プロデューサーのともです。今回、私たちのクラウドファンディングプロジェクトへ、ソニー時代の大先輩である佐宗邦威さんから心強い応援メッセージをいただきました。
ソニーを卒業して以降も、佐宗さんの著書から多くを学び続けています。特に心に残っているのは、「じぶん時間を生きる TRANSITION」という佐宗さんの最新著書です。この本では、コロナ禍をきっかけに佐宗さんご自身が経験した「生き方についての価値観の変化」が詳細に綴られています。外的な「チェンジ」としてのコロナと、それによって引き起こされる内面的な「トランジション」、すなわち人間の内面的な変化に焦点を当てています。このトランジションの核心は「時間の捉え方=時間感覚のシフト」であり、「他人時間」から「じぶん時間」への移行を論じています。SNSを通じて他人と繋がりやすくなった現代社会において、知らず知らずのうちに他人との比較を基準に生きるようになっていること、役に立つことだけに執着してしまい、それができなくなった際に自己の存在意義まで失ってしまう可能性があることなど、これらは私自身が感じていた問題意識とも重なります。
この本を読むことで、私自身の生きづらさや窮屈さからの解放を感じ、明るい光が差し込んだような気持ちになりました。私たちは、「数量的に比較しやすいもの」から「なんかいい」という、比較しにくいが豊かな新たな価値観へと移行している時代にいます。内面に素直になり、それに基づいて行動することの重要性を、佐宗さんの著書から学びました。
私たちのプロジェクト「森と、ピアノと」では、「とっておきのおひとりさま時間」を過ごせる場を提案しています。この場が訪れる方々にとって、内的変化を生み出すきっかけとなる空間となれば幸いです。
佐宗さんの著書を通じて、私たちのプロジェクトの存在意義とその深さを感じ取ることができました。心からの感謝を込めて、佐宗さんに厚く御礼申し上げます。