ご支援者のみなさま。
この度は多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。
プロジェクト担当をしております、東京ソワールの島村でございます。
本日は、ドレスのようなパンツスーツの「パンツへのこだわり」についてご報告をさせて頂きます。
通常、パンツのシルエットを綺麗に魅せるにはスッキリとした細身のラインに仕上げることが多いですが、それだとサイズ感にやや窮屈さが生じてしまい、サイズカバーの機能としてはやや劣ってしまうことがございます。
逆にサイズカバーの機能を生み出そうとすると、ワイド感が出てしまい、スッキリとしたシルエットが生み出しづらくなります。
「たためるフォーマル」は伸縮性と落ち感が優れた素材を使用しておりますが、素材の特性から、フォーマル特有のきちんと感を表現することが非常に難しい素材でもあります。
今回のパンツスーツでは、その両方を実現するためにどのようなパターンにしていくか、プロジェクトチーム内で協議を重ねに重ね、実現に至りました。
■きちんと感をだすには?
ワイドパンツできちんと感を表現するとなると、最も重要なポイントは「センタープレス」(真ん中にカチッとした折り目のプレスが入っていること)です。
今回使用している素材ではプレス加工が出来ない為、そのように見えるにはどのようにしたらいいか検討を重ねた結果、ウェストのタックを深めに入れてひざの辺りまでプレスが入っているように見える仕様にすることで作業を進めました。
タックを入れることでサイズカバーの機能も生み出すことが出来る考え、多めにタックを取ってみたのですが…今度はシルエットがきれいにおさまらない。
この「きちんと感」と「サイズカバー」を両立させるために適度なタックの深さはどのくらいか、ミリ単位で修正を重ね生み出されたものが、今回の「ドレスのようなパンツスーツ」となります。
いかがでしたでしょうか?
次回は裾の仕上がりに対するこだわりをお伝えしたいと思います。
引き続きよろしくお願い致します。