1、ウィーブハリサのご紹介
みなさまこんにちは。
私はウィーブハリサの代表をしている、米戸潤と申します。
たくさんあるプロジェクトの中から、
私たちのページを見てくださり本当にありがとうございます。
私たちウィーブハリサは岡山県美作市(みまさかし)にある針メーカーです。
工業用編み機向けの針、通称「ベラ針」という特殊な針を主力製品としています。
私たちの針によって「漁網」「農業ネット」「タオル」「アパレル用ニット」等が生み出され、あまり目に見えないところで、皆さまの生活に関わっています。
1本1本の針の品質が生地の品質に関わる、気の抜けない仕事です。
私たちの前身は「ハリサ工業」という、1905年(明治38年)に大阪で創業した針工場です。
日本の繊維産業の発展とともに製針業を拡大し、1976年 岡山工場(現在地)を設立。
しかしその後、顧客である繊維工場の海外移転などにより、国内における針の需要が下がっていきました。
時代の流れの中で、2001年に大阪本社・岡山工場が幕を下ろします。
2001年にハリサ工業が廃業をしてから、岡山工場の従業員であった私の父、米戸進の元には当時のお客様から「針を作りづけてほしい」といった声が集まりました。
その強い要望に後押しを受け、前工場の一部を引き継ぎ「ウィーブハリサ」を設立。
そのまま受け継いでいる機械も多く、創業から118年の歴史がつながっています。
先述した時代の流れもあり、昔は国内で100社以上あったと言われる同業の針メーカーは残りわずかになりました。
現在は職人3名と少人数ですが、「いなくなっては困る」と言っていただくユーザー様のご期待にお応えするために、針を生み出し続けています。
工場のプロモーション動画です。よろしければ、ご覧ください。
2、プロジェクト概要
今回のプロジェクトを通して、私たちが製品化した
『使うほど手に馴染む、サスティナブルなフードピック』
を皆さまに知っていただき、一人でも多くの方に使って欲しい。そしてフードピックを通して、ちょっとマニアックな針工場の事を知っていただけると嬉しいです。
『使うほど手に馴染むサスティナブルなフードピック』
このフードピックが生まれた背景を説明させてください。
老舗の針メーカーとして、もっと人々の暮らしに寄り添えるものが作れないだろうか。
この技術やノウハウを残していくために、何か新しい製品にチャレンジできないだろうか。と以前から考えていました。
そんな中、ある仕事仲間から「金属製のフードピックを作ってはどうか」とのご意見をいただきます。
日常的に爪楊枝を使う機会はたくさんあり、使い捨てであることは大変便利。
しかし、世の中のサステナブルな動きに興味を持っていたこともあり、何度も使えるフードピックを作ってみたいという気持ちが強くなりました。
家族や知人に相談したところ、同じような考えをもってくれていた事が製品化を目指す後押しになりました。
どんなフードピックにするか?という具体的なイメージを決めかねていたところ、アイデアをくれたのは妻。
『子供用の弁当ピックはよく見るけど、大人が使いたいものが少ない』
我が家では曲げわっぱを愛用していることもあり、それに合うようなデザインにしようと方向性を決めていきました。
金属のピックに木のあたたかみを取り入れるため、自分たちの大好きな木工職人「手仕事屋manomano」の井上さん、小磯さんに相談。
シンプルでありながら、見るほどに愛着の湧く素敵な持ち手を提案してくれました。
試作を重ね、ステンレスと木が組み合わさったナチュラルデザインのフードピックが完成。
この製品はお2人の協力なくしては誕生しませんでした。また、ものづくりに対する真摯な姿勢などには大変刺激をいただいています。
3、フードピックの特徴
①針作りで培った先端加工
針のスペシャリストとして様々な加工に挑戦してきた経験を活かし、食べ物を抜けづらくするためのプレス加工を施し、先端は1本1本手仕事で研磨しています。刺しやすく、使い心地の良い製品を目指しました。
指で触感も味わえる一品です。
②すべての工程を丁寧に一つひとつ
すべての工程を目で見て、手で触って確認しながら仕上げています。手作業のため微妙に個体差ができますが、それもまた愛着に変わってくれたら嬉しいです。
③サステナブルなナチュラルデザイン
経年劣化を楽しみながら長く使ってもらえるよう、ピックには錆びづらく丈夫なステンレスを使用。木工職人により厳選された木の持ち手は使うほど手に馴染み、味が出てきます。
指紋は目のとても細かい「ヤスリ」と同じ凹凸があるそうです。何度も使い、自分の形に育ててみてください。
簡単なメンテナンスをすることで、美しく使い続けることができます(メンテナンス方法はリターンページに記載)
製作の全工程もぜひ動画でご覧ください!
