皆様
今日のお話(ビタミンとミネラル)は、すべての方に公開しようかと思います。
ちなみに、このお話は第三章(酵素機能の制御)の一部になりますが、第二章(エネルギー代謝経路)は難しいので飛ばしました。もし第二章を知りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ本を購入下さい。
酵素の制御において欠かせないものがビタミンとミネラルになります。ビタミンとミネラルは5大栄養素の内の2つを占めますが(ほかは、炭水化物、脂質、タンパク質)、ビタミンとミネラルがどういった働きをしているのかを知っている方は少ないかと思います。例を挙げて5大栄養素を絡めて詳しく説明していけたらと思います。
よく例えられるのは、車(細胞)になります。車(細胞)はボディやエンジン(タンパク質あるいは酵素)でできていますが、車が走ろうとするとガソリン(炭水化物や脂質)が必要になります。最初の内はガソリンだけで車は走りますが、そのうちオーバーヒートを起こして、途中で止まってしまいます。それを防ぐために、エンジンオイル(ビタミンやミネラル)が必要になってきます。
さて、酵素の話に戻しますが、酵素は、酵素だけで化学反応を促進するものもありますが、酵素だけでは働かないものもあります。そういった酵素は、補因子というものが必要になってきます。補因子とは有機分子であったり金属イオンであったりします。難しいことを話していますが、補因子とはつまり、ビタミンやミネラルのことになります。
つまり、ビタミンやミネラルが不足すると酵素が働かなくなり、酵素が働かなくなると、細胞が生きていくことができず、我々は病気になったり、最終的には死に至ったりするということになります。
令和6年1月9日
波田一誠(はだ かずまさ)