寮祭で一番大事なもの、それは「企画」です。10日間行われる企画の数々が寮祭そのものなのです。それを扱う仕事はどうなっているんでしょう。というわけで実行委員ブログ第四弾の筆を執るのは寮祭実の花形、企画責です。
どうもこんにちは、私は企画責の一人、畜生侍と申します。「チクショー!」って奮い立つ感じと侍のクールさや荒っぽさのマッチがいいと思い、この名前をよく使ってます。自己紹介を少しだけ。趣味はコメダ珈琲とホラー映画・Z級映画鑑賞とメガンテ、将来の夢は「”帝国”をつくること」です。こんな感じで京大生・熊野寮生の中では比較的普通な私なんですが、実は一風変わった経歴があるんです。私、何と去年まで別の大学にいた仮面浪人だったんです。そういう奴、京大には意外といるんですけど。余談ですが、私の家族も変な経歴を持ってます。父が今年から僧侶に転職して、家族ごと島に移住するというなかなかファンキーな道を歩んでいます。うちの家に生まれるとみんなこう変な感じになっちゃうのかな…
そんな私、畜生侍は企画やスローガンの募集や企画タイムテーブルの作成など、企画関連の様々な仕事をやっとります。寮祭の10日間をどう彩るかを考える一番おいしい役どころです。
企画責の仕事は企画とスローガン集めから始まります。企画は自分が「出せ出せ出せ」と狂ったように連呼してたら、歴代最多の607個集まりました。自分で言っておきながら、10日間にこんなに企画詰め込めるわけないと数えた時は青ざめましたね。2回目の募集では500個近くに落ち着いてくれてまだ助かりました。(それでも普通に歴代最多)
スローガンは色々ありましたが、なんと自分の考えた「いつだって逸脱」が採用されました。めちゃくちゃうれしかったですね。「人は心のどこかで自分を縛る常識や規制から”いつだって逸脱”したがっている。時々急にふざけたくなったり、自分を支配しようとする親や上司や先生に逆らいたくなったり、他人が勝手に決めたルールを破りたくなったり。くだらないと嘲笑されたり、冷ややかな眼差しを受けたり、時には反社会的・非常識だなんて言われることもあるだろう。でも、そういう逸脱したいという思いが人間の本質であり、創造の契機であり、自由の実践であり、何より最高に楽しいことなんだ。『はみださずにはいられない』俺たちは人間の持つこの衝動を祭りで爆発させてやるんだ。」そういう意味合いを込めてこのスローガンにしたということにさせて欲しい。(本当はその場でテキトーに考えた駄洒落なんて言えん)
長々熱く語りましたが企画とスローガン集めたら、お次のデカい仕事はタイムテーブルづくりです。色とりどりのぶっとんだ500個の企画を10日間に詰め込んでいきます。まあ、めんどくさいです。希望日時ごとに仕分けして、企画同士の相性や適切な開催場所、ダブルブッキングを考慮しながら、三日間丸々かけて暫定のタイムテーブルを作ります。そして企画者にこれでいいか確認を取るとありえないくらい修正依頼がきて、その度修正します。ほぼ24時間タイムテーブルを見続けてた気がする。普通に発狂ですね。
タイムテーブルづくりが終わればあとは予算決めだけです。会計責のベーシストくんと一緒に予算を企画ごとに振り分けていきます。好き勝手にやっていいということで寮生はめちゃくちゃな要求をしてきます。再履修の中国語のテストを受けに行くだけという「全力中国語演習1A再履修クラス月例テスト受験」という企画は「ものすごいプレッシャーの中で試験受けてくるわけだからさ、終わった後にちょっとくらいファミマでお菓子とか買わせてくれてもいいんじゃない?」という理由で予算2000円を要求してきました。却下です。個人的に面白かったのはマクドの朝マックの単品全品を5個ずつ買って食うという「たらふく朝マック」という企画で3万円の予算を要求したが1万円しかもらえず、「もっと食べたいからもうちょっとちょうだい」と駄々をこねてきたことです。(普通、マクド食うだけの企画に1万円も予算出ません。私が気に入ったのでちょっとあげてもいいかなと思って出しただけです。)
予算編成が終わったらやることおしまい。あとは寮祭を楽しむだけです。乙。
企画に携わる仕事ってマジで楽しいんですよ。「この人がこんなメチャクチャな企画出しちゃうの?」ってギャップが見れたり、企画が馬鹿すぎて吹き出したり。Twitterで自分のお気に入りの企画がバズってたりするとニヤニヤが止まりません。熊野寮に入ろうか考えている受験生たちも寮祭の情報が目に入りますからね。ツイートを見て「やっぱ熊野寮おもしれえ」って京大合格のモチベーションになったら最高ですよ。
どんな面白い企画があるかはパンフを見てもらったり、実際に来てもらえば分かります。というか来てください。熊野寮が放つ「煮詰めすぎた自由闊達さととめどないカオスのマリアージュ」を楽しんでもらえたらこれ以上嬉しいことはないです。超絶充実した10日間を用意してお待ちしております!
以上、畜生侍がお送りしました。