▼はじめにご挨拶
はじめまして橋本佳樹と申します。突然ですが私にはリトアニア人の婚約者がいます。海外留学中に出会いその間に彼女の国を何度も訪れました。自然は雄大だし、食事は見たこともないレシピ、お酒の種類も豊富で次第にリトアニアという国そのものに愛着が湧くようになりました。
何度目かのリトアニア旅行の帰りに空港土産で買ったミニチュアボトルのお酒。飲んでみると衝撃の美味しさで、それが蜂蜜酒ミードとの最初の出会いでした。日本ではまだ馴染みの薄いお酒ですが、女性にもオススメできる甘い飲みやすさに歴史やエピソードなど知れば知るほどその珍しさに魅せられてしまいました。
そんなリトアニアが国家遺産に指定する「蜂蜜酒ミード」と「蜂蜜リキュール」をご紹介させて頂きます!
▼クラウドファンディングでやりたいこと
留学から帰国してから彼女との結婚を意識した頃にリトアニアを日本で広めたいと思うようになり、その後小規模ではありますが輸入業を始めました。その第一弾に選んだのがあの衝撃以来ずっと大事に温めてきた蜂蜜酒ミードです。お酒の輸入には販売免許や税関など多くの手続きが必要ですが多くのサポートを頂き実現できる運びとなりました。
リトアニアという国の魅力とまだまだ眠るリトアニア産のユニークなものを沢山の方にお伝えし続けていきたいと思いクラウドファンディングに挑戦します!どうぞお付き合いください!
▼お酒の起源になった蜂蜜酒
今日ではビールやワインにウィスキーなど色々な種類のお酒がありますが、世界最古のお酒が何かご存知でしょうか?
今から約9000年前、日本では縄文時代にあたるこの時代に蜂蜜のお酒「ミード」が作られ始め、これがお酒の起源だと言われています。熊が荒らした蜂の巣に溜まった雨水が発酵してお酒になり、狩人がそれを飲んだのがミードの始まりというエピソードが残されています。
また、中世ヨーロッパでは子宝に恵まれるとされ新婚夫婦が毎月訪れる満月の夜にミードを飲んで子作りに励んだことで、"ハネムーン"の語源にもなった古い歴史を持つお酒です。
現在もヨーロッパを中心に愛飲されており、古代を描いた映画の宴のシーンをはじめ「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」にも登場しています。ヨーロッパではミードが文化として根付いているのです。
▼イギリス女王も惚れたリトアニアの「蜂蜜酒ミード」
東ヨーロッパに位置するリトアニア。お酒大国としても有名で、一人当たりのお酒消費量は常に世界1〜3位にランクインしています。リトアニアでは古くから家庭でも醸造するほどミードが愛されてきました。
国内で唯一ミードを醸造し続ける「リエトゥヴィシュカス・ミドゥス」醸造所がリトアニアのミード文化を支えています。国産蜂蜜の甘みと国産ハーブの香りをそのまま活かし、甘味料・香料・着色料などは使用せずに醸造されるアルコール12%のミードです。
醸造所のある町の名がそのまま名前にもなったミード「スタクリシュケス」は「リトアニア国家遺産」であるとともに特定原材料で醸造することで「PGI(欧州地理的表示保護)」にも指定されその品質が保護されています。 さらに、16世紀のイギリス女王エリザベス1世がかつて愛飲したミード同様にハーブが使用されていて、1972年にエリザベス2世が特許を与えたという極めて特殊な銘柄でもあります。
▼蜂蜜酒を蒸留して造られた「蜂蜜リキュール」
先ほどご紹介したリトアニア国家遺産のミードを蒸留し、14種類のハーブの蒸留酒とベリー果汁を掛け合わせて造られたのが「ミードネクター」と呼ばれるアルコール50%の蜂蜜リキュールです。
「スクティニス」と名付けられたこの銘柄はハーブの複雑で豊かな香りに蜂蜜の甘味がほのかに感じられる美しいルビー色のお酒で、こちらも「リトアニア国家遺産」に指定され国の伝統酒として保護されています。
▼リトアニア伝統の蜂蜜酒がアジア初上陸!
