート』
「誰もが自由に使えるストリートバスケットコート」として、2020年8月23日に、豊川市にオープンしました。
「グレパー」の名で親しまれ、今でも多くの子どもたち、大人たちがここに遊びに来てくれています。
申し遅れました。
「グレパー」を手がける小林拓一郎と申します。
普段は名古屋のラジオ局「ZIP-FM」で昼の番組『Blissful Time』を担当し、
またBリーグ『シーホース三河』のホームコートMCもやらせていただいております。
「グレパー」は、元々、僕の家に代々伝わるぶどう畑だった土地を、僕が受け継ぎました。
だから、名前に「グレープ」が入ります。
「グレパー」がどんな1年を過ごし、また、日ごろどんな想いでこの場所を運営しているかをお伝えいたします。
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『グレープパークコート』の夢が
また一つ実現しました
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この1年を振り返った時に、やはり大きな出来事として思い出すのが、5月、グレパーで初めて開催したウェディングパーティーです。
バスケットを愛する新郎新婦が、この場所を選んでくれたことが嬉しかったです。
バスケットゴールにも上手くグリーンが装飾され、いつもとは全く雰囲気の違うグレパーの光景となりました。
式自体は、11時スタート。
人前式から始まり、グレパーでの結婚式は必ずこれをやって欲しいと思っていた、
「誓いのフリースロー」があり、
2階からのお菓子投げもやりました。
その瞬間のカフェの壁面に描かれているコービー・ブライアントの絵とのマッチングも最高でした。
その後は、ゆるゆるとお食事&歓談タイム。
本当は2年前に開催する予定だった結婚式でしたが、コロナ禍で延期、延期、、
この日のためにあの我慢の日々があったんだなって改めて思いました。
(ちなみに、新郎がプロポーズに選んだ場所もグレパーだったんです!)
グレパー初のウェディングパーティーがこのお二人で本当に嬉しかったです。
パッと1年を振り返った時にこのウェディングパーティーが思い出されるんですが、
「ハレとケ」
があるならば、これはハレ(祝い事→非日常)。
ケ(日常)は、どちらかというと地味な日々の連続です。
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地味な作業も全て"コンテンツ"
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グレパーのSNSが一度も更新されない日がありました。
スタッフに理由を聞くと、目の前の作業に追われてしまったのと、空いてる時間、芝刈りや除草をしていたとのこと。
伝えました、
「それこそSNSにアップすべき内容だよ」と。
そうなんです、今までの常識で考えるならば、芝刈りや草むしりをしている所は見せるべきでは無いところ。
いつだって綺麗な状態でお迎えすることが常識なんだと思います。
が、グレパーは別に高級料理店でもなければ、ハイエンドな場所を目指しているわけでもありません。
コンセプトは、
「誰もが自由にバスケットを楽しめる場所」です。
しかし、この"自由"を履き違えてしまう子がいるのもまた事実。
「やれて当たり前」
「綺麗で当たり前」
いやいやいや。
違うぞ、と。
誰かがこの場所を守っているから、支えてもらっているから、
この場所を提供できてるんだよってのは、
ちゃんと見せるべきとこで見せないとダメだなと思っています。
「プロセスエコノミー」なんて言葉が少し前に流行りましたが、要は、出来上がったものを提供するんじゃなくて、
その出来上がるまでの過程から巻き込んでいって、ファンを多く掴んで、いざオープン。
という流れのもの。
これ、グレパーがまさにやったことでもあるんですが、
僕の中では、「プロセスエコノミー」は現在進行形です。
何故なら、「コミュニティー」と共に変化&進化し続けているから。
だって、遊びにくる子供たちは、年齢を重ねて、やがて大人になっていく、
そして、また新たな子供たちが遊びに来る。
ということは、"ゴール"なんてものはなく、常に"プロセス"の途中なんですよね。
であるならば、やはり、グレパーがどのようにして運営されているかは、常に発信し続ける必要があるなと思います。
世の中、「当たり前」なんて考えが通ずる世界はどこにも存在しないと思っています。
