おかえり。世界でいちばん、じぶんになれる海
じぶんの中には いくつのじぶんがあるのだろう
意味に縛られるこの世界で 忘れられない何かを 知らぬ間に背負って
その中で出会ったこの海は ただの海だった
過去も未来も 記憶も期待も 何もかも
すべての意味を湛えて ただここにあるだけ
じつは じぶんも ただあるだけだったのかもしれない
だから ここでならいえる
いままでのじぶんに ありがとう
いまここのじぶんに おかえりなさい
もやすことは かえること
ここは福島、原発を臨む請戸の浜
世界でいちばん、じぶんになれる海
QUIET VACANCEは、ありのままのじぶんを見つめなおす新しい休日の過ごし方です
あなたは福島で、何を燃やしますか
自己紹介
初めまして。 ご覧いただきありがとうございます。
私たちは、渡辺記念育成財団のクリエイティブプロデューサー育成プログラム「みらい塾」で出会った、東京在住の5人組です。年齢も活動もバラバラですが、エンターテインメントとは何か、ぶつかり合いながら考え続けてきました。
私たちは福島の海を「世界でいちばん、じぶんになれる海」としてプロデュースし、国際映画祭に出品します。
相馬の殿との出会い
きっかけは、相馬藩34代目当主の相馬行胤さんとの出会いでした。1000年にわたり相馬をおさめてきた藩主の末裔、正真正銘の「殿」です。相馬は1000年の歴史を持つ稀有な藩。殿が語るのは、10年後ではなく1000年後のビジョンでした。「復興は大変と人は言うが、天明の飢饉では藩の人口が3分の1になった。この程度でへこたれてはご先祖様に顔向けできない。福島を放射能先進地域と捉え、ここに暮らしが戻るさまを新しい共生の形として世界に発信していく」
この土地に住むという原点に立つ人の矜持に、私たちは衝撃を受けました。
福島の海との出会い
請戸の浜は、福島の浜通り、浪江町の東端に位置する海岸です。大きな堤防に囲まれた、とても広大で美しい浜です。かつて津波が押し寄せた浜、原発を臨む浜でもあります。しかし、この海に足を浸けた時に感じたのは「それでもここは、ただの海だ」ということ。
福島が持つ様々な過去、殿が語る未来。全ての意味を湛えたこの海は、それでもどこにでもある、ありのままの海でした。この場所は世界において、何なのか。自分は何者で、どこにいくのか。自分と向き合い、ありのままの自分を見つめなおす。この浜には、そんな不思議な空気が流れていました。東京から近い場所ではありません。それでもここは、特別な場所。
「世界でいちばん、じぶんになれる海」を意味に縛られる現代に処方したい。
それが私たちの出発点です。
QUIET VACANCE 新しい休日の過ごし方
もやしびとの物語
高校時代の俺は、勝ちたかった。バレー部の同期に、やるからにはもっとちゃんとやろうぜと言いつづけた結果、同期は全員部活を辞めた。無人のロッカールーム、すれ違う廊下、苦い思い出に蓋をして生きてきた。
ユニフォームを燃やして、あの時のじぶんに伝えたい。お前は間違ってなんかない。やっぱり俺は、勝ちたいんだ。きっと、彼らとでは勝てなかった。きっと、彼らの場所はあそこではなかった。引退試合の涙は青春という一言では語れないけど、いまも俺の奥底できっと、前に進むちからをくれてる。
幼少期から東大へ向かう道があり、長い努力の末に入学しました。「東大生だから」「東大卒なのに」と周囲の目を気にすることもありました。たたき上げの創業者や生命力の強い野生児に引け目を覚えることもありました。
だけどこの海に来て、東大の卒業証書を燃やすことで、そんな過去も含めてじぶんなんだ、じぶんはじぶんの道をいけばいいんだと、改めてそう思える気がする。これは、じぶんからの卒業式なのかもしれない。
ーーーその他の物語ーーー
「ここでなら、燃やせると思った」
ずっと忘れられない片想い。その人の写真を燃やします。
「ボツでも未練でもなく、次に活かすために」
頑張ったけど世に出せなかったアイデア。企画書を燃やします。
「新しいキャリアのために、自分をリセット」
