【ご挨拶・私たちのこと】
こんにちは!北海道のしめっちネットです。
石狩川流域には150年前まで広大な湿原が広がっていて、現在の釧路湿原の3倍ほどもありましたが、開拓によって99.9%が消失しました。私たちしめっちネット(石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク)は、わずかに残ったいくつかの小さな湿地を守り育て、子ども達に残すため、2017年に保全団体のネットワークとして設立しました。
湿地の観察会や保全活動、利活用のワークショップ(スゲの〆縄づくり、アイヌ文化にあるガマのゴザづくり、エゾカンゾウの花やヒシの実の料理体験など)、そして普及啓発活動としてフォーラム・フェス・カフェの開催や湿地落語・人形劇・湿地ソング・湿地ラップ・紹介映像などのコンテンツづくりを行い、湿地の大切さと魅力や激減している現状を知ってもらい、湿地を守る仲間づくりをしています。
【湿地の大切さ】
湿地は自然環境において重要な役割を果たしています。
1.水質の浄化・・・植物や微生物が水中の有害物質を吸収・分解する
2.洪水の抑制・・・豊富な植物や土壌が水を吸収・貯留する
3.炭素の貯蔵・・・二酸化炭素を吸収・貯蔵している(地上にある炭素の30%)
4.生物多様性・・・多様な生物の生息地であり、繁殖の場ともなっている
5.美味しい食・・・湿生植物のほか、湿地から供給されるミネラル分が、多くの魚介類を育む
6.美しい景観・・・水と多様な植生が織りなす風景は、季節とともに変化し、静けさと穏かさが感じられる
そして(森林と違って)一度壊してしまった湿地を元に戻すことは、とても困難です。
【湿地の現状】
地球上の湿地は、この300年の間に土地開発や汚染によって87%が失われました。
私たちの暮らす石狩川流域には150年前まで広大な湿原が広がっていて、現在の釧路湿原の3倍ほどもありましたが、開拓等によって99.9%が消失しました。
このように湿地の消失とともに、多くの生きもの達や、そこあった文化も失われていっています。観光立国を謳う北海道の美しい自然環境の多くは湿地であり、湿地の恵みがもたらす恵みによって人々の生活が成り立っていますが、湿地は「谷地」「原野」と呼ばれ、役に立たない平地と見なされて乾かされたり埋められたりして開発され、最近では再生可能エネルギーの立地場所として消失の危機を迎えている場所が増えてきています。
しかしながらこのような湿地の危機的状況はあまり知られることはなく、多くの人は関心を持っていません。そのためこうしている間にも、着実に粛々と湿地は消えていっているのです。
【湿地を守る戦隊〆っちゃーズの誕生】
私たちはこの現状を少しでも変えるため、ふだん湿地のことを殆ど考えたことがない多くの方々に湿地を知ってもらえるよう、人形劇や落語や歌やラップをつくり、それらの動画配信を行ったり、湿地マスコットの販売などもしてきました。
そして2年ほど前からは、知り合った学生達とタッグを組んで、「湿地を守る戦隊〆っちゃーズ」という湿地の生き物のキャラクターを制作しました。
〆っちゃーズのキャラクターは、それぞれ3Dモデリングをして、ARとしてInstagramで登場させられるようにしたり、それを学生や子ども達に使って楽しんでもらったりしてきました。
子ども達に遊ばせると、「推し」キャラクターを言い合い、大いに盛り上がり、実際の生き物はどんなのか知りたがり、自ら調べる子もいました。
それから湿地の大切さや危機を話すと、びっくりするほど理解してくれました。「湿地に行ってみたい」「湿地を守らなきゃ!」嬉しい声が上がりました。
湿地のキャラクターがいて、そのキャラクターになって湿地VR空間に入ってみることで、湿地がこんなにも身近で愛おしくなる!?そう思えた瞬間でした。
【このプロジェクトで実現したいこと】
より多くの、特にゲーム世代の若者たちにVRを通して湿地を知ってもらい、湿地を守ることに関心をもってもらいたい。
