自己紹介

バンドネオン奏者の早川純と申します。

バンドネオンという楽器をご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、NHKのテレビドラマ『岸辺露伴は動かない』という作品で流れていたアコーディオンのような楽器です。ちなみにドラマでの演奏と、ソロ曲の作曲は私が担当しております。

日本でプロの音楽家として活動して参りましたが、2013年に渡仏して2年ほどヨーロッパでの演奏活動を経て帰国したのが9年ほど前。バンドネオン奏者としての活動を継続しつつNPO法人LOCO企画を立ち上げ、伝説的なバンドネオン奏者であるフアン・ホセ・モサリーニ氏をはじめとするヨーロッパの演奏家を招聘したスペシャルな公演実施も続けて参りました。

2017年横浜みなとみらいホールで、師であるモサリーニ氏と共演

マイナーな楽器のため日本ではあまり知られておりませんが、2022年には、イタリアのサルデーニャ島で行われたバンドネオンの国際コンペティションに出場して優勝。合わせて聴衆賞もいただきました。

2022年8月サルデーニャ島で行われた国際コンクールで優勝

私の音楽家としての感覚的な部分には、モサリーニ師の存在が大きく関わっており、彼が本国アルゼンチンを離れて新しい基礎を築き上げた、ヨーロッパで独自に発展しているタンゴ・シーンに、本場アルゼンチンとはまた違った魅力や可能性を感じ続けています。音に対する感性が鋭敏で、ヨーロッパの伝統である西洋芸術音楽との深い関わりを感じます。

ヨーロッパからの帰国後も様々な形で演奏活動をしております。バンドネオンのホームベースというべきアルゼンチンタンゴはもとより、ジャズの鬼才、菊地成孔氏のユニットへの参加。また近年では趣味のバイクを移動手段として、全国各地を巡るソロツアーを行ったりもしています。

愛車のSR500と共に

このプロジェクトで実現したいこと

フランス在住時に結成したユニット、HAYAKAWA TERUGGI TRIO（ハヤカワ・テルージ・トリオ）は、日本人のバンドネオン奏者・作曲家である私と、アルゼンチン系フランス人のベーシスト・作曲家のLeonardo Teruggi（レオナルド・テルージ）の共同プロジェクトとして活動を開始しました。

2022年からベルギー人ピアニスト、Ivo De Greef（イーヴォ・デ・グリフ）を迎え、2023年にパリ郊外で新アルバムのレコーデイングを実施。そして今年3月に『CANTOS』をリリースしました。

HAYAKAWA TERUGGI TRIO『CANTOS』 LOCO-2407

この度、このアルバムを携えて11月に日本ツアーを予定しており、実施のための資金をカンパいただければと思い、クラウドファンディングを計画させていただきました。

コンサートは川崎、名古屋、大阪、東京での実施を予定しています。フランスとベルギーの一流の音楽家と共に創り上げる、ここでしか聴けない唯一無二の音楽を、一人でも多くの方にお届けしたいと強く願っております。

★2024年11月　HAYAKAWA TERUGGI TRIO 『CANTOS』ツアー日程

11/5 Tue　川崎　ミューザ川崎　市民交流室
　　　　　　18:30op　19:00st
11/7 Thu　名古屋　メニコンHITOMIホール
　　　　　　18:30op　19:00st
11/8 Fri　大阪　島之内教会
　　　　　　18:30op　19:00st
11/10 Sun　東京　マリーコンツェルト
　　　　　　18:15op　18:45st

ご予約フォーム→　https://x.gd/nx7Nv　
お問合せ：NPO法人LOCO企画　
　　　050-7107-8078　tangoloco2014@gmail.com

2024ツアーチラシ

プロジェクト立ち上げの背景

ヨーロッパから二人の音楽家を招いての公演は、昨今の円安の煽りも受け、経済的な理由からも極めて困難な状況となっております。このようなご時世、昨年のレコーディングを含めたアルバム作成も決して容易なものではありませんでした。しかしこのトリオは、音楽家として私が今最も力を注いで皆さんに音を届けたい活動です。もちろん継続にあたってなんのリスクも負わないつもりはありません。これまでも、そしてこれからも、時には赤字を負ってでもという覚悟で活動してはおりますが、結果的に行き詰まってしまっては活動を続けていくことはできません。

今回、クラウドファンデイングを実施することで、活動自体をこれまで知っていただけなかった方にも目にとまるよう努め、一人でも多くの方がこのユニットの存在を知り興味を持ってもらい、実際にその音楽に触れていただくことで、継続的な活動につながればと思いました。タンゴの本場アルゼンチンでも聴くことのできない、ヨーロッパと日本が融合して生み出された繊細で情感溢れる音楽、「芸術タンゴ」の世界を日本でご紹介したいのです。

レコーディングの終了を祝して

リターンについて

ご協力への感謝の気持ちを込めた、ツアープログラムへのお名前の掲載。出演メンバーのお礼メッセージ動画の提供。オリジナルグッズの製作・提供。出演者のオリジナル曲の楽譜や日本未入荷の希少音盤などを提供。またちょっと変わったところでは、早川の自家焙煎コーヒー豆など提供いたします。

高価リターンとして、早川とレオナルドいずれかの作曲・編曲など、バラエティに富むリターンを提案させていただきました。

詳しくは是非、各リターンの情報をチェックしてみてください。気になるものがきっと見つかることと思います。

スケジュール

2024年
7月中旬　  HAYAKAWA TERUGGI TRIO 2024日本ツアーの告知開始
8月上旬　  クラウドファンディングの開始、『CANTOS』の全国流通スタート
10月中旬　クラウドファンディングの終了
11月上旬　HAYAKAWA TERUGGI TRIO 2024日本ツアーの実施
11月下旬　リターン発送開始
2025年３月末　リターンの終了

2022年、大阪島之内教会での公演の様子

資金の使い道

設備費：約40万円
人件費：約65万円
交通費：約50万円
宿泊費：約20万円
広報費：約15万円
ビザ取得費：約5万円
CAMPFIRE 利用手数料（17％+税）

諸々合わせておよそ200万円ほど掛かる経費の補填として、大切に活用させていただきたいと考えております。

2023年、パリにて

最後に

昨今、世に溢れている音楽は刺激に満ちています。複雑なリズムや思いもよらないようなコードワーク。超絶技巧や名人芸のようなテクニック。ユーモアや知的な音遊びの探求。このような音楽が溢れる現代、いつの間にか失われつつある本来の魅力があるのではないか。私がLeonardoやIvoと追い求めているものは、まさにそんな音楽の本質的な部分＝歌（CANTOS）なのです。

『CANTOS』レコーディング風景

我々の師である、Juan Jose Mosaliniや、ジャンルを越えて往年の音楽家たちが体現していた、音自体の濃密さ、雄弁さ。メロディーの美しさ、儚さ。そんな音楽の魅力を、このトリオの活動を通して、再発見・再提示していきたいと考えています。

大きな資本に頼らずに真摯に音楽に向かうことの難しさを感じます。しかし、信念を持って我々の音楽を続けていきたいと思います。どうか、この活動継続の為に、皆さんの力をお貸し下さい。全身全霊をかけて、音楽の形で感謝の気持ちを還元してまいります。

2022年、東京マリーコンツェルとでの公演の様子