支援者数500名まで目前!このプロジェクトで蒔かれた種が、どんどん成長しますように。今年の1月4日から始まった旧カトリック清水教会聖堂の解体工事は、9月5日をもって全ての搬出作業を終了しました。最初は測量・調査から始まり、移築再建へ向けた極めて慎重な解体作業を経てここまで来ました。搬出された解体資材は、現在は市内の倉庫にて保管されています。リブヴォールト天井の一部一つ一つナンバリングされた資材88年もの間教会として働き続けた解体資材たち。また清水のどこかでその美しい姿を見られる日まで、しばらくお別れです。★リターン品追加しました!「ポストカードコンプリートセット」静岡の写真スタジオ「LOCA STUDIO」撮影の、解体前の聖堂の思い出がぎゅっと詰まった美しい20枚です。クラウドファンディング終了まで36時間をきりました!地元住民が立ち上がってできた「活かす会」。本クラウドファンディングプロジェクトの準備は、昨年の11月より始まりました。この長きにわたる挑戦は、いよいよ明日で終了となります。どうぞ最後まで応援いただけましたら幸いです。一般社団法人 旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会2024年10月8日
静岡 の付いた活動報告
支援額700万円まで目前!皆様の応援のおかげでここまで来ることができました!現在の支援者数はなんと460名にものぼっています!元々は一人一人の「聖堂を残したい」という思いで始まったこのプロジェクト。少しずつの力が集まって静岡を越え、全国的な大きな力になってきているのを実感しております。今回は漆喰画と絵画作品を担当くださった静岡市清水区出身で美術家の薩川紗央氏にリターン制作への思いをお聞きしました。職人が漆喰を剥がしている様子(今年2月)剥がされた漆喰剥がされた漆喰はアート作品へQ.初めて聖堂に入ったとき、どんなことを思いましたか?A.私が初めて聖堂に入ったのは子供の頃で、聖母保育園の卒園生でもなければ信者でもないのに、勝手に忍び込んでいました。“おばあちゃんち”みたいな古い日本家屋にいるような懐かしさと、カトリックの長い歴史と信仰が築き上げてきた西洋美術の圧倒的な美しさ。あの清水の「聖域」が心に一本の芯を通すような感覚は、今でも忘れられません。そして近所に当たり前のようにあの教会があったので、子どもの頃は“各地域にあのレベルの教会があるものだ”と勘違いしてしまい、市外の他の教会に訪れた時には「やけに質素だな、、」と思うようになってしまっていました。油絵制作途中の様子Q.どんなことを意識してリターン品を制作されましたか?A.私が「活かす会」の活動に参加したのは昨年末からでしたが、旧聖堂のお話を色々な方から聞いていく中で多かったのが、「あの教会はかわいい」という声でした。清水区出身のさくらももこさんが、清水のことを「のん気な港町」とおっしゃっていましたが、旧聖堂のデザインはまさに清水のそんな可愛らしさがある気がします。絵画を制作するにあたっては、活かす会のロゴやグッズの原画を担当された挿絵作家の山田ケンジさんのイラストがすごすぎて、プレッシャーで私も胃がキリキリしていました。でも私はモネに憧れて美術を志し、油絵を専門に学んできたので、故郷の教会を油絵で描けるなんてモネの代表作「ルーアン大聖堂」みたいで素敵だな、こんな機会二度とないなと思い、担当させていただきました。この度はこのプロジェクトに参加させていただくことができて、大変光栄です。私の制作した絵画をお選びくださったご支援者の皆様にも深く感謝申し上げます。心を込めて仕上げさせていただきます。「旧カトリック清水教会解体資材展」展示の様子(現在は展覧会は終了しております)クラウドファンディングは10/9(水)23:59まで!引き続き皆様の温かいご支援、応援、情報拡散のご協力をお願い申し上げます!一般社団法人 旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会2024年10月5日
