2023年12月6日 追記
おかげ様で「目標金50万円」を達成することができました。
ご支援を頂きました皆様、シェア頂きました皆様、お気に入り登録で見守って下さった皆様、本当にありがとうございます。
正直なところ、全く初めての試みでどうなるかもわからず、大きな不安もありました。
しかし、やってみると皆様からのご支援や励ましのお言葉を多数頂き、クラウドファンディングでこんなに幸せな気持ちになれるなんて・・・と驚きと感謝でいっぱいです。
しかし、達成すると次なる思いも湧いてくるもので、ネクストゴールを目指すことにしました。
当店がやろうとしていることは「業態の大転換」です。そのためには、もっともっと多くの人に「ハンコの文字デザインの美」を知っていただく必要があります。
そんな想いを込めて、末広がりで縁起が良いとされる【 支援者数 88人 】を目指したいと思います!
もうしばらくのお付き合いの程、どうぞよろしくお願い致します。
HANKO KIAN®︎
三田村煕菴
ーーーーー 以下、本文です ーーーーー
はじめまして。
大阪でハンコ屋「三田村印章店」を営んでいる三田村煕菴(みたむらきあん)と申します。
実用印章製作の世界で “小さな印面にいかに美しく文字をデザインするか” という試行錯誤を長年実施。その功績が評価され、平成26年には『現代の名工』を、平成29年には『黄綬褒章』を受章させていただきました。
しかし、デジタル化の波により印章店とその技術者は年々減少してきています。
日本から失われるのではないか
そんな危機感から、印章製作の技術や文化を残していくために、三田村煕菴の描いた文字デザインを【 HANKO KIAN®︎ 】として作品化し、販売するプロジェクトを立ち上げました。
この HANKO KIAN®︎ では、現代の名工・三田村煕菴が完全オリジナルの篆書体印章デザインを手描きで制作しています。
今回のクラウドファンディングでは、三田村煕菴による【 HANKO KIAN®︎ 】のプロジェクトや作品を知っていただくとともに、このブランドを大きく広げていけるように個展の開催費用や今後の活動費用を募らせていただければと挑戦することにしました。
日本の印章製作の文化を継承していくだけでなく、ジャパニーズカルチャーとして世界に広めていくための活動に、協力していただけると嬉しいです。
印章作家の三田村煕菴がハンコ業界に足を踏み入れたのは30数年前のこと。最初の仕事が合わずに心の病気を患って3年余りが経ち、暗中模索しているときに訪れたのが妻の実家でもある香川県高松市のハンコ屋『有玄印社』でした。
印章の卸売りを主軸するハンコ屋でしたが、その店頭に置かれていた「美の印章秀作集」に目を奪われました。
ハンコに興味があったわけではない私でしたが
「こんな小さな空間にも“美”があるのか…」
と驚き、その技に魅せられてしまいました。
そして、幼少期に絵を描くことが好きだったことを思い出し、自分の心の奥深くで眠っていた気持ちが湧き上がり、印章職人として歩んでいく覚悟を決めました。
遅まきながら入った業界でしたが、妻の実家の店舗で先輩職人の手解きを受けながら印章製作のスキルを磨く日々。印章製作自体が楽しく感じられたこともあり、仕事が終わっても自宅で夜遅くまで勉強を繰り返して知識を吸収していきました。
そのような日々を過ごしている中で、いつの間にか心の病も癒え、義実家の店舗で経営の仕方も学ばせていただいた後に、地元大阪で現在のハンコ屋「三田村印章店」を独立開業。技術畑一筋で印章製作をしてきた人間ですが、ありがたいことに『現代の名工(平成26年)』や『黄綬褒章(平成29年)』を受章させて頂きました。
また、公益社団法人 全日本印章業協会発行の「印章教科書」の編集や、大阪・名古屋での技術講習会の講師など、次世代の職人の育成にも努めてきました。
