本プロジェクトは、福島県耶麻郡西会津町の山奥で“越後”と“会津”両方の文化が入り混じり、豊かな自然と歴史文化が残る“奥川地域”が舞台です。高齢化率65.9%/人口565人で、この状況が続けば20年後にはこの地域に住む人々がいなくなり、地域が消滅するかもしれない予測が出ており、全国的に見ても様々な社会課題が山積した地域です。しかし、この地域には*世界一を何度も獲った美味しいお米が獲れる自然環境があります。ただ、それらも少子高齢化・人口減少が進んだことで、離農者が増え、耕作放棄地が増え、鳥獣害被害が深刻化し、無くなってしまう窮地にあります。そんな状況を変えたいと私たち二人(西会津町地域おこし協力隊・長谷川幸志(奥川在住)、武蔵野大学EMC3年・櫻井航介(東京在住))が、周囲を巻き込みながら美味しいお米を、豊かな自然・歴史文化残る奥川を残すために、この「越後会津奥川米プロジェクト」を立ち上げました。
西会津町地域おこし協力隊・長谷川幸志(奥川在住 / 4年目)
武蔵野大学EMC3年・櫻井航介(東京在住)
一般的にはあまり知られていませんが、西会津町は、実は米の名産地であり、奥川地域はその中でも群を抜いて美味しいお米がとれる場所なのです。その中でも、奥川の米は、「米をおかずに米を食べられる」と言われるほど美味しいと評判です。お米のおいしさを競う国際大会「米・食味分析鑑定コンクール」で2年連続、3度の金賞受賞に輝いたまさに「世界一の米」をつくる職人のような農家さんがいます。そして、お米の美味しさを科学的に測る「食味値」では、日本全国の平均値は65点のところ、奥川地域全体の平均値は83点です。奥川の米の美味しさの秘密は、農家さんの真心込めた手仕事と奥川ならではの自然環境にあります。昼夜の寒暖の差が激しい気候と、飯豊連峰から湧き出るミネラル豊富な伏流水が米の甘みと旨味を引き出しています。そして、田んぼに流れる水には雑排水が少ないことでより常に清潔な状態が保たれています。この複雑な要因が絶妙なバランスで作用することによって奥川の米は最高の味わいを生み出しています。
奥川の田んぼに黄金色に輝く稲穂
朝夕の寒暖差が激しい気候条件により見られる雲海
そんな素晴らしいお米を作る職人である奥川の農家さんは現在、厳しい状況に立たされています。高齢化による離農、それに伴う耕作放棄地や遊休農地の増大、そして、次世代の農業担い手不足など、「奥川のお米」の存続を脅かす様々な問題が重なっています。その上、米の価格の低迷や日本人の食生活の変化による米食人口の減少は、農家の経営状況をさらに圧迫しています。これらの課題は個々の農家だけでなく奥川地域全体の課題にもなっており、奥川の米作文化の消失が進みつつある現状では、美味しいお米が食べられなくなるばかりか、その智慧や技術、歴史/文化までもが失われてしまう窮地にあります。
奥川には自然と共生している二十一集落が各地点在また、奥川地域は少子高齢化の影響を強く受け、高齢化率はなんと65.9%にも達しています。全310世帯にわたる人口はわずか565人(男性276人、女性289人)にとどまり、その数は年々減少の一途をたどっています。この状況が続けば20年後にはこの地域に住む人々がいなくなり、地域が消滅するかもしれない予測まで出ています。さらに、昨年8月に奥川地域は未曾有の豪雨災害に襲われ、道路を始め田畑に甚大な被害を受けました。この豪雨は田畑に大量の土砂を運び込み、生命線である農作物のための水路は土砂で埋まり、農作物の生育に深刻な影響を与えました。このような災害の影響により、農業を続けることが困難になり、この機会に農地を手放す人も増えてしまいました。
奥川豪雨災害の土砂を片付ける地元の方
土砂や瓦礫で埋もれた奥川の田んぼ
そして、福島県はいまだに風評被害に悩まされており、「食品を買うことをためらう産地」として上位にあげられています。この状況を立て直すためには、復興支援と同時に集落横断での多岐に渡った協働体制の構築・強化が急務となってきていました。このように奥川は多くの課題に直面しており、その打開策として、地元の方々が中心となって、新たに2023年2月18日に"奥川地域づくり協議会"という組織を立ち上げ、次世代に奥川をつなげるための地域づくりに取り組んでいます。ただ、このままでは、私たちが受け継いだ貴重な文化遺産と知識が丸ごと消えてしまうかもしれません。
