はじめに・ご挨拶
プロジェクトのページを読んでいただきありがとうございます。現在、金沢工業大学の 4 年生情報フロンティア学部経営情報学科で勉強している玉野美湖と申します。 大学 3 年生の時にマーケティング研究室へ入り研究をしています。
プロジェクトをやろうと思った理由
私は、子供の頃から匂いにとても敏感で、特に化粧品特有の香りが苦手です。「無香料」と書いてあってもどこか薬品の匂いがする...と感じてしまい、 1 回しか使わなかった化粧品もあります。気に入ったリップの香りがダメで、これまで何度も諦めています。
そんな私ですが、大学生になり「香り」に興味を持ち始め、「香り」や「匂い」に関わることを研究したいと思い始めました。そんな中、研究室の松林先生から「沖縄県で栽培が始まっているバニラビーンズに関する研究をテーマにしてみたら?」という提案がありました。
バニラというと、アイスクリームを思い浮かべますが、アイスクリームにバニラを使うのは、元々は乳製品の匂いを消すためだそうです。また、スウェーデンのカロリンスカ研究所は「バニラは国籍や民族に関わらず、最も好まれる香り」であるという研究を発表しています。
「もしかしたら、天然バニラを丸ごと使用した香りなら化粧品の薬品臭さをマスキングしてくれ、誰もが使いやすい化粧品ができるのでは?」と考え、松林先生に相談したところ、台湾と沖縄でバニラの事業を行っている Bon Bon Vanilla さんをご紹介いただき、このプロジェクトがスタートすることになりました。
バニラビーンズについて
バニラはラン科のバニラ属の一種で、学名は Vanilla planfoliaといいます。バニラビーンズとはその実から採れる香辛料のことです。少し高価なアイスクリームの中に入っている黒い小さな粒々、それがバニラビーンズです。
ここ数年、バニラビーンズの価格は高騰しています。その理由として、栽培条件が難しく産地が限られていること、自然災害による生産量の減少、そして消費者の自然志向による世界的な天然作物への需要増加が挙げられます。2013 年から 2018 年にかけてバニラビーンズの価格が急上昇し、 1 キロあたりの価格が約 10 倍になり銀よりも高いと言われるまでになっています。バニラビーンズの主な産地はマダガスカルとインドネシアで、日本はほぼ100%を輸入に頼っています。天然のバニラビーンズの需要は高まる一方ですが、世界最大の産地であるマダガスカルではサイクロンや干ばつ、盗難の被害などでバニラの品質や生産量が落ちているのが現状です。気候的に日本でのバニラビーンズの生産は難しいのですが、沖縄は亜熱帯気候ということもありバニラが生育できる環境で、近年、試験的にバニラを栽培する農家が増えています。今年になり、琉球大学や北部農林高校、乳業メーカーや農家が中心になって「沖縄バニラ研究会」も発足しています。官民でバニラをサトウキビに代わる沖縄の基幹作物にしようと勉強会を重ねており、将来的には沖縄全体で生産から製造・販売まで一貫して行う「バニラの 6 次産業化」を目指しています。
同じく亜熱帯に属する台湾では先行してバニラビーンズの生産がスタートしており、今回、協力してもらっている Bon Bon Vanilla は取引先の台湾の農家からバニラ苗を譲ってもらい、沖縄に移植して栽培も行っています。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、バニラビーンズとリップバームを組み合わせたオリジナルブランド商品を製作します。日本で販売されているバニラリップのほとんどは合成香料の「バニラエッセンス」を使っており、天然のバニラは高価なこともあり、あまり使用されていません。しかし、今回生産するバニラリップバームは、香り成分に〝100%天然バニラ″だけを使用しています。 また、バニラの種子も加えているのでスクラブのような感覚でも使用できます。
商品化に向けてブランド名、商品ロゴ、商品名も考えました。 ブランド名は「Vanillabo」です。沖縄県産バニラビーンズの「Vanilla」とこれからもバニラについて研究していきたいので研究所という意味の「Laboratory」を組み合わせて『Vanillabo』というブランド名に決定しました。
商品ロゴのイメージは、ギリシャ神話のオリュンポス十二神の一柱で美の最高女神と言われるアフロディーテとバニラの花を組み合わせたものにしました。
