出生登録を進めたい理由
出生登録が行われない、あるいは、登録しても、そのことを証明する書類を持たない子ども達は、その社会の中で生きていることを証明することができません。その結果、教育や保健ケア、社会保障などから除外されてしまうことが起こります。また、児童婚や臓器売買の被害者になる可能性が高くなるとも言われています。
マラウイの子ども達に、「私は大事な存在なんだ」と思って生きてもらいたい。それが当たり前になる日が来てほしい。そのために、できるだけ多くの子どもの出生登録を行いたい。私たちはそう思い、この活動を進めることにしました。
活動内容
マラウイ・バラカ県(農村部で貧困が深刻な地域)で子ども達の出生登録を行い、出生登録証明書をご家族のもとに届けるために、現地では以下のことに取り組んでいます。
1. 出生登録
マラウイ政府や地元行政と連携し、登録申請を行う家族の訪問、登録内容のデータ入力、出生登録証明 書の印刷などを行っています。
2. 文字を書くことができないお母さんのサポート
マラウイの、特に田舎の地域では、文字を書くことができず、申請書に記入できないお母さんがたくさんいます。 BRAVO!では、バラカ県の行政機関と連携し、お母さんのサポートを行っています。
3. 看護師の意識を高める取り組み
マラウイでは、本来、看護師が出生登録を行うことになっています。しかし、看護師の数が少なく、また出生登録に対する意識が低いために、出生登録が後回しになることも少なくありません。 BRAVO!では、12人の「キャンペーナー」と呼ばれる青年が3つの施設を訪問し、出生登録の大切さを説明しています。
4. 両親の意識を高める取り組み
出生登録を行うには両親の理解も必要です。生まれた子どもに名前を付けること、親に出生登録を行う責任があること、登録により子どもの権利を守ることが出きることなどを、母親だけでなく父親にも説明しています。
資金の使い道
出生登録を行うためには、子ども一人あたり約5ドル(約500円)の費用が必要になります。この費用は、登録や証明書の発行に関わる通信費や印刷費などに充てられます。今年5月末までにバラカ県の2000人の出生登録を行い、証明書をご家族のもとに届けることを目標としています。
My TEDORI, My AFRICA チャレンジ!!
「アフリカの人のために何か行動しよう!」そんな思いで、立正佼成会(日本の在家仏教教団)と聖エジディオ共同体(イタリアのカトリック在家運動体)がパートナーを組み、「My TEDORI, My AFRICAチャレンジ!!」がスタートしました。
日本では、篠原、木塚、齋藤が事務局を務めさせて頂いています。
昨年、私たちは聖エジディオ共同体のロベルト・ルンギさんとマラウイを訪問しました。マラウイでは、聖エジディオ共同体の現地メンバーがプロジェクトを実施しています。
メンバーのメッセージ動画をご覧頂ければ幸いです。
現地の事務所では、黄色のシャツを着ている「キャンペーナー」と呼ばれる青年に会いました。彼らは、日々、母親のサポートや看護師さんへの説明、出生登録申請書をデータ化して行政に送ったり、出生登録証明書を家族に届けたりしています。現在、バラカ県のキャンペーナーは12人。この人数で県内の92%の登録手続きを行っています。キャンペーナーが関わる地域の登録率が80%なのに対し、関わらない地域の登録率は30%と、彼らの活動が実を結んでいます。
まわりの方の応援を頂き、今回、初めてクラウドファンディングに申請しました。生まれてきた子どもたちの笑顔のために、これからイタリア、マラウイのメンバーと協力して、出生登録を進めていきたいと思います。
応援をお願いいたします。
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