久しぶりの投稿で緊張しています。
さて、これから少しずつ、本について書いていこうかなと思っています。
全てをお話しすることはできませんが、ある程度公開できる範囲で本の内容を投稿したいなと思っています。
支援者のみに公開することもございます。
その際はご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。
では、序論を少しお話いたします。
皆さん、ミトコンドリアってご存知ですか?
私が質問すると、「小学生の時に図鑑に載っていた!」「中学、高校の時に学びました!」と大体の方は知っていますと答えが返ってきます。さらに、どんなものですか?と深く聞いてみると、半数の方は、「水中にいる緑色の生物!」と答えます。実はその生き物、ミドリムシです!意外と、ミトコンドリアとミドリムシを勘違いされている方、多いです。(これはおそらく、ある会社さまの功績によるものだと思います。ちなみに、その会社さまを責めているわけではありません。もちろん、尊敬の念を持っております。影響力のすごさに、いつかどこかでそのノウハウを学ぶことができたらと思っております。)
ミトコンドリアは、我々の細胞の中にいるエネルギーを作ってくれる工場として知られています。我々が見たり聞いたり考えたり運動したり、元気に生きていくためにはエネルギーが必要です。こういったエネルギーの大半を作ってくれているのがミトコンドリアです。なので、ミトコンドリアがうまく機能しなくなると、我々は元気に生きていくことができなくなります。下手すると、病気になって最後は・・・。
最近、美容・健康の分野で、「年とともにミトコンドリアが働かなくなるので、ミトコンドリアを活性化しましょう!」ということを耳にするようになりました。しかし、ミトコンドリアがどういう状態になって働かなくなるのか、あまり皆さんは知りません。実はこれ、ミトコンドリアの「汚れ(活性酸素とは関係ありません)」が要因の一つではないかと考えております。
私は、20年近く生命科学の分野で研究を行ってきました。そして、筑波大学において、ミトコンドリアの汚れについて研究するようになりました。海外の研究者が、ミトコンドリアが汚れるとエネルギーが作られなくなることを2013年に報告しており、私は、ミトコンドリアが汚れると生物(線虫という虫)の一生がどう変化していくのかについて調べていました。そして、6年以上の歳月を経て、ミトコンドリアが汚れると線虫が不妊になることを見出し、その過程で、ミトコンドリアの汚れを落とす物質を偶然発見しました。
ここまでが序論の一部です。
皆様が興味をもって下さったらうれしいです!
令和5年12月5日
波田 一誠