常に、"誰か"が守り、支えてくれています。
グレパーとしては、やはり、積極的に、芝刈りや草むしり、ゴミ拾い、コートの整備などなど、発信していきます。
バスケットが楽しめる環境があることのありがたさを実感できる子の方が絶対に上達すると思っていますし。
ということで、スタッフには芝刈りなどの動画をアップすることをお願いしたので、グレパーのインスタも是非チェックしてみてください。
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広がる「ゴミ拾い」の輪
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グレパーにいつも遊びに来てくれている双子の男の子、じゅんきくんとまさしくん、
彼らが、豊橋市で行われた「明るい家庭作り作文・壁新聞コンクール 壁新聞部門」で入賞したんです。
そこには、彼らのバスケットにかける情熱、想いが綴られてるんですが、
なんとそこに、グレパーで学んだゴミ拾いのことも書いてくれていました。
実は、昨年の夏の周年トークショーにも来てくれてたんですが、そこで質問もしてくれていました。
「なんでゴミ拾いをするんですか?」、と。
僕の想いとしては、「地域への恩返し」です。
まずグレパーという場所をこの地域に作らせてもらったこと、
そして、作った以上は責任があります。
グレパーが出来てから街が汚くなったとか、治安が悪くなったとか、そういうことは絶対に言わせてはいけないと思っています。
であるならば、自分たちが出来ることは、やる。
そのうちの一つが、「ゴミ拾い」です。
グレパーの敷地内はもちろんのこと、半径500m以内は基本的にゴミが落ちていない状態をキープしたいと思っています。
やはり、ゴミが落ちてるところは、また次のゴミを誘発してしまうもの。
割れ窓の原理と一緒です。
一つ窓が割れていたら、次も割られ、そこから治安が悪くなっていく。
だからこそ、グレパーを中心に綺麗な地域を目指したいと思って行動しています。
そして、地域から愛される場所を目指しています。
と、このことを夏のトークショーで語ったところ、ちゃんと彼らには届いていました。
なんと、今は自分の家の周りのゴミ拾いをしているそうです。
ちゃんと、ちゃんと彼らの心に届いていました。
ただただ子供たちにはバスケットを楽しんでもらいたいという気持ちが一番ですが、
バスケットだけじゃない、こういう想いがちゃんと届いたことが、とってもとっても嬉しかったです。
やっぱり、子供たちは、大人の背中見て育ちます。
だからこそ、僕らが次世代にすべきこと、グレパーを通じてしっかり見せていきたいと思います。
そして、そんな僕らの想いに呼応するかのように、AkatsukiJapan(日本代表)を応援する皆さまが、浜松で強化試合があった日、朝からグレパー周辺のお掃除をしてくださいました。
普段のリーグ戦では、それぞれ応援するチームがある中で、「日本一丸」となって代表を応援する姿すら美しいのに、
こうやって、お互いお声がけしながら、グレパーで遊ぶ子供たちのために掃除をし、その日、雨でびしょびしょだったコートまで綺麗にしてくださる。
さらにはいっぱいオーダーもしてくださり、お土産もいっぱい買っていってくださる。。
どこまでもカッコいい大人の皆さまです。
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「居場所」としてのグレパー
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吉本興業の大崎会長の『居場所。』を読みました。
「居場所」とは、自分が属するコミュニティーだったり、組織だったり、
様々な"場所"にあるはずのもの。
でも、不思議なもので、どんなに多くの人に囲まれていても、いや、むしろ囲まれているからこそなのか、
めちゃくちゃ孤独を感じる瞬間があります。
孤独、
「居場所」を求めるのは、この孤独のせいなんですよね。
僕自身もずっとずっと「居場所」を探していました。
特に、学生の頃なんかは、本当に気持ちを分かち合える友達が少なかったからこそ、バスケに熱中していたんだろうし、
バスケやる場所をずっと探し回っていました。
グレパーは、何度も言っていますが、僕はあの時の自分のために作りました。
学校でもない、家でもない、でも、なんかホッとできる場所。
そこに行けば無心でシューティングができて、名前も知らないけれど、よく顔を合わせるお兄さん、お姉さんたちがいる。
