自己紹介
・ベルリン・フンボルト大学のろう者学・通訳学科のレーワイ洵子と申します。
・日本でろうと聴通訳者についての研究を行っています。
・私は通訳学の修士号を持っています。
・通訳学の学士課程と修士課程のプログラムの教師です。
解決したい社会課題
ろうの手話使用者の手話には、様々な方言、古い手話や新しい手話の使用、話し言葉に近い手話の使用(対応手話)などがあります。また、ろうの手話使用者は、何歳で手話を学んだか、生まれつきろう者か、話し言葉を学んでからろう者になったか、健聴者から音声による話し言葉の使用を強制された、または手話を使うことを許されなかったかなど、さまざまです。
手話通訳に関しては、個人のニーズに合わせて通訳することは非常に難しいです。そのためには、深く、質の良い通訳訓練が必要であり、適切な試験・認定制度とその後のさらなる訓練が必要です。日本の状況を見ると、こうした面で多くの課題があることがわかります。
この研究では特に会議通訳、法廷通訳、心理療法における通訳という、需要の高い3つの通訳の場面に焦点を当てて研究しています。
特にこのような需要の高い通訳場面では、ろう通訳者が必要とされます。ろう通訳者はネイティブの手話通訳者として、ろう者と聴者の相互理解と信頼をサポートする自然な言語スタイルで通訳を提供します。
残念ながら、日本ではろう通訳者はまだほとんどいません。というのも、訓練の選択肢がほとんどないからであり、試験や認定制度においても、リスニングのパートがあるなどの差別があります。多くの場合、差別は知識不足から来るものですが、無知から来るものでもあります。
このプロジェクトで実現したいこと
この研究プロジェクトは、ろうと聴の手話通訳者に関する科学的情報を提供することで、これらの問題(解決したい社会課題参照)を調査するものです。このプロジェクトの中で、ろうと聴の手話通訳者のための質の高い通訳を発展させます。研究成果は英語で出版されるだけでなく、国際会議やセミナー、日本国内でも日本語と日本手話で発表されます。これはデータの収集と分析が日本で行われただけでなく、日本のろう者コミュニティと日本の手話通訳者がその恩恵を受け、コミュニケーションが十分に機能するための質の高い通訳サービスを受け、提供できるようにするためです。
研究プロジェクトの目的は日本手話や日本語の知識レベルが異なるろう者とのコミュニケーションを成立させるためのろう通訳者、コーダ通訳者、非コーダ通訳者によるろう者のニーズに合わせた通訳において、通訳方法がどの程度異なるかを明らかにすることです。
さらに詳しく言うと、通訳者がどのようにろう者のニーズに合わせて通訳を行うか、どの ようにニュアンスを通訳するか、またどのような問題解決策を用いるかについて見ています。
裁判の通訳場面と心理療法の通訳場面をシミュレートしています。そのための台本は、法律の専門家と心理療法士の協力のもと、可能な限り本物に近づけるよう作成され ています。
また、よりリアルさを追求するために心理療法では本物の心理療 法士が、裁判の場面では本物の裁判官や弁護士が参加する予定です。
各場面には 2 つのろうの手話ユーザーのタイプがあります。1つは日本手話の手話ユーザー、もう1つは日本対応手話の手話ユーザーです。
これらの3つの通訳場面を撮影し分析します。
スケジュール
・2月 心理療法の通訳場面
・3月 裁判の通訳場面
資金の使い道
集めた支援金の使用用途:
・通訳場面に使用する施設の利用料
・通訳場面の参加者への謝礼
・必要機材の購入
最後に
この重要な研究を行うための資金援助を得たいと思っています。
私はインスタグラムに研究アカウントを持っており、そこで研究の最新情報を発信しています。
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<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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