退職・転職の区切りに。身分証を燃やします。
つくりたい景色がある
QUIET VACANCE 開催概要
趣旨:撮影を主目的とした実験的イベント開催(第0回に相当)
日時:2024年2月23日(金・祝) 発起人チームが昼頃現地入り、準備・リハ
2024年2月24日(土)15時:福島県浪江駅集合、車で移動
16時:開始 19時:終了
2024年2月25日(日) 9時:浜の清掃 12時:終了
場所:福島県双葉郡浪江町請戸持平 請戸海岸 ※調整中
参加:30人程度 ※24か25日に馬が浜に来る可能性あり
なぜ燃やすのか
神社のお焚き上げのように、燃やすことは捨てることとは違う意味を持ちます。背負ってしまった自分の一部を手放してありのままの自分になるために、自分のシンボルを燃やす行為に着目しました。
世界的な奇祭「バーニングマン」は、1986年に海岸で人型の木像を燃やしたところから始まったそうです。その文脈を捉えつつ、私たちは自分と向き合う無言の時間(QUIET)をありのままの空っぽ(VACANCY)の海で過ごす休日に行きつきました。
QUIET VACANCEは、バーニングマンの日本的オマージュです。
なぜ国際映画祭なのか
私たちのチームにはドキュメンタリー映像作家がいます。2023年6月にはじめて福島を訪れてから半年以上、この地に何度も足を運んできた彼は、自分がここででなにができるかと思案し続けてきました。そして、私たちがここまで考えてきた過程そのものにかすかなドラマがある、その過程をドキュメンタリーとして再構築することで、この場所に在る時間を届けられるのではないかと思うに至りました。
世界中の人々に、出来るだけ多くの人に、いまの福島の姿を知ってほしい。この想いを形にするべく、この第0回のイベントを映像作品としてまとめ、国際映画祭への出品を目指します。
【タイトル】 梵我一如 ① #QUIET VACANCE
【収録時間】 40分以内
【キャスト】 相馬行胤、吉田栄光(浪江町長)、杉上雄紀、羽賀美由紀、松村磨季、中川昂政、石原弘之ほか
【作品解説】東洋哲学や人間の精神性に焦点を当てたドキュメンタリー映画のシリーズの第一弾。
梵(宇宙)と我(自己)が本質的に一つであるという概念に基づき、自己発見の旅に出る様々な人間のリアルな日常の物語をドキュメントします。本イベントの根幹にある<静寂を経て、本来の自分にもどる>という精神性を映像で切り取ることで、本心に沿って何かを行う人間の一心不乱な姿やありのままの現象を記録しています。
出品予定の国際映画祭
ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭(短編部門)
アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭(短編部門)
ビルバオ・ドキュメンタリー&短編国際映画祭(国際短編部門)
ここまでの道のり
ここからの行き先
2月23日 本番前日 スタッフは現地で準備
2月24日 本番初日 ゲストは浪江駅に集合、準備・開催・撤収
2月25日 本番最終日 午前中に浜を清掃、昼過ぎに現地解散
3月半ば 映像ダイジェスト版が仮完成
4月以降 映像最終版が完成し次第、3つの国際映画祭に出品
2025年 第1回を開催、仲間が仲間を呼んで火が燃え広がる
2050年 バーニングマンに並ぶ世界的な火のイベントになる
3000年 参加者が「なぜこれがはじまったんだろう」と2024年の映像を見る
リターンについて
1)お礼 メンバーからのお礼メール。
2)お礼+ダイジェスト メンバーからのお礼メール&制作中の映像チラ見せ。
3)エンドロール 映像のエンドロールへの「クラファン支援者」の項への名前記載。
4)試写会参加 スタッフ・キャスト向けの初号試写会にご招待。
5)次回参加優待権 次こそ行きたい人向け優待券、1.5万円相当(次回は2025年春以降を予定)。
6)現地参加 燃やしたい一品を持ち込み、現地で体験。5人限定。