奥川が誇るお米は、冒頭に紹介したようなその美味しさから「世界一」と称されることもあります。それにも関わらず知名度は低く、このままでは誰にも知られず消えてしまう。それをどうにかして守るべく、私たち(長谷川・櫻井)は立ち上がり、これまで活動をしてきました。ここで簡単私たちの自己紹介と想いをお話しさせてください。
こんにちは!長谷川幸志(https://onl.bz/SaQS7eT)です。私はこのプロジェクトの発起人で、4年前に西会津町・奥川に移住し、地域おこし協力隊として活動しています。移住当初から、奥川の地域住民や歴史・文化の魅力に惹かれ、地元のおばあちゃんの家に下宿しながら、ICT教育推進や地域協働学習支援活動をし、また、少子高齢化や人口減少による耕作放棄地増加や農業の衰退を危惧し、未来型の地域維持モデル(未来型”結”)の構築にも取り組んでます。この奥川を次のみらいにつなぐためには土地に関わる人が一人でも増えていく必要があると考え、奥川・中町集落の岩橋義平さんと一緒に首都圏の大学生や社会人の方々を呼んでくるので、田んぼをお借りして、一緒に田植えさせてください!と言う話をし、令和3年から地域の水路や環境整備の人足(にんそく)や田植え、稲刈り、収穫祭(新米試食会)をこれまでで総勢100人近い方を様々な方の協力を得ながら、奥川で一緒に活動してきました。参加者の皆さんに、地域交流や西会津町・奥川の歴史文化や自然体験などを通じて、奥川の魅力を伝え、広げ、仲間の輪を大きくしていく中で、奥川がこれからもこのように賑わいを作って行くには、次に繋がる何かプロジェクトをやっていかないと難しいと感じてきました。そこで、当初から問題となっていた奥川の農家の後継者不足や耕作放棄地増加を解決するために、まだあまり知られていない西会津町・奥川の美味しいお米を全国に届けようと思いました。西会津町地域おこし協力隊・長谷川幸志
こんにちは!櫻井航介(https://onl.bz/2FykNkn)です。私は武蔵野大学ゼミ教授である芝哲也さんの誘いで、興味本位で福島県の辺境である西会津町・奥川に来て稲刈りをして、その日のうちにこの土地を大好きになった一人です。彼は「このプロジェクトをやろう!」と声を書けた際も、間髪入れずに「やりましょう!」と即答してくれ、彼とならプロジェクト実現を目指せると思い、このクラウドファンディングを実施することになりました。豪雨災害の時も真っ先に行動してボランティアを集め、東京から駆けつけてくれたり、東京でイベントを行う際に人を集めたり実際にお米を販売したりとこのプロジェクトの実働隊長として貢献してくれています。縁もゆかりもなかった奥川をふるさとのように大事に思い、その場所を守り伝えていくためにプロジェクトを立ち上げ、長谷川と共にタッグを組んでプロジェクトを推進しています。
武蔵野大学EMC3年・櫻井航平
高齢化による離農、後継者不足の問題に関しては、「農を続けていくこと、そして継ぐことの魅力の増大が不可欠です。そして、そのためには、「奥川のお米の価値を高めること」、それと同時に「奥川に関わる人が少しでも増えること」が今すぐにでも必要です。私たちは会津の辺境であり、越後と会津の文化交差点である西会津、奥川地域を「越後会津」と読み替えて、ブランド化する「越後会津地域ブランド」プロジェクトを発足しました。このプロジェクトには、奥川地域づくり協議会・西会津芸術村ディレクターの矢部 佳宏さん、武蔵野アントレプレナーシップ学部教授でデザイナーの芝哲也先生、東京大学教授/慶應義塾大学特任教授の鈴木寛先生など中心に、西会津、奥川地域で活動する方々が参画しています。また、奥川の地元農家として三瓶鉄江さん(出戸集落)、岩橋義平さん(中町集落)、坂井康司さん(向原集落)の3名にお米を提供頂き、”越後会津地域ブランド”の第一弾として、奥川のお米を全国にお届けしていきます。
三瓶 鉄江(さんぺい てつえ)