商品名は 11 個の候補を用意し、その中から最も購入したくなる名前をゼミ生に選んでもらい決定しました。その名前は、“天然バニラ使用『とろけるようなバニラリップバーム“です。「名前を聞いてバニラが使われていることがすぐにわかり良い」「いい香りがしそうで興味がある」などの意見をもらいました。名前を聞いただけで天然バニラを使用していることがわかり、「おいしそうな」名前になりました。
沖縄ではバニラの生産がまだ本格的に行われておらず、Bon Bon Vanilla は台湾からバニラの苗を輸入し、沖縄本島の西原町でバニラを栽培しています。バニラは植え付けから収穫まで 4 年かかります。沖縄のバニラが製品として販売できるのは数年先になるので、今回のプロジェクトではトライアル、プレマーケティングとして台湾産のバニラを使います。台湾のバニラビーンズは他の産地に比べてバニラの香りの決め手となるバニリンの含有量が多く、フルーツと花の香りがするのが特徴です。
このようにバニラを活用した商品を開発し、これからも販売を続けていくことで、栽培が潤沢になった沖縄バニラでの実践ができれば、
①沖縄でバニラを育てている農家の方の販路拡大と売上・収入の向上
②バニラの知名度向上により、社会の関心がバニラの産地である沖縄県へ向く
③バニラの需要が増え、生産も増加することにより沖縄の雇用の拡大
につながり、沖縄の地方創生や地域活性化の一助になればと考えています。
資金の使い道
目標金額 182,000円
・初回ロットの製造費122,400円
(原料のバニラビーンズは Bon Bon Vanilla さんが無償提供してくれる予定です。)
・デザイン版下作製費 15,000円
・リターン送料 10,000円
・CAMPFIRE 手数料 + 税
リターンについて
今回のプロジェクトで製作したリップバームをいち早くお届けします。(送料は主が負担)
・1,000 円 お礼のメール+バニラビーンズ 1 本
・5,000 円 バニラリップバーム+バニラビーンズ 2 本
リップバームはOEM商品であり、製造・販売の資格は製造販売メーカーが取得しています。
実施スケジュール
8月中旬
クラウドファンディング開始
9月下旬
クラウドファンディング終了
12月中旬
クラウドファンディングリターンを順次発送させていただきます。
協力していただいた企業の紹介
【Bon Bon Vanilla】
滋賀県で天明 4 年(1784 年)創業の近江大坂屋が立ち上げたバニラのブランド。台湾産のバニラビーンズの輸入や沖縄でのバニラ栽培を行っています。近江大坂屋は社会貢献性の高い分野のコンサルティングに特化し、中小企業対策関連制度を活用した M&A による事業承継や、一般企業のアグリビジネス進出、ベンチャー企業の支援、フードツーリズムによる地域活性化を行っています。
【株式会社ケイズ】
株式会社ケイズは、石川県金沢市に工場を構える化粧品メーカーです。化粧品や医薬部外品の処方開発から製造まで一貫して行い、お客様のご要望に寄り添った製品作りに 取り組んでいます。さらに国内海外から化粧品容器の仕入れを行っており、お客様へより付加価値のある 商品提案、安心・安全・高品質な製品供給に努めています。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。すべてが初めての経験で、研究室の先生、研究協力パ ートナー、OEM 会社の方に助けられてプロジェクトを進めています。オリジナル化粧品を完成させ、将来的に沖縄県の地方創生向けてこれからもバニラの研究をしていきたいです。オリジナル化粧品を作るために必要な初期費用を自分の力だけではまかなうことが難しく皆様の力を貸していただきたいです。よろしくお願いします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る皆様のおかげで支援額を達成いたしました。
2023/09/29 16:31本日、無事に支援額を達成いたしました。ご支援くださいました皆様、プロジェクトのシェア等で応援してくださいました皆様、本当にありがとうございました。今後も商品の発売・プロジェクトの成功に向けて、クラウドファンディングの終了後も研究活動により一層励んでまいります。 皆様、今後ともご支援とご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。 もっと見る
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