新しい年を迎えるにあたり、まずは2025年度を通じてエファジャパンを支えてくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。クラウドファンディングや季節募金をはじめ、ひとつひとつのご寄付、ご協力、励ましの言葉に、スタッフ一同、何度も背中を押していただきました。2025年は、世界のあちこちで困難が重なった一年でもありました。ウクライナ、ガザ、ミャンマーなど、子どもたちの命や日常が奪われる状況は続き、国際社会全体が「自国さえよければ」という空気に覆われるような、そんな息苦しさも感じます。でも、だからこそ、声にならない声に耳を傾け、光の届かない場所にそっと寄り添うような活動の意味を、あらためて強く感じる一年でもありました。そのひとつが、能登での取り組みです。2024年元日に発災した能登半島地震。私たちはその後、地域の方々のご協力を得ながら、「奥能登を走る!ブックカフェ」を複数回開催してきました。絵本棚の前で、ぽつりぽつりと語られる暮らしの記憶。「地域では話せないけど、あなただから話せるのよ」「家族がいて助かった。嬉しかった。感謝してる」そういった声を受けとめるたびに、本があることで“語れる場所”が生まれるのだと実感しています。被災地に本を届けるということは、単にモノを運ぶことではなく、心にそっと寄り添う営みそのものだと感じています。そして、海外でも、小さくても確かな光が灯っています。カンボジアとラオスでは、障害のある子どもも、そうでない子どもも、ともに学び合い、育ち合える地域づくりに力を入れてきました。図書室や読み聞かせ活動に加え、チルドレン・スタディ・クラブ(CSC)や保護者への啓発活動、ソーシャルワーカーの育成など、現地のパートナー団体とともに取り組みを進めてきました。障害のある子どもたちにとって、本は「外の世界とつながれる」「わかってもらえる」「自分を信じられる」きっかけにもなります。そして、子どもたちを見つめるまなざしが地域のなかで少しずつ変わっていく姿を見ていると、私たちが届けているのは本だけではなく、共生という価値そのものなのだと思わされます。2026年度。エファは、その一歩をさらに前に進めていきます。アジアでも日本でも、障害や災害、貧困など、子どもたちのまわりにはまだまだ多くの“見えにくい壁”があります。けれど本には、その壁を越えていく力があります。言葉を手にすること、自分の世界を広げること、誰かとつながること。そうした「学びの力」を、一人でも多くの子どもたちに届けていきたいと思っています。どこに生まれても、どんな状況にあっても、子どもたちの可能性が閉ざされることのないように。そして私たち自身もまた、「誰ひとり取り残さない社会」をあきらめずに見つめ続けていけるように。さらに今年は、そうした思いに共感し、ともに歩んでくださる方々を一人でも多く増やしていく一年にしたいと、強く願っています。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。ともに歩んでくださる皆さまに、あらためて感謝を込めて。エファジャパン事務局長 関 尚士【エファジャパンの歳末募金】https://www.efa-japan.org/partner/join/#once「本の飢餓」の解決のため、デジタル図書の開発を進めています。一緒のこの世界課題を解決するお手伝いをいただけると幸いです。寄付が大きな力となります。どうぞよろしくお願いいたします。







