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井戸水汲んで薪で沸かす「五右衛門風呂」を再生!~詩人の家をことばと向き合う場所へ

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

詩人・永瀬清子は戦後の混乱期に生家に戻り、日々の農業・子育て・家事の生活の中から、多くの詩や「ことば」を紡ぎました。明治初期建築の家に残る「五右衛門風呂」を再生し、生家「清子の家」を詩人の暮らしの体験の場、「ことば」と向き合える滞在型の場所(ポエジスト・イン・レジデンスの場)にしていきます!

現在の支援総額

1,312,000

36%

目標金額は3,600,000円

支援者数

89

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/10/01に募集を開始し、 89人の支援により 1,312,000円の資金を集め、 2023/11/30に募集を終了しました

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1,312,000

36%達成

終了

目標金額3,600,000

支援者数89

このプロジェクトは、2023/10/01に募集を開始し、 89人の支援により 1,312,000円の資金を集め、 2023/11/30に募集を終了しました

詩人・永瀬清子は戦後の混乱期に生家に戻り、日々の農業・子育て・家事の生活の中から、多くの詩や「ことば」を紡ぎました。明治初期建築の家に残る「五右衛門風呂」を再生し、生家「清子の家」を詩人の暮らしの体験の場、「ことば」と向き合える滞在型の場所(ポエジスト・イン・レジデンスの場)にしていきます!

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グレンデルの母親は     永瀬清子

グレンデルの母親は
青い沼の果の
その古代の洞窟の奥に
(或は又電柱の翳のさす 冥い都会の底に)
銅色の髪でもつて
子供たちをしつかりと抱いてゐる。

古怪なるその瞳で
蜘蛛のやうに入口を凝視してゐる。
逞ましいその母性で
兜のやうに護つてゐる

子供たちはやがて
北方の大怪となるだらう
(或は幾多の人々の涙を 無言でしつかり飲みほす者となるだらう。)

悽愴たる犠牲者の中をも
孤りでサブライムの方へ歩んでゆくだらう
悪と憤怒の中にも熔けないだらう。
そして母親の腕の中以外には
悲鳴の咆哮をもらさぬだらう!

新鮮な礦物のやうな
夜の潭みからのぼる月の光は
古代の沼に
(或は都会の屋根瓦に)
青く燃え立ち
グレンデルの母親は
今洞窟の奥にひそんでゐる。

11月25日 蔭凉寺にて 朗読:真実一路 廣瀬ふみ世 横田都志子

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