2018/10/04 14:26

第1弾でご支援頂いた皆さま

リトアニアを日本に広める活動をしております橋本佳樹です。
改めまして第1弾でのご支援ありがとうございました。唐突ですが今回は活動報告として、この夏の出来事を少しプライベートな部分も含めて綴らせて頂きます。少し長くなりますがお時間のある時にぜひ読んで頂ければと思います。

 

▼おかげさまで

反響があるか不安なまま始めたリトアニアプロジェクトでしたが多くの方の支援に勇気をもらい、プロジェクトを継続していけることになりました。

リターンの発送を終えた後は次回以降のプロジェクトの準備を始めていました。次回輸入する銘柄を吟味して予算を見積もってプロジェクトの支援額を検討する。数字と"にらめっこ"する日々でした。

 

▼ブルワリーに成功の報告

7月末から2週間ほどリトアニアに行ってきました。

ブルワリー巡りが旅の目的の一つで、まず皆さんに支援して頂いた「リエトゥヴィシュカス・ミドゥス」へ成功の報告と次回輸入予定のお酒について話し合いました。輸出の担当が社長の娘さんに変わってから初めてご挨拶させて頂きました。若いのにとても熱心に仕事をされていてわからないことも後日ちゃんとメールで報告をくれる心強い担当のグオステさん。国家遺産を家族で守る。凄いことですよね。


リエトゥヴィシュカス・ミドゥス歴代のボトルたち

ブルワリーの近くには豊富な水源として有名なビルシュトナスという町があります。ネムナス(英語ではネマン川)と呼ばれる隣国ベラルーシからバルト海まで横断する巨大な川の脇にあるレストランでネムナスで取れた魚料理を頂きました。雄大で静かな大河のほとり、自然の強さを感じる場所でした。



社長のバリュケヴィチュスさんと娘で輸出担当のグオステさん

その際に、少し前に日本のメディアが取材に来たと教えて頂きました。その記事は現在JALの機内誌「SKYWARD」10月号で掲載されています。リトアニアの蜂蜜について特集された記事の中で皆さんが支援してくださった蜂蜜酒ミード「スタクリシュケス」についても触れられているので機会があれば是非ご覧になってください。

その他にも多数のビールブルワリーを訪れました。どれも歴史ある場所で日本では絶対に体験したことのない味を提供できる銘柄ばかりなので、いずれ皆様に提供できるよう頑張りたいと思います。

 

▼バルト海と世界遺産

夏に訪れるのは今回が初めてだったので西海岸のバルト海や世界遺産クルシュー砂州にも訪れました。Tシャツでも汗をかくくらい暑くて驚きましたが「こんなに暑い夏は珍しい」らしく、これだけ自然に囲まれた国でも温暖化の影響が出ているのかと感じました。

クルシュー砂州は全長98kmの砂地として世界遺産に登録されていて、ここでもまた雄大な自然に圧倒されました。夏はリトアニア中から海水浴に来る人と観光客で賑わいます。リトアニアの西岸はジェマイティヤやサモギティアと呼ばれる古くからの民族が培った独自の文化が残っていて、その一つに"パガン"と呼ばれるキリスト教が伝わる前の信仰の文化があります。主に木々や生き物(蛇や蜂など)を信仰していたようですがクルシュー砂州の終着点では木でできた柵に蛇の彫刻がありパガン文化を垣間見ることができました。


クルシュー砂州とバルト海

 

▼フィアンセと家族

フィアンセのサンドラと彼女の家族は私をいつも温かく迎えてくれます。サンドラ以外は日本人との接点は全くないのに本当に嬉しいことです。サンドラには20歳(身長2m!)と11歳(英語が達者!)の弟がいて私を含めた4人の共通点はドラゴンボール好き。共通の話題があるのは良いことですよね。家族みんなで庭でBBQをしてお母さんから息子が一人増えると言ってもらった時には本当に嬉しかった。良い思い出になりました。

もう一つの一大ミッションは日本での入籍に必要な書類を間違いなく手配すること。国際結婚は手配する書類が複雑なので確認をしながら慎重に進めました。日本語訳(自作でOK)をつける必要があったのでサンドラがリトアニア語から英語に、私が英語から日本語に翻訳。まさに共同作業でした(笑)

リトアニア滞在の後サンドラと一緒に日本に戻り、役所へ行って入籍の手続きをしました。3時間ほど待ちましたが書類が有効かどうかの確認がすぐには取れず、夕方に電話で連絡があり無事入籍できました :)

彼女は私に新しい生き方や価値観を提供してくれるとても刺激をもらえる人。森の匂いが好きだったり、虫や蛇を平気で触れたり、健康に気を使ったり、山や海を見て感動したり、当たり前の事がどれだけありがたいかちゃんと分かっていて、ハッとさせられることも多いです。絶叫マシンとホラー映画好きなところも少しずつ理解できるようになりました(笑)


妻の実家はヴィサキオルーダと呼ばれる自然いっぱいの田舎町

 
▼地味な国リトアニア

リトアニアの都心部には色々なものが集まっていますが、地方にももちろん良いものがたくさんあります。英語話者ではない地元の人々が守る伝統的なものもサンドラと2人ならきっと日本の皆さんに紹介して行けると思っているので、これからもこの活動を頑張っていきたいと思っています!

お酒に限らず、色々なものを、色々な人へ。

リトアニアは地味な国かもしれませんが、私に喜びを与えてくれるこの国を日本の皆さんにもぜひ紹介し続けていきたいと思っています。それも皆さんの協力があってこそなので、これからも応援して頂けると嬉しいです。

 

橋本佳樹 & 橋本サンドラ ;)