4、商品ギャラリー
長く使える材質と飽きのこないデザイン、使うほど手に馴染む使用感と
世界に一つしかない"いっぴんモノ"。
大切な方へのプレゼントにもぴったりです。
この製品の撮影は NOET PHOTO VISUALS(ノエフォトビジュアルズ)の直江夫婦、Re:kichin(リキチン)の森田さんに全面的に協力をいただきました。
5、代表メッセージ
・商品に対する思い
私たちは長年、編み機に関わる針を作り続けてきました。
糸に触れる大事なパーツであるため、針の品質に対するこだわりと、ユーザー様の要望に対する柔軟性が求められます。
その針作りには先人の技術や知恵が詰まっています。
この技術を残していくために、もっと生活に密着した製品を作りたい。その第一弾がこのフードピックになります。
ふとしたキッカケから、家族・友人・仕事仲間からたくさんの協力をいただき、製品化にたどり着くことができました。
この場を借りて、感謝申し上げます。
・サンキューニードルを用意した理由(応援プラン)
作り手目線で恐縮ですが、私たちの普段作っている工業用編み針、通称「ベラ針」というものをぜひ見ていただきたいと思い、ご用意しました。
私自身は家業に戻ってまだ6年ですが、1本の鋼線から20以上の工程を経て、この形にたどり着くことに、いつも感動しております。
私たちの新たなスタートを応援いただいた皆様は、大切な存在です。感謝の気持ちを1本ずつ、針に打ち込ませていただきます。
合わせて、加工方法を紹介した「ベラ針指南書」とセットにしてお渡しします。
ご質問などがございましたら、カードに記載しているメールアドレスやSNS等を通して お気軽にメッセージください。
また、工場が見てみたいという方はぜひ遊びに来てください。限られた人員で運営しているため、日程調整等は必要ですが、現場をご案内できればと思います。
・将来のビジョン
今回のプロジェクトを通して、自社製品ブランド「Ippin(イッピン)」をスタートさせていただきました。
小さな針工場らしく、「誰か」に刺さる製品を展開してきたいと考えております。
そのような製品を通して、弊社に興味を持っていただき、それが新たな針職人の誕生に結び付けばとても嬉しいです。
私たちの将来にとっても大事なことだと感じております。
今後も皆さまに学ばせていただきながら、ものづくりに向き合っていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【ご支援いただいた資金の使い道】
・キャンプファイヤーへの支払い手数料
・リターン品の製作費
・今後の開発費
最新の活動報告
もっと見るご返礼品を発送致しました。
2024/08/05 12:48こんにちは。ウィーブハリサの米戸です。先週末より順次、ご返礼品を発送させていただきました。(ズルズル出荷が伸びてしまい、すみませんでした!)今回の一連の取り組みを通して、沢山の学びがありました。このような貴重な機会をいただけたのは、ご支援いただいた皆さまのお陰です。本当にありがとうございました。不慣れな点も多く、もしお手元に届いて問題がございましたら、何なりとご連絡ください。今後ともよろしくお願いします。P.S.フードピックを応援購入いただいた皆さまにフードピックスタンドをお付けしています。少しでも生活に馴染むものになれれば嬉しいです。 もっと見る
もうすぐ、ご返礼の準備が完了します。
2024/07/26 08:52こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
ご返礼の準備
2024/07/18 09:48こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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