印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』は、ジャパニーズカルチャーとしての印章デザインを世界に広めていき、先人から受け継いできた印章製作の技術や文化を次世代に残していくために立ち上げたブランドです。
私の雅号である「煕菴(きあん)」がいつか海外にも通じる名称になればという想いで『 HANKO KIAN®︎ 』と名付けました。
印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』のデザインは、三田村煕菴自身が篆書体をベースにしてフリーハンドで描いた文字デザインです。
篆書体は、一つの漢字に対して複数の形状がある文字です。そのため、同じ文字でも「完全オリジナルの篆書体印章」を作ることが可能です。
そこで印章という既成概念から離れて、「区切られた輪郭の中で文字が生き生きと舞うデザイン」として捉え直してみようと思うことができました。
これまでのようにセキュリティを守るための印影デザインではなく、もっと多くの人に見せたくなる【 魅せるデザイン 】を追求して印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』を育てていきたいと思っています。
印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』としてまず最初に制作したのが、禅語『心外無法(幸せ不幸せ決めるのはあなたの心)』をモチーフにデザインした印章/印影です。2019年秋頃のことでした。
この作品は、以前に印章講習会の課題で製作した際に調べた意味に深く共感していたため、改めて印章ブランドとしてデザイン。第一弾作品としてTシャツ化して販売を開始しました。
また、2020年2月ごろに、毎日放送の「明石家電視台」のサウスポー特集企画に出演させていただいた際、直接お会いする明石家さんまさんの座右の銘と同じ意味の禅語『無一物(生きているだけで丸儲け)』を印章/印影にデザインさせていただきました。こちらも第二弾作品としてTシャツ化しています。
これらの作品は2020年の大阪市魅力発信事業にも選出されるなど、多少なりとも将来性を感じることができました。
そんな活動を続ける中で出会いがあったのがブランドデザイナーの小山啓一さん。小山さんから「三田村さんの印章文字には女性的な美しさと繊細さがあり、丸く仕切られた空間を宇宙に変える物語性がある。ぜひ個展を開催しましょう」と声をかけていただきました。
印鑑/印章という引き出しの奥を棲家とするようなプライベートなものを作り続ける人生だった私にとって、多くの人の目に触れるような公の場に立ってことなど頭の片隅にもない発想でした。
しかし、初めてのことに対する不安や迷いの気持ちよりも「印章製作の技術や文化を多くの人に知ってほしい」という気持ちが勝り、開催することを決意。今年2023年5月に大阪市内で『「はんこと大阪の文学」〜職人技から表現者へ〜』という個展を初開催しました。
この個展では、大阪の著名な文学作品の一部分を丸い印章としてデザイン。文学×印章の組み合わせで「実用印章の美」を伝えるという珍しい個展でしたが、5日間の開催で延べ200名以上の方に来場していただき、多数の嬉しい言葉をかけていただきました。
さらに、開催期間中には「テレビ大阪」「読売新聞」「朝日新聞」「月刊文具」「現代印章」「日本一明るい経済新聞」「NHK大阪」「ほっと関西」など多数のメディアにも取材に来ていただき、同業者も含めて大きな反響を感じています。
以下、個展に参加いただいた皆様のアンケートから一部紹介させていただきます。
この個展を通じて、
「小さな印面にいかに美しい文字をデザインするか」
ということに試行錯誤している人間がいると知っていただけたことが何より嬉しかったです。