よく知らないからこそ、友達には言えないようなことを、ポソっと相談できたりする。
僕みたいに"変わりもん"で、あんまり周囲と馴染めなかったやつが、
「お前のまんまで良いよ」とも言わないけど、気にもしないし、されない場所。
生まれとか育ちとか、才能とか、そういうの一切関係なく、フラットに人が集まれて、フラットな関係で楽しめる場所。
才能あったり、上手い子も、もちろん来て遊んでもらうのは全然構わないし、むしろ大歓迎だけど、
ただ、我が物顔でやるのは違う。
そんな彼らは、また別でちゃんと輝ける場所があります。
そうじゃなくて、下手くそでも、ただただバスケが大好きで、ただただ、今よりも上手くなりたいって一生懸命、練習してたりする子たちのためにもグレパーは存在したいって思います。
そして、上手い下手関係無く、バスケを純粋に楽しんでる子たちのために存在したい。
僕はそんな「居場所」を目指しています。
そして、年齢関係なく、大人の皆さんも、フラットな自分を取り戻したい時、気軽にグレパーにお立ち寄りください。
そして、そんなグレパーを、どうか応援、ご支援、ヨロシクお願い申し上げます。
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資金の使い道
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グレパーは、日々、コートの補修をしたり、ゴールやネットのメンテナンス、芝生の管理、全てを自分たちのお金でやっています。
ここで、今一度、皆さまのご支援を賜りたいです。
どうか日々のメンテナンス費用を一緒に支えてくれませんか?
コートの補修、カフェの窓掃除、芝生の管理、リングの補修、ボール・ネットの補充など、年間で200万円前後の費用がかかります。
今一度、『グレープパークコート』のこと、そして、『グレープパークコート』が日々、どんな想いで活動しているかを知ってもらい、そして、一人でも多くの皆さまに支えていただきたいです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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最後に
グレパーで働くスタッフたちからも
ご挨拶させてください
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こんにちは、管理人の大内舞です!
グレパーがオープンしてあっという間に3年が経ちました。
振り返るとオープンした頃は、コロナ禍で体育館が使えず、大人も子供も自由にバスケが出来ない期間が続きました。
みんながストレスを抱えていて、そんな中、グレパーでみんなが楽しそうにバスケをしているのを見て、とても嬉しく感じたのを今でも覚えています。
3年経った今、コロナ前のように屋内でバスケができるようになりましたが、変わらず「グレパーでバスケがしたい!」と言ってくれる方がいる事が、運営する私たちの励みでもあります。
部活やスクールに通っている子やその親御さん、指導者としてバスケに関わっている方、体育の授業以来始めてバスケに触れたという方、それぞれバスケとの関係性は違うかもしれません。
しかし、グレパーに来てくれた時はみんな同じ「バスケ好き」の仲間だと思っています。
そんな仲間たちと一緒に、これからもこの場所を楽しく、笑顔になれる場所として、共に作り上げていきたいと思っています。
大内舞
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こんにちは!
グレープパークコートで働いている小林哲郎と申します。
その場にいた者同士で1on1、
2〜3グループでゲーム、
外国人チームと近くの高校生達、
東京へ引っ越してしまったけど、親戚を連れて再び遊びに来てくれたフィリピンの方とその場にいたバスケキッズ、
バスケを通じてみんな仲良くなっています。
その場で連絡先交換などもされています。
年齢、住まい、国籍が違っても、ここグレパーでは小さなハブを当たり前のように目にする事ができます。
そんな場所をこれからも大切にしていきたいですし、できたら皆様にも大切に思って楽しんで利用していただけると本当に嬉しく思います。
小林哲郎
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