ご紹介したリトアニアミードと蜂蜜リキュールはこれまでアジアには入っていませんでした。今回の日本上陸がアジアにとっても初上陸となります。
まだアジア圏では馴染みの薄いミードですが、ヨーロッパを中心に培われたその歴史の深さにきっとあなたも虜になるはずです。ぜひ、これを機会にあなたの日常の食卓でもミードを楽しんで頂けると嬉しく思います。
▼飲み方も色々
▼コメントのご紹介
リトアニア伝統のお酒ミードを知る方から届いたコメントをご紹介させて頂きます。
<The Old Arrow 支配人 北本将さん>
『濃厚で古典的なミードや軽めでモダンなミードなど各種置いていますが「スタクリシュケス」はミディアムボディでとてもバランスが良いです。菩提樹の花やジュニパーベリーなどのボタニカルが蜂蜜の香りを引き立て、甘すぎずフレッシュな仕上がりで香りも個性があり当店で一番人気のミードです。』
『「スクティニス」は蜂蜜の甘さにジュニパーベリーの香りやカラントの酸味が融合して、アルコール50%を感じさせない爽やかさと飲みやすさがあります。日頃そんなに強いお酒を飲まないけれど"これは大好き"とリピートするお客様も多いお酒です。ストレートかロックまたは少量の水で割ると味と香りを存分に楽しんで頂けます。カクテルのベースとしても珍しく、そして素晴らしいお酒だと思います。』
〜 プロフィール 〜
中世ヨーロッパの酒場をイメージしたパブ「The Old Arrow」を2017年東京・西荻窪にオープン。また、バンド「ステラミラ」メンバーとしてバグパイプなどの古楽器を演奏し中世の大衆音楽や伝統音楽を融合させた新たな音楽世界を創り出している。
<料理研究家・フォトエッセイスト 口尾麻美さん>
リトアニアは、国土の1/3を占める豊かな森の恵みとともに生きる、おとぎの国のような国。その森の恵みのひとつがハーブ。リトアニアを旅した時は、行く先々で100年前のレシピで作ったという家のハーブ酒をふるまわれたのを思い出します。家族のお祝い事には欠かせない伝統酒と家族の健康を守ってきたハーブ。ミードはそんなリトアニアを暮らしを今に伝えるお酒のひとつ。食前や食後に楽しんでもいいし、ミードネクターはハーブティーに少し混ぜて飲むと体がとてもあたたまって風邪の時にはおすすめの飲み方です。
〜 プロフィール 〜
世界を旅して体験した各地のユニークな食材、道具、家庭料理を本、雑誌、料理教室などを通して日本国内に提案。著書に「旅するリトアニア」(グラフィック社)など。
▼リターンについて
500mlブランドボトルのセットと40mlミニボトルのセットをそれぞれご用意しました。さらにリトアニアに関する情報や小ネタを集めた自作の小冊子「明日話したくなるリトアニア」が付きますので、お酒を飲みながらリトアニアの話で盛り上がって頂ければ嬉しいです!
そしてリトアニア旅行を計画している方には私からの旅行計画サポートもさせて頂きます!日程・観光・フライトなどなど私の持ちうる全ての知識をご提供します。こちらはリトアニア旅行が決まっている方のみとさせて頂きます。
▼今後の展望
今回ご紹介した醸造所では他にも数種類のミードが醸造されています。新たな銘柄をご紹介して今回の「スタクリシュケス」と飲み比べて頂いたり、アルコール6%のミード(ハニービール)やプロポリスのリキュールという個性的な銘柄もありますので、ミード一つとってもまだまだ紹介したりないくらいです。
また、11世紀から家庭醸造が始まったリトアニアビールは無濾過のビールが多く味わいも昨今のクラフトビールブームの中にあっても個性がしっかり立ったものばかりです。
こうしたお酒を日本の皆さんに知って頂けるように、現地醸造所との関係を築いたり新しいものを発見できるよう努力して参りたいと思いますので、ぜひ今後の活動にもご注目頂ければと思います。
▼おわりに
まだまだ知られていない大自然の国「リトアニア」には珍しい物や魅力が詰まっています。まずはこの蜂蜜酒を通してその歴史や珍しさに触れて頂き少しでもリトアニアに興味を持って頂ければ嬉しいです。
そしてまた日本に入っていないリトアニアのお酒を今後も紹介していきたいと思っています!
平成21年4月16日 酒類販売業免許取得 武中法68
最新の活動報告
もっと見る第二弾プロジェクト公開日時決定!