寒暖差が大きい気候、肥沃な土壌、飯豊山から流れ来る清らかな伏流水に恵まれた中山間地域で極上のお米を作って50年。"奥川が誇る米づくり名人"。奥川の自然、そして、稲と対話をしながら、作ってきたお米は「ごはんをおかずに、ごはんが食べられるほど」の美味しさ。国内外の米を集め、審査、評価する「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」にて2014年(第10回)、2021年(第23回)、2022年(第24回)と最高賞の「国際総合部門金賞」を三度受賞した「世界一の米」。収穫数が限られている希少品。今年は食味値89点、過去最高は93点を獲得。
岩橋 義平(いわはし ぎへい)
農家と集落支援員と言う二つの顔を持つ”奥川の生き字引”。奥川の歴史文化・自然を熟知し、西会津の自然の恵みを生かしたこだわりのお米づくりをしている。そのお米はこの土地の歴史・文化を感じさせるほどの味の広がりと奥行きを感じさせる。清らかな飯豊連峰の伏流水によって育まれたお米。竹炭焼きの際に採れた殺菌・防虫・消臭に効果の高い竹酢液を農薬の代わりに散布する竹酢農法と、昔ながらのコロバシを使うことによって雑草が根付くのを防ぎ、肥料は有機肥料(鶏糞・油かす)を使用することで農薬を限りなくゼロに近づけた減農薬栽培を実現し、今年は食味値は86点を獲得。
坂井 康司(さかい こうじ)
高齢化が進む西会津で引退する農家から田畑を継承し、70カ所、約10町歩(約10ha/ヘクタール)を耕す奥川地域若手の期待のホープ。ミニトマト、ニンニクスプラウト、そして、稲作を行なう。「苗作りと深水管理」が米づくりの本質だと捉えて、種籾を10度以下で長期間浸種し、発芽抑制物質アブシジン酸を洗い流し、毎朝つゆ払いをし、苗をチェックするなど、苗の生態と光合成を最大限に活かした論理的な苗作りと、過剰な分けつを抑え、苗のエネルギー効率を最大化する深水(ふかみず)栽培を行なう。これにより減農薬栽培を実現している。
奥川には田んぼが約163ha(ヘクタール)あり、その約4分の1は遊休農地・耕作放棄地です。少子高齢化が急速に進む中で、その増加に歯止めをかけることは現状難しい状況です。ただ、日本の平均点を大きく上回る美味しさの米が獲れ、世界一の米の農家さんもいます。これまで新潟県に近い地域ということもあり、米どころとして世にはあまり認知されておらず、日の目を見てきませんでしたが、新たに「越後会津”奥川米”」としてブランドを作り、この奥川の美味しいお米を皆さんに食べてもらいたいと思っています。ぜひ、この新しいブランドと産地を創造するプロジェクトを応援していただき、社会課題にアプローチしながら、美味しいお米、素晴らしい農家さんたちとの良いご縁を結んでいただけると嬉しいです。
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・越後会津奥川ブランドサイトお名前掲載
・がっつり応援(お礼メッセージ+お礼動画+活動報告)
・とりあえず応援(お礼メッセージ+お礼動画)
・ちょこっと応援(お礼メッセージ)
【2023年】
9月~12月 各種デザイン(パッケージ・ロゴ)・WEBサイト制作
11月~12月 クラウドファンディング実施
1月~2月 "越後会津奥川米"パッケージなど制作・完成
【2024年】
1月末 クラウドファンディング支援金の入金(CAMPFIRE様より)
2月末~3月頭頃 リターン順次準備・発送対応予定
クラウドファンディングで集まったお金の主な資金用途としては、お米の仕入れ、越後会津奥川米にかかるロゴデザイン、パッケージデザイン、印刷代、ウェブデザイン、ウェブサイトコンテンツ作成、ウェブサイト構築、パッケージ代(筒など資材)、梱包・運送費、返礼品準備費用などです。本当に最低限の費用を皆様にご支援いただく形をとっております。多くのご支援を賜りますこと祈念しております。
【内訳(合計150万円)】
デザイン費用(ロゴ・パッケージデザイン):約10万円
広報・販促費用(WEBサイト構築・デザイン/コンテンツ制作):約20万円
印刷・パッケージ費用:約50万円
梱包・運送費用:約10万円
返礼品準備費用:約35万円
クラウドファンディング手数料(掲載手数料12%、決済手数料5%+税):約25万円
+その他諸経費
