はじめに
こんにちは。中東ヨルダンで難民の人たちとともにつくる木製食器ブランド「MUUT(ミュート)」代表の大橋希です。
現地資源のオリーブの木を使い、紛争によって母国を失った難民の人たちが、仕事を通して”普通の生活”を取り戻すことを目指しています。
そして今回新たな挑戦として、オリーブの木製つみき「Piece of Olive」をクラウドファンディングにて先行販売いたします!
難民の職人がつくる、
MUUT(ミュート)とは?
2011年に起こったシリアの紛争。政治的な対立により多くの命が奪われ、生きるために母国を離れた人々が数多くいます。
そしてシリアの隣に位置するヨルダンには、現在までで約120万人のシリア人が逃げている現状があり、ウクライナでの戦争など、世界各地に逃れた難民の数は2900万人にまでのぼると言われています。
私は大学生のときにヨルダンを訪れ、難民キャンプである家族に出会いました。
「目の前で家族が殺された。」
「自宅を爆撃され、生きるためにすべてを捨てて逃れてきた。」
今まで出会ったことのないような、彼・彼女らの壮絶な人生に言葉を失いました。
「生まれた環境でこんなにも人生が違うのは不公平だ」という、社会に対する一種の怒りから起業を決意し、現在は難民の人たちが安定した生活を送ることができるよう、MUUTのオリーブ事業を通して「仕事」を届けています。
起業するまでの道のりや、MUUTに込めた想いは前回のこちらからお読みいただけると嬉しいです▼
『中東の難民に「仕事」を届ける!〜オリーブの木製食器、日本初上陸〜』inヨルダン
今年の5月には無事販売サイトもオープンし、毎日3名の職人たちと一緒にものづくりに励みながら、ヨルダンから日本へオリーブ食器を販売しています。
MUUTのウェブサイトは こちらです▼
MUUT JAPAN ONLINE SHOP
工房に積まれていた木片が、
子どものおもちゃに
職人たちの技術もどんどん向上し、生産量が安定してきた一方、製造過程でどうしても余ってしまう木片がたくさんありました。
もったいないと思いつつも、使い道がわからず工房にたまっていくオリーブの木片たち。
「どうにか工夫できないか」と思い、ある日工房で実施したイベントで、木片と接着剤(ボンド)をおいたキッズスペースを設置してみることにしました。
その場の思いつきで、無加工の小さな木片を置いていただけでしたが、予想以上の大好評……!
お子さんたちは一生懸命、木をつかって組み立てたり、遊んだり。親御さんも、その姿を見てとても喜んでくださいました。
オリーブの木は、磨けば手触りもなめらかで、自然塗装のため小さいお子さんにも安心して触っていただけます。そしてオリーブの意味や花言葉は「平和」や「知恵」。
今まで工房に置きっぱなしになっていた木片が、子どもたちにとったら、いいおもちゃになるのかもしれない。
そして、誰よりも平和の大切さを知り、平穏な日々を願う彼ら(難民たち)がつくる「オリーブの木のつみき」は、子どもたちにとって、とても意味のあるアイテムになるのでは?
そんな思いから、今回数量限定で販売をすることとなりました。
Piece of Olive つみきの魅力
今回お届けするつみきは「Piece of Olive〜さばくの国のオリーブつみき〜」。
中東ヨルダンは、大部分が砂漠に覆われた国ですが、あちこちにオリーブの木が生えており、オリーブの実やオイルが名産です。
もともとオリーブが最初にやってきたのは、約8,000年前。
作物が育ちにくいヨルダンやパレスチナなどの乾燥地域では、昔から「豊かさをもたらしてくれるもの」「神聖なもの」として大切にされてきました。
そして現代でも、オリーブは「平和の象徴」として、国連の旗などさまざまなモチーフとして世界中から愛されています。
神聖であると同時に、花言葉には「知恵」や「勝利」など、とても縁起の良い樹木。
アートのような独特な木目は、ひとつひとつ異なるため、すべてが一品ものです。
そして今回はリターンのひとつとして、同じくシリア難民の雇用についてトルコで立ち上がった「Fease」とコラボした、オリーブ手刺繍入りのギフト袋もご用意しています。
シリア人のお母さんたちが、真心込めて縫った美しい刺繍をぜひお楽しみください。
※Feaseとは:
シリア難民のお母さん達の就労支援や、トルコの特産品を用いたノンカフェイン飲料の製造販売を行っているギフトブランドです。
さばくの国の職人たち
私たちの工房では、3名のシリア難民の方が働いています。以前は電気工だったりと他の仕事をしていましたが、MUUTで修行を重ね、今では立派な木工職人です。
工房では、オリーブの木を切断して磨き、オイルを塗って乾かす。すべての工程をひとつひとつ手作業で行っています。
今回はせっかくなので、メンバーを紹介します。
Ahmedさん(仮名)
「形に切る工程を担当しています。毎日一生懸命作っているので、日本のこどもたちに私が作ったつみきを使ってもらえるのは楽しみです。」
Manaraさん(仮名)
「やすりがけの工程を担当しています。心を込めて使ったので楽しんでもらえると嬉しいです!」
お母さん・お父さんの声
オリーブのつみきの手触りは?
「肌触りはつるつる、小さな子供の手にすっぽりおさまってにぎにぎしやすいサイズです☺️」
遊んだ感想は?
「手作りだから形もサイズも少しずつ違って、不揃いな感じが自然でいい!柄もそれぞれ違うから車を走らせて道路として使ってみたり、積み上げるだけじゃなくて他にも使い方がありそうです。」
リターンつみきの詳細
※こちらは商品の値段を表示しています。実際のお支払い金額には送料が追加されます。
種類:三角、四角、丸、長方形のミックス
つみきのサイズ:40mm〜45mm
オリーブ色の巾着またはシリアのお母さんたちが手刺繍を入れた巾着が付きますので、お好みの方をお選びください。
その他の商品紹介
資金の使い道
今回集めた資金は、販売手数料とつみきのプロモーション、販路拡大に使わせて頂きます。
また、残りはその他の商品のパッケージ開発やブランディング費用にも充てます。
販売手数料代(9%):27,000円
つみきの袋代:33,000円
送料:50000円
販路拡大(営業・出店費用等):150,000円
他商品のパッケージ開発:40,000円
今後のスケジュール
9月-10月:商品と巾着の生産
11月:リターン発送開始 / 道具や機械のアップデート
12月:リターン発送完了 / つみき大量生産の体制作り
2024年〜:つみき公式販売
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最後に
偶然生まれた土地が紛争に巻き込まれてしまい、人生の計画が変わってしまった人たちは世界の様々な場所に住んでいます。彼らが新しい一歩を踏み出すべく始めた「仕事」によって作られたオリーブ商品は彼らの想いがたくさん込められています。
丁寧に一つひとつ作られた「Piece of Olive」、オリーブの木目や触感をぜひご友人やご家族にプレゼントしてみてください🌱
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MUUT Japan
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以前行ったクラウドファンディングのページはこちらからご覧ください ▼
⚫︎2021年7月実施
シリア難民の女性に仕事をつくりたい!〜オリーブの木製食器をヨルダンから世界へ〜
⚫︎2022年11月実施
『中東の難民に「仕事」を届ける!〜オリーブの木製食器、日本初上陸〜』inヨルダン
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