2018/10/27 10:53こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
この夏の出来事
2018/10/04 14:26第1弾でご支援頂いた皆さま リトアニアを日本に広める活動をしております橋本佳樹です。改めまして第1弾でのご支援ありがとうございました。唐突ですが今回は活動報告として、この夏の出来事を少しプライベートな部分も含めて綴らせて頂きます。少し長くなりますがお時間のある時にぜひ読んで頂ければと思います。 ▼おかげさまで 反響があるか不安なまま始めたリトアニアプロジェクトでしたが多くの方の支援に勇気をもらい、プロジェクトを継続していけることになりました。 リターンの発送を終えた後は次回以降のプロジェクトの準備を始めていました。次回輸入する銘柄を吟味して予算を見積もってプロジェクトの支援額を検討する。数字と"にらめっこ"する日々でした。 ▼ブルワリーに成功の報告 7月末から2週間ほどリトアニアに行ってきました。 ブルワリー巡りが旅の目的の一つで、まず皆さんに支援して頂いた「リエトゥヴィシュカス・ミドゥス」へ成功の報告と次回輸入予定のお酒について話し合いました。輸出の担当が社長の娘さんに変わってから初めてご挨拶させて頂きました。若いのにとても熱心に仕事をされていてわからないことも後日ちゃんとメールで報告をくれる心強い担当のグオステさん。国家遺産を家族で守る。凄いことですよね。 リエトゥヴィシュカス・ミドゥス歴代のボトルたち ブルワリーの近くには豊富な水源として有名なビルシュトナスという町があります。ネムナス(英語ではネマン川)と呼ばれる隣国ベラルーシからバルト海まで横断する巨大な川の脇にあるレストランでネムナスで取れた魚料理を頂きました。雄大で静かな大河のほとり、自然の強さを感じる場所でした。 社長のバリュケヴィチュスさんと娘で輸出担当のグオステさん その際に、少し前に日本のメディアが取材に来たと教えて頂きました。その記事は現在JALの機内誌「SKYWARD」10月号で掲載されています。リトアニアの蜂蜜について特集された記事の中で皆さんが支援してくださった蜂蜜酒ミード「スタクリシュケス」についても触れられているので機会があれば是非ご覧になってください。 その他にも多数のビールブルワリーを訪れました。どれも歴史ある場所で日本では絶対に体験したことのない味を提供できる銘柄ばかりなので、いずれ皆様に提供できるよう頑張りたいと思います。 ▼バルト海と世界遺産 夏に訪れるのは今回が初めてだったので西海岸のバルト海や世界遺産クルシュー砂州にも訪れました。Tシャツでも汗をかくくらい暑くて驚きましたが「こんなに暑い夏は珍しい」らしく、これだけ自然に囲まれた国でも温暖化の影響が出ているのかと感じました。 クルシュー砂州は全長98kmの砂地として世界遺産に登録されていて、ここでもまた雄大な自然に圧倒されました。夏はリトアニア中から海水浴に来る人と観光客で賑わいます。リトアニアの西岸はジェマイティヤやサモギティアと呼ばれる古くからの民族が培った独自の文化が残っていて、その一つに"パガン"と呼ばれるキリスト教が伝わる前の信仰の文化があります。主に木々や生き物(蛇や蜂など)を信仰していたようですがクルシュー砂州の終着点では木でできた柵に蛇の彫刻がありパガン文化を垣間見ることができました。 クルシュー砂州とバルト海 ▼フィアンセと家族 フィアンセのサンドラと彼女の家族は私をいつも温かく迎えてくれます。サンドラ以外は日本人との接点は全くないのに本当に嬉しいことです。サンドラには20歳(身長2m!)と11歳(英語が達者!)の弟がいて私を含めた4人の共通点はドラゴンボール好き。共通の話題があるのは良いことですよね。家族みんなで庭でBBQをしてお母さんから息子が一人増えると言ってもらった時には本当に嬉しかった。良い思い出になりました。 もう一つの一大ミッションは日本での入籍に必要な書類を間違いなく手配すること。国際結婚は手配する書類が複雑なので確認をしながら慎重に進めました。日本語訳(自作でOK)をつける必要があったのでサンドラがリトアニア語から英語に、私が英語から日本語に翻訳。まさに共同作業でした(笑) リトアニア滞在の後サンドラと一緒に日本に戻り、役所へ行って入籍の手続きをしました。3時間ほど待ちましたが書類が有効かどうかの確認がすぐには取れず、夕方に電話で連絡があり無事入籍できました :) 彼女は私に新しい生き方や価値観を提供してくれるとても刺激をもらえる人。森の匂いが好きだったり、虫や蛇を平気で触れたり、健康に気を使ったり、山や海を見て感動したり、当たり前の事がどれだけありがたいかちゃんと分かっていて、ハッとさせられることも多いです。絶叫マシンとホラー映画好きなところも少しずつ理解できるようになりました(笑) 妻の実家はヴィサキオルーダと呼ばれる自然いっぱいの田舎町 ▼地味な国リトアニア リトアニアの都心部には色々なものが集まっていますが、地方にももちろん良いものがたくさんあります。英語話者ではない地元の人々が守る伝統的なものもサンドラと2人ならきっと日本の皆さんに紹介して行けると思っているので、これからもこの活動を頑張っていきたいと思っています! お酒に限らず、色々なものを、色々な人へ。 リトアニアは地味な国かもしれませんが、私に喜びを与えてくれるこの国を日本の皆さんにもぜひ紹介し続けていきたいと思っています。それも皆さんの協力があってこそなので、これからも応援して頂けると嬉しいです。 橋本佳樹 & 橋本サンドラ ;) もっと見る
第二弾はじまります!
2018/09/30 12:51こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
コメント
もっと見る