6-2)現地参加追加分 2名を追加募集いたします。
7)個人協賛 映像のエンドロールの「個人協賛」の項への名前記載。
8)法人後援 映像のエンドロールの「後援」の項への法人名記載。
9)最大支援 1名限定の最大の支援。エンドロールに載せる名義はご相談。
※2024年2月8日追記
リターンに4)試写会参加を追加しました
5)以降のリターンをご支援いただいた方にも試写会への参加をご案内します
※2024年2月11日追記
現地参加を5人募集しておりましたが、2名の方が現地にお越しいただけない状況のため
2人様を募集するリターンを追加しました
資金の使い道
目標金額:70万円
頂いた資金は以下の補填に使わせて頂きます。
資材費: 約30万円
謝礼: 約20万円
映像機材費: 約20万円
交通費・滞在費: 約70万円 ※今まで視察4回、本番1回の合計
費用合計: 約140万円
※2024年2月13日に目標金額70万円を達成しました!
ご支援くださった皆様ありがとうございます。
累計費用の140万円までチーム一同の赤字が出る状況ではありますので
クラファン期間終了時まで引き続きご支援を募集いたします。
よろしくお願いいたします!
最後までご覧くださり、ありがとうございました!
QUIET VACANCEは、ありのままのじぶんを見つめなおす新しい休日の過ごし方です。
あなたは福島で、何を燃やしますか。
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディングを終了しました
2024/02/16 17:07おかげさまで、85人の方にご支援いただき、96.6万円138%でクラウドファンディングを終えることができました。ご支援・拡散への協力を頂いた皆様、誠にありがとうございました!イベント・撮影まであと1週間となりました。もう、間もなくですね!汗 お越しいただける方には集合や流れなど今週末にご連絡いたしますね。好天を祈りつつ、もろもろ準備を進めてまいります。またご報告させていただきますね、ありがとうございました! もっと見る
目標金額達成&現地参加権追加予定のご案内
2024/02/13 17:092月13日16時ごろ、目標金額70万円を達成しました!ご支援いただいた皆様、誠にありがとうございます。また、5人限定としておりました2万円の現地参加権のリターンもSOLD OUTとなりました。頂いたコメントから、現地に来られない方が2人いることがわかっておりますので、2人分を追加募集できるよう手続き中です。残り2日で目標金額70万円が達成でき、無事に開催できる見込みは立ちましたが、累計費用140万円なので、その赤字補填にむけて最後まで募集を続けてまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。 もっと見る
燃やすオブジェを試作しました
2024/02/13 12:032/12(月)にメンバーで集まって打ち合わせする中で、人の文字型のオブジェ「もえびと」を試作しよう、ということになり、割り箸とガムテープでさくっと作りました!(笑)ホームセンターで安価に買えるツーバイフォーで制作予定なので、割り箸を木材に見立てて10分で試作。意外と(?)これでも工夫があって、長く燃えるスウェーデトーチの理論を応用した隙間の多い構造、浜で30分程度で組んで3人で運べるような重量規模感、安全性を配慮した(以下略)前日のリハーサルで3mサイズに挑戦し、そのまま行くか、1.5mサイズにするか、などなど考えていきます。福島のホームセンターに、ツーバイフォーの木材40本、薪200kg、着火剤文化焚き付けを20個、注文しました!('◇')ゞ 明らかに何か燃やす人の動きwクラウドファンディング、残すところあと2日。支援者58人、金額58.6万円。応援してくださった皆様、まことにありがとうございます!最後まで拡散を続けていきますので、応援をよろしくお願いいたします。※某オフィスにお邪魔し、夜景と共に記念撮影 もっと見る
コメント
もっと見る