こんばんわ。黒川です。
オーディションの時の事を少し書こうと思います。
去年の今頃・・・X(旧ツイッター)にて役柄を募集しました。
トランスジェンダー役をトランスジェンダー当事者にお願いしたくて、
一般公募をしました。
初めは応募が来るのか不安でしたが、15名ほどの当事者の方からエントリーを頂きました。
そして今回決めていたのは、演技未経験でもいいという点。
それは、芝居力の問題ではなく、人としてこの作品に関わって欲しいと思ったからです。
オーディションの際に全てのトランスジェンダーの方から、過去に辛かった話や嬉しかった話を聞きました。カミングアウトやご両親のお話まで。
もちろん、了解を得てお聞きしました。
その人の人となりがわかるように、色々なお話をさせて頂きました。
それぞれの人生があり、それぞれのドラマがあり、
そこには間違いなく懸命に生きている人がいると思いました。
そして、やはり当事者にしかわからないこともたくさんありました。
そこで改めて当事者でやる意味を感じました。
そのほかの役も、オファーをかけた方もいますが、基本的にはオーディションを行い決定しました。
合計500名ほどの方から応募を頂き、びっくりしました。
書類の中から選ぶのはとても大変でしたが、皆さんのお芝居がとても素敵で、
最後の最後まで秋吉さんとたくさん悩みました。
オーディションではたくさんの方と出会うことができ、本当に良い機会でした。
そして、選ばせて頂いた役者さんはみんな真摯に作品と向き合って下さり、
良い作品になりました。
そんな作品をぜひ劇場でご覧頂きたい。
劇場でお待ちしています。