現在、奥川の農家は多くの課題に直面しています。そんな中でも世界一のお米を生み出した土地、会津と越後、それぞれの文化を引き継ぐ地、「越後会津」としてこれからみなさんの記憶に残していきたいと思っています。様々な課題を解決し、奥川の文化や知識を守るためにも、私たちは地域と連携して「越後会津奥川米」プロジェクトを立ち上げることになりました。
また、日本の農山村に昔からあった農家同士の助け合いの仕組み「結」を現代風にアレンジし、農家と関係人口が助け合う未来型の「結」として展開し、地域内だけでは対応できない地域の労働や維持・発展のための活動を奥川に想いを寄せてくださる皆さんと一緒にやっていきたいです。
農業に明るい未来があるとは言い切れません。だからこそ、今、動きます。日本の食を支える地として、日本の食を支える人財として、価値を知っていただきたいです。皆様のご支援と共に、新しい米の名産地としての「越後会津」を作り上げ、奥川の「結」を築き上げ、その未来を守り、未来につながる結(ゆい)があなたと結ばれることを願っております。●プロデュース
長谷川 幸志、鈴木 寛、矢部 佳宏、芝 哲也
●総合ブランディング
芝 哲也、矢部 佳宏
長谷川 幸志
鈴木 寛
矢部 佳宏
芝 哲也
●協創ブランディングチーム
山口 佳織、長橋 幸宏、岩橋 義平、坂井 康司、荒海 正人、渡辺 貴洋、藤井 靖史、櫻井 航介、星野 壮介、田坂 州代、美、芝 哲也、矢部 佳宏、長谷川 幸志
山口 佳織
長橋 幸宏
岩橋 義平
坂井 康司
荒海 正人
渡辺 貴洋
藤井 靖史
櫻井 航介
星野 壮介
坪井 奈穂
●ロゴ・パッケージデザイン
田坂 州代、芝 哲也
田坂 州代
●広報・営業
長谷川 幸志、櫻井 航介、都竹 泰河(映像制作)都竹 泰河
●未来型「結」プログラム協力
(人足(にんそく / 郷土保全活動 - 水路掃除や草刈りなど)、田植え、稲刈りなど)
【社会創発塾】
中川 玄、須藤淳彦、霜鳥将也、賀籠六宏太、松村智也、川口 真実、野崎 涼、石井 満彩、森本 裕子、佐藤 友紀、田坂 州代、柳橋 市太郎、才野 圭太、岸本 航、坪井 奈穂美、在家 秀虎、日下 太郎、中楯 浩太、廣畑 ゆうき、吉田 達也、稲村 友紀、三浦 侑太
【武蔵野大学アントレプレナーシップ学部】
新津 顕人、降旗 翼、長尾 祐之介、清水 涼太、関根 康太、畑野 瑞季、櫻井 航介、佐々木 華彩、近藤 左貴、畑野 瑞季、山口 奈々、芝 哲也、野坂 勇ニ朗、藤代 和丈、森 耀
【東京大学公共政策大学院(GrasP) 鈴木寛研究会・東京大学】
佐々木 智教、中山 昌生、市橋 貴志、霜野 莉沙、渠 適、高田ゆゑ、高野 朋己、川上 晴紀、井形 仁、ジョン・ギョンス
【慶應義塾大学SFC 鈴木寛研究会(すずかんゼミ)】
飯塚 健斗、辻そら、阿部 将貴、今井 貴之
【武蔵野美術大学】
鈴木 一生
●奥川豪雨災害ボランティア協力
櫻井 航介、藤代 和丈、野坂 勇ニ朗、芝 哲也
●その他協力・支援団体
奥川地域づくり協議会、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部、東京大学公共政策大学院 鈴木寛研究会、慶應義塾大学SFC 鈴木寛研究会(すずかんゼミ)
鈴木寛先生(http://suzukan.net/)
社会創発塾塾長、元文部科学副大臣、前文部科学大臣補佐官、東京大学公共政策大学院教授・慶應義塾大学SFC特任教授、日本サッカー協会参与など。2012年4月、自身の原点である「人づくり」「社会づくり」にいっそう邁進するべく、一般社団法人社会創発塾を設立。社会起業家の育成に力を入れながら、2014年2月より、東京大学公共政策大学院教授、慶應義塾大学政策メディア研究科兼総合政策学部教授に同時就任、日本初の私立・国立大学のクロスアポイントメント。若い世代とともに、世代横断的な視野でより良い社会づくりを目指している。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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2024/05/04 12:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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