支援額が650万円を超えました!皆様からの温かいご支援、本当に本当にありがとうございます!プロジェクトを進めるにあたっては、旧聖堂関係者の皆さまはもちろんですが、クリエイターの方々にも大変お力をお借りしました。今回のクラウドファンディングでは、聖堂の「解体資材」を使用したグッズを一部リターンとしています。解体資材の約9割は再建時に再び使用される予定のため、限られた資材のみで制作・表現するという課題に対し、見事な製品をご作成くださった木工作家の横山文昭氏にリターン制作への思いをお聞きしました。解体資材コースター制作の様子解体資材ミラースタンド制作の様子解体資材フォトスタンド制作の様子横山さんは静岡の牧之原市出身で現在は滋賀にお住まいですが、リターン制作をする前に「実際に聖堂を見ておきたい」と、聖堂の解体前の昨年末に、はるばる清水までお越しくださいました。Q.初めて聖堂に入ってみたとき、どんなことを思いましたか?A.ステンドグラスの窓からの光、リブヴォールトの天井に映る青いグラデーション、薔薇窓から差し込む光と、神聖で上品さを感じました。日本の職人の技術力、意地とプライドを感じましたね。戦前からあるとは思えない重厚さと、手入れの行き届いた空間で、日々訪れてきた方達の想いを感じました。Q.どんなことを意識してリターン品を制作されましたか?A.教会の一部を生かして木製のリターン品を制作させてもらうことになったときに、歴史的価値のある建物の一部を如何に生かすかというプレッシャーと、支援してもらうことに値する物を作らないといけないプレッシャーを感じて胃がキリキリしていました。聖堂を訪れた時に四つ葉や三つ葉のモチーフが特徴的に装飾されていて「これだ!」と閃いて、教会の馴染みの装飾が日常生活に溶け込むような物になったらいいなと制作しました。今回このプロジェクトに携わることが出来てとても感謝しております。当時のキズが残っている聖堂の床材これらのリターン品の現物は、松坂屋静岡店さま、静岡PARCOさまで展示中です。クラウドファンディングは残り一週間。引き続き皆様の温かいご支援、応援、情報拡散のご協力をお願い申し上げます!一般社団法人 旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会2024年10月2日
クラウドファンディングは、残り20日をきりました。たくさんのご支援、本当にありがとうございます。6月26日に放送され、好評を博したNHKの人気番組『解体キングダム』の「戦前の傑作 木造教会を解体せよ」の再放送が決定しました!NHK「解体キングダム」『戦前の傑作 木造教会を解体せよ』再放送2024年9月23日(月・祝)16:45〜浜松出身で一級建築士の資格を持つ人気モデル・女優の田中道子さんが取材に来てくださり、活かす会理事の松永和廣氏が解体現場の解説をします!NHK様にご作成いただいたイラストやCG、ご収集いただいた資料により、旧カトリック清水教会の歴史や構造を非常に分かりやすく編集いただいています。旧聖堂の価値や魅力がぎゅっと詰まった番組、前回の放送を見逃された方も、2回目の方も、ぜひご覧ください!ご支援くださった皆さまへ。本プロジェクトを応援くださっている皆さまへ。活かす会理事 前嶋俊彦氏よりご挨拶。平素より当法人の活動にご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。また、先日まで松坂屋静岡店様にて開催されておりました「旧カトリック清水教会 解体資材展」にも多数のみなさまに足を運んでいただきましたこと、重ねて厚く御礼申し上げます。私は、母親が住み込みで清水教会に赴任していたフランス人神父様の家政婦的な仕事をしていた関係で、幼少時代より中学生まで清水教会で暮らしていました。聖堂や保育園が遊び場で、当時の友人たちには「教会の子」と思われていたかも知れません(笑)日常生活では神父様方とは家族のように一緒に食卓を囲むこともよくあり、父が寿司を握って神父様方に振舞ったり、バーベキューをしたりしたことが思い出されます。神父様たちから海外の話を聞くのも楽しみのひとつでした。当時はしばしばDVを受けた女性が教会に逃げ込んできたり、ホームレスの方が一夜の眠る場所と食事を求めて教会を訪れたりして、神父様と母が丁寧に応対していました。恐らくその方々が救いを求めに教会へ来る目印として聖堂がマストアイテムになっていたことでしょう。