そう考えて、12月9日(土)に開催する第7回しめっちフォーラムでは、湿地VR会場を併設して、VRから〆っちゃーズのアバターなどでフォーラムに参加してもらうことで、新しい湿地ファン、湿地を知りたい人を増やしたいと思います。
【実施スケジュール】
2023年9月 フォーラム実行委員会スタート
10月 VRとの連携検討
11月 フォーラム告知開始
12月9日 フォーラム開催
【資金の使い道】
VR会場構築委託費:約12万円
VRとの連携人件費:約8万円
広報・備品費:約5万円
【最後に】
最後まで見ていただき、ありがとうございます。
実は、実施間近になって、どうしてもVR会場を制作・運営する資金が不足することが分りました。また準備も当日のイベント運営も、今までのフォーラムの数倍の手間が掛かるから難しいという意見も多く出ました。事務局のひとりがお父さんの介護で実家に帰ることになりました。そんな中、一度はVRをフォーラムで併設することを諦めかけました。
しかし、フリースクールでのVR体験を通して、やはりただ湿地の大切さや魅力そして危機を訴えるだけではなく、若者たちにVRを通して参加して楽しんでもらいながら湿地に興味を持ってもらうことの効果を肌で感じ、クラウドファンディングで皆さんの協力を得て資金を集め、実現することを決意しました。
VRの活用によって、ゲーム世代や関心がそれほどない方、さらにはハンデキャップのある方などにも湿地への関心を持つキッカケづくりができます。またVR空間をプラットフォームとして活用していける可能性も大いにあって、地域経済ともつながるチャンスになります。関わる人が新たにコミュニティを作り、地域の活性化が促進されることも考えられます。このことで、湿地の保全を担う人が増え、多くの市民に湿地を大切にするマインドが醸成されるていくのではないかと思います。
今回のフォーラムで、まだ湿地を知らない多くの皆さんが湿地と出会うチャンスになると思うとワクワクしてきます。
どうか皆さんの応援を、よろしくお願いいたします! (しめっちネット代表 鈴木 玲)
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る目標達成、ありがとうございました!
2023/12/18 20:50こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
【速報】しめっちフォーラム開催!湿地VRも
2023/12/10 12:54昨日、お陰様で、しめっちフォーラム、湿地VR、開催できました!湿地VRも、十数人が入ってくれて、体験してもらえました。フォーラムの様子、(まだ限定)公開しました。良かったら見てみて下さい。湿地VR会場からの中継は、1:53くらいからです。しめっちフォーラム >>>https://youtu.be/LEaB55fRsH40:00 オープニング0:09 基調講演「地域通貨が媒介する新しい”結”」(白川勝信さん)1:07 パネルディスカッション「シッチ・コネクトの可能性」 MARUさん(FMドラマシティ局長、こみゅに亭楽時男さん) 鈴木卓真さん(テックワークス代表取締役) 白川勝信さん(登別市観光交流施設ヌプル副センター長・学芸員) 牛山克巳(宮島沼水鳥・湿地センター、しめっちネット副代表) 進行:鈴木玲(しめっちネット代表)1:38 湿地落語(こみゅに亭楽時男さん)1:53 湿地VRご案内 VRライブ(VチューバーMiliaさん)2:07 終了ご挨拶 もっと見る
【速報】〆っちゃーズLINEスタンプ出しました!
2023/12/08 15:15明日のフォーラムを前に、〆っちゃーズLINEスタンプを今日、出しました!良かったら、是非可愛がって下さい!〆っちゃーズLINEスタンプは↓こちらからhttps://store.line.me/stickershop/product/25064318/ja売上金の半分がしめっちネットに入りますので、75円くらいが湿地の保全や普及啓発に使われます。 もっと見る
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