
能登半島で出会った、宿泊した宿の女将さんの言葉を、私は忘れることができません。
「震災では心が折れそうだったけど、その後の豪雨で本当に心が折れてしまった。だけど、来てくれるだけで嬉しい。忘れないでいてくれるだけで救われる」
その言葉は、支援の本質を教えてくれました。物を渡すだけではなく、そばにいて話を聞き、一緒に時間を過ごすこと。その存在そのものが、人を支える力になるのです。
ブックカフェで本を手にした方々の姿が思い浮かびます。
「読むのは1年ぶりだ」と言って本をめくる人。編み物の本に出会い「またやりたい」と笑顔を見せる人。旅の本を見て「仮設を出たら行きたい」と語る人。花の本を手に「春になったら植えてみたい」と未来を描く人。
その一つひとつが「本の力」です。小さな一歩のように見えても、それは生きる力を取り戻す大切な種になります。
クラウドファンディングは【明日が最終日】。
ここまでご支援くださった皆さまに、心から感謝申し上げます。そして、最後のお願いです。どうかこの活動を支え、能登の方々に本を届ける力を貸してください。
皆さまの応援が、被災地で「心の支え」を届ける大きな力になります。