そもそも印章作家として活動してきた私が印章ブランドを立ち上げようと思ったのは、抗いようのない「デジタル化」という時代の波がキッカケでした。押し寄せるデジタル化の波によって全日本印章業協会の会員数は、2003年の「2,478件」から2023年には「777件」と、過去20年間で70%近く減少しています。
売上の8割を「実用印章製作」が占める三田村印章店としても、デジタル化の影響は年々感じてきたことでもあります。
世間から「印鑑は無用。この世からはんこは無くなる」と言われているような日々の中、小さなものづくりに命をかけてきた日本の名工達の諦念が、雪のように私の心に積もっていきました。
そして、
アーティストである
という彼ら名工達の叫びが聞こえたような気がして、頑固に握りしめていた固定概念を解放。
いつも門出を祝福してきた印鑑を、現代に適した形で「誰かを祝福して楽しませる作品」に転換し、印章製作の文化や技術を残していこう。それが印章作家として技術を磨いてきた私自身が人生の最後にやるべき道なのではないか。
そのような想いで、この印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』を立ち上げました。
ブランドとしてはまだまだ未熟かもしれません。
日本の印章デザインをジャパニーズカルチャーとして世界に広めて文化を継承するための活動も、試行錯誤をしている最中です。
しかし、日本の印章文化を世界に広めるという目標に向けて少しでも認知を広めてファンを増やしていきたい。
印章の文字デザインを次世代にも繋げるためには、今が踏ん張りどころと腹をくくっています。
そのために今回のクラウドファンディングの挑戦を決めました。
この活動に少しでも共感していただける方、
三田村煕菴の作品に魅力を感じてくださる方は、
どうか支援や購入で応援をしていただけると嬉しいです。
今回準備したリターンを一覧表にまとめました。
大きく分けて
・活動を応援したい人向けの「純粋応援リターン」
・商品を購入したい人向けの「オリジナルグッズリターン」
・オリジナル印影をつくりたい人向けの「印影デザインリターン」
の3種8個のリターンを用意しましたので、ご支援いただけると嬉しいです。
なお、
オリジナル印影デザインリターンでは、
・紙色&印影色(全4パターン)
・額(全3パターン)
の額装を自由に選んでいただけるようにしています。
新たなご家族をお迎えする命名の代わりや座右の銘の印影化、日本の文化に興味を持っている海外の方へのお土産などにもご利用いただけます。自室に飾っても違和感のないように印影をデザインしますので、ぜひご検討ください!
【ご注意】
※ 印影デザインを支援購入される場合は「利用規約」を承認していただく必要があります。
※ デザインできるのは「漢字」「カタカナ」「ひらがな」のみになります。
※ デザインできる文字数は以下の通りです
・漢字を含む場合:6文字まで
・漢字を含まない場合:10文字まで
※ アルファベットは対応できません
本プロジェクトで集まった資金は、2024年5月15日から18日に予定している東京での個展開催費用の一部として使わせていただきます。
目標金額以上の資金が集まった場合には、印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』の認知を広めて世界に轟かせるための活動費用に充てる予定です。
スケジュールは以下の通りです。
2023年11月
大阪での初個展の様子をまとめた動画を製作
2023年11月27日
クラウドファンディング開始
2023年12月25日
クラウドファンディング終了
2024年1月2日〜1月6日
丸善 日本橋店での「丸善アート&クラフト新春フェア」に参加
2024年1月〜2月
リターン発送(予定)
2024年5月15日〜5月18日
東京銀座 ギャラリーSIACCAで個展開催(予定)
なお、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行してリターンをお届けします。
印章は、世界の文明発生とともに生まれてきた長い歴史があります。
日本社会にも、長い期間かけて多大な恩恵をもたらしてきました。
しかし、時代の流れの中で、棒状商品としての「はんこ」にはもう未来がないのかもしれません。
でも、醸し出される【 印影の美 】は後世に残したい。
私の思いは、ただただその一点に尽きます。
その思いに共鳴して頂ける皆様のお力添えをいただけましたら幸いです。
どうぞ、印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』の活動への応援をよろしくお願いいたします。
HANKO KIAN®︎
三田村煕菴
Q. ホームページやSNSはありますか?
以下の通りです。
・ホームページ:https://mitamura-inshouten.com/
・Instagram:@kaorumitamura
・Facebook:三田村印章店
Q. 印影デザインの利用シーンを教えてください。
印章ブランド『 HANKO KIAN®︎ 』としては以下のような利用シーンを想定してます。
● 子どもの命名記念につくりたい
● 自分の座右の銘を印章にしたい
● 海外在住者へのお土産にしたい
● 自室にカッコよい印影を飾りたい
その他の利用にもご活用可能ですので、不安のある方は こちら よりご相談ください。
Q. オリジナル印影デザインで使える文字に制限はありますか?
デザインできるのは「漢字」「カタカナ」「ひらがな」のみになります。アルファベットは対応できません。
なお、デザインできる文字数は以下の通りです
・漢字を含む場合:6文字まで
・漢字を含まない場合:10文字まで
この制限内で希望する文字を備考欄にご記入ください。
Q. 好きなアイドルのお名前を部屋に飾りたいのですが、デザインしてもらえますか?
有名人のお名前をデザインすることは、パブリシティ権の侵害になりますのでできません。ただし、同姓同名であることをご提示頂ければ可能です。
Q. 完成した印影デザインが思ったイメージと異なっていた場合、作り直ししてもらえますか?
こちらのデザイン印影は、三田村煕菴にデザインをお任せいただく形になりますので作り直しはできません。
ただし、依頼した文字と内容が異なっていた場合は、やり直しをさせていただきます。それ以外の場合はご容赦ください。
Q. 印影デザインを元に自分のためだけのTシャツを作っても良いですか?
デザインの著作権は当店にあります。販売目的でなく個人利用であっても、印影デザインを元に何かを作ったり、デザインを改変することは禁止しています。
Q. オリジナルデザインで届いた印章を実印登録などに利用しても大丈夫ですか?
額装したものをSNSに公開したり、他人の目に触れるような状態にしている場合は、セキュリティに問題が生じますので推奨しません。公開せずに自分自身で楽しむ目的であれば実印登録などにもご利用いただけます。
Q. オリジナル印影デザインの利用規約はありますか?
以下の通りです。
1. 申込者は、個人的・私的な利用に限り、転売や広告・宣伝等の営利活動を目的とした利用及び複製・改変をしてはならない。
2. 申込者は、芸能人やスポーツ選手等の著名人の氏名(申込者が著名人と同姓同名の場合を除く)及び第三者が商標権を有するキャラクターや企業の名称等を使用しないことを確約・保証する。
3. 申込者は、前項の他、第三者の著作権、商標権、意匠権、パブリシティ権その他一切の権利又は利益を侵害していないことを確約・保証する。
4. 本印章・陰影のデザインは当社の裁量に委ねられており、明らかな誤字など当店に重大な過失が認められる場合を除き、申込者は本印章・印影のデザインについて異議を申し立てることはできない。
5. 当店は、第三者の権利又は利益が侵害されている場合その他当社が適当と認める場合、申込みを拒否し、必要な説明や資料の提出を求め、申し込み内容の修正・変更を求める等当社が適当と認める措置をとることができる。
最新の活動報告
もっと見る無事に個展を終えました
2024/05/21 15:24お陰様を持ちまして、5月15日から18日までの銀座での個展が盛会裏に終了しました。昨年の個展は展示会でしたが、今回は作品を展示販売するという形式の個展でした。何分、初めての事でどれくらいご来場頂けるかもわからず、不安もあったのですが・・・今回の個展では、デザイン画を8点をご購入頂けました。それはとても有難く、嬉しい出来事でした。東京でしか出会えない人や数十年ぶりにお会いする人にお目にかかれた事は貴重な体験でした。今回の体験を励みに今後も精進して参ります。このような機会を頂けたのもご支援頂いた皆様のお陰です。これにて、最後の活動報告とさせていただきます。誠にありがとうございました。 もっと見る
明日、個展に向けて出発します
2024/05/13 10:48いよいよ明後日から銀座で開催の個展「はんこと禅語」に向けて、本日作品を発送します。明日からは、東京です。どんな出会いがあるのか、今からワクワクドキドキしています。皆様にお会いできますことを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。 煕菴 もっと見る
東京での個展が近づいてきました
2024/04/11 16:57ご無沙汰してしまいました。いよいよ東京銀座での個展が来月に迫ってきました。5月15日(水)~18日(土)東京都中央区銀座2-9-16 B1FGallery SIACCA(ギャラリー・シアカ)12:00~19:00(最終日17:00.まで)個展のタイトルは、「はんこと禅語」になります。今回は額装したデザインを中心に展示して参ります。皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします。個展のサイトページはこちらをクリックしてください もっと見る
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