宗教施設としての役割を終えた聖堂が、定年を迎えセカンドライフが始まるのと同じように、移築され新たに市民の物として憩いの場に生まれ変わり、いつまでも清水の街と共にあってほしいと強く願います。それが様々な形で街の人たちと歩んできた宣教師たちの思いを継承することになるのではないかと思うのです。当法人は企業等の後ろ盾を持たない賛同者お一人お一人の思いで出来上がっている団体です。今後とも変わらぬご支援、応援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。一般社団法人 旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会理事 前嶋俊彦
「旧カトリック清水教会解体資材展」が終了しました!ご来場くださった皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました!7月24日(水)〜9月13日(金)まで松坂屋静岡店さまで開催していた解体資材展が、無事に展示を終了いたしました。会期中は本当に大勢の方に足を運んでいただき、貴重な解体資材や聖具を間近でご覧いただくことができました。天井照明と聖櫃会期中はトークイベントやワークショップなどのイベントにもたくさんの方がご参加くださり、旧聖堂の思い出を持つ方々と直接お話しできる機会もありました。また、解体資材展は多くのメディア様にも取り上げていただきました。ご取材、ご掲載いただきました静岡新聞様、朝日新聞様、中日新聞様、毎日新聞様、NHK静岡様、読売新聞様(順不同)、ありがとうございました。リブ・ヴォールド天井部の木材の骨組みこの度はこのような貴重な機会を頂きまして、松坂屋静岡店さまをはじめ、関係者各位には多方面からご尽力いただきましたことを厚く御礼申し上げます。解体資材展は終了しましたが、リターン展示は北館3階で継続中です!返礼品の現物は引き続き松坂屋静岡店さまの北館3Fでご覧いただけますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください!また、静岡PARCOさまでのリターン展示も5階に移動し、大道芸ワールドカップ様と一緒に拡張展示していただいています!パルコさまでの展示もぜひご覧いただけましたら幸いです。ご支援くださった皆さまへ。本プロジェクトを応援くださっている皆さまへ。活かす会副理事長 小林靖明氏よりご挨拶。7年前の2017年秋に、月見町カトリック清水教会の信徒の方の葬儀が行われ、初めて聖堂の中に入りました。その時の聖堂の中の美しさと荘厳さに魅せられたことを、今も鮮明に覚えております。その翌年8月に夏休み子ども平和講座が岡交流館で開催され、地域の子どもと一緒に参加して、清水区内、主に入江・浜田・岡地区のお寺、橋などの建造物、そして清水教会など戦争中に空爆や潜水艦からの艦砲射撃による被害の様子を、現地を訪問して説明を受けて勉強させてもらいました。特に清水は当時軍需工場が多く点在しており、1944年12月27日から1945年8月2日の渡り10かいの空撃を受けた。中でも7月7日の空襲は激しかった。清水市街は戦争被爆地であったが、奇跡的に清水教会の聖堂は被災することなく、戦禍から免れた。しかも聖堂は負傷した市民の救護所となり、ドラエ神父はフランスに帰らずに介護に奔走され、朝夕平和への祈りを捧げられたとの話を聞き、深い感銘を受けました。この「平和への祈り」「平和の尊さ」を語り継ぐのが、私たち世代の使命だと深く感じました。2019年より「旧カトリック清水教会聖堂」保存のための嘆願署名に岡地区連合自治会として積極的に参加して、16町内の会員約2000人の署名が集まりました。そして聖堂保存の活動を続けてきましたが、2022年7月30日横浜市教区より「聖堂は他の場所に移築する場合にのみ、それに応ずる」との通達が出されました。現在私たちは一般社団法人旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会を設立して新しい移築先を求めて活動をしています。どうぞ引き続きご支援ご協力をお願いいたします。一般社団法人 旧カトリック清水教会聖堂の木造ゴシック建築を活かす会副理事長岡地区連合自治